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転生して死霊術士になったけど敵が多すぎてヤバイ!  作者: はくさい
第五章

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第82話 飛行物体迎撃戦


 俺はホーリーシールドを構えながら敵の方を見たが、距離が遠すぎる。砂粒くらいにしか見えない。

 あれではほとんどの攻撃が射程外だろう。

 逆に敵は、あの距離から必殺級の攻撃ができるということになる。かなり不利だ。


「ドームを張るわ!」 ヨゾラさんが叫んだ。

「「「はい!」」」 俺は返事をしながら慌ててヨゾラさんに張り付いた。ユリアさんとヨーコちゃんも同じだ。


バシュドオォォン!

バシュドオォォン!

バシュドオォォン!


 ドームが張られるとほぼ同時に、ビームのような物が飛んできて、目の前が何度も爆発した。


「うおおっ!」「くっ!」 轟音で耳が痛い。配下達が吹き飛んでいる。

 さっきと違う攻撃のようだが、こちらも凄い威力だ。


「ナイトビジョンと全力ダークを使うわ!」 ヨゾラさんが魔法を使いながら叫んだ。

「わかりました!」 俺はドーム内に大魔導士を出してヨゾラさんのMP回復を指示する。

 全力ダークというのは、MPを大量消費して超広範囲にダークの魔法を使うことだ。

 ナイトビジョンとダークが発動して辺りが闇に包まれる。

 攻撃が止んだ!

「カイザーを出します!」 ダークで日光が遮られたのでカイザーも全力戦闘ができる。

「カイザー!あそこに見える銀色のヤツが敵だ!全力でブレス攻撃だ!」 カイザーをドームの外に出して指示した。

 カイザーが空に飛び上がり、ブレスの体勢に入る。

「聖女に支援をかけさせます!」 聖女を出して俺達4人に支援をかけるよう指示を出す。聖女がやられたら終わるから支援が終わったらすぐしまおう。

 これで簡単には死なないはずだ。ただ防具無しで最初の攻撃に耐えられるかは分からない。HPが残っていても急所に貫通攻撃を受けると死ぬからな。防御を上げたから貫通されないかもしれないが、不安すぎる。とりあえずドームからは出ない方がいいだろう。


 ゴオオオオオオ!


 カイザーのブレスが放たれた。極太の黒い光のブレスが広範囲を薙ぎ払う。


キーン ゴオオオオオオオオ

 銀色の何かがブレスを回避しながら凄い勢いで飛んできた。

ズバァァァァァン! ドゴォォォォォォォ 

 そのままカイザーにぶつかり、轟音と衝撃波が発生した。


 カイザーが攻撃されたのか?!


 カイザーはかろうじて攻撃に反応できたようで、攻撃を受けながら爪と尻尾で反撃したが、銀色の物体は軽やかに回避した。


 配下達も魔法や弓で攻撃を開始したが、相手も暗視ができるようで、動きも速くて簡単には当たりそうにない。


 銀色の物体は、所々青く光る銀色の金属でできた人型で、背中に戦闘機の様な翼がついていて、光る何かを噴射しながら飛んでいる。


「ってロボットじゃねーか!!」 俺は思わず叫んだ。


「あんなのがあるの?!」 ヨゾラさんも驚いている。

 どう見てもロボットだ。


 何でロボットなんてあるんだよ! 世界観を守れよ! 中世ヨーロッパ風異世界じゃねーのかよ!

 ・・・俺はいつの間にかSF世界に来ていたのか?


「カイザーは大丈夫なの?」 ヨゾラさんが聞いてきた。

 おっとそうだった。今は戦いに集中しないと。

 配下情報のスキルでカイザーのHPをみると2万くらい減っていた。今も地上の配下から援護射撃を受けながら空中戦をしているが、こちらの攻撃はほとんど当たっていない。対空攻撃ができる配下は少ないしな。

「HPが結構減っています。このままではマズいかもしれません。」

 幸い浄化をしてくる気配はないし、一応戦えてはいるが、勝てるかは怪しいな。まあ負けたら配下復活で復活させるが。

「そう。マズいわね。」

 むっ。ライトの魔法も使ってきたな。

 範囲はヨゾラさんの全力ダークより広くないので太陽は隠れたままだが、目潰しがわりの妨害で使っているようだ。普通に負けてしまいそうだ。地上に降りてくれば勇者やヨゾラさん達なら勝てると思うが、降りてくる可能性は低そうだ。


「雷魔法を使います!」 ユリアさんが言った。

 ユリアさんの前に大きな黄色く光る魔法陣が展開される。

「カイザーに雷魔法と連携するよう指示します!」

 俺は遠隔命令のスキルで、カイザーにユリアさんが雷魔法を撃つから連携するよう伝えた。

 雷魔法は味方にも当たってしまうからな。どう動くかはカイザーにお任せだ。カイザーは人間並みの知能があるので大丈夫なはずだ。

「敵が地上に降りたら私も出ます!」 装備を身に着けながらヨーコちゃんも言った。

 ヨーコちゃんは装備の入ったマジックバッグを持っていたようだ。雷魔法が当たれば痺れて降りてくる可能性はあるな。


 カイザーが旋回して敵の斜め後ろに回りこみ射線が通った。


「そこ!!」


 バリバリバリ!ビシャァァァァン!


 ユリアさんが声を発すると同時に極太の雷撃が放たれ、轟音が鳴り響く。


 当たった!


 そして、雷魔法が当たり動きが鈍ったところにカイザーが突っ込み、キックと尻尾の同時攻撃を放った。


 ズガガン! ザバーン!


 ロボットは勢いよく斜め下に向かって吹き飛び、派手に海に落ちた。


 よし!


「行け!タコハチ!生きてたら気絶させて連れてこい!」 タコの魔物を出して海に向かわせる。

 生きていたとしても水中なら勝てるはずだ。たぶん。


 タコの魔物は、うちの水中最強なのでタコハチという名前をつけたが、ヨゾラさん達には不評だ。まあ俺もタコに愛着はないので適当につけた。



 しかしユリアさんの雷魔法のおかげで助かったな。

 実は雷魔法の対空性能はめちゃくちゃ高い。制御が難しく、味方や障害物が敵の近くにあるとそっちに当たってしまうという性質があるが、これは逆に味方や障害物が無ければ近くの敵に勝手に当たるということだ。地上だと地面に吸われることもあるが、何もない空にいる敵に対しては、適当に撃っても近くの敵に当たる。誘導範囲はそこまで広くないが、雷の速度で放たれる誘導弾だ。避けられるわけがない。ほぼ確実に当たる。そして当たると痺れて落ちてくる。雷魔法は最強の対空魔法だろう。


 しかし雷魔法が当たったロボットは動きが鈍っただけで動いていた。

 世界最強クラスの魔法使いであるユリアさんの上級雷魔法が当たったので、普通は即死するはずだが、動いていたということはステータスが非常に高い可能性がある。

 俺達みたいにレベル上げができる能力があるのだろうか? それともロボットが凄く高性能だったのか?

 ・・・人間が中にいるわけではなく人型ロボットの可能性があるな。この世界はSF世界だったようだし。



 警戒しながら様子を見ていると、少し離れた位置の海から光る物が飛び出し、高速で飛んでいった。

 ・・・どうやら逃がしてしまったようだ。

 カイザーに追撃させるか? でもカイザーだけで勝てるか怪しいな。というかカイザーより速いんじゃないか?

 ・・・無理っぽいな。あきらめよう。



 しかし、ユリアさんの雷魔法とカイザーの攻撃が直撃したのにピンピンしているとは・・・

 高レベルになったから大丈夫と油断していると、普通の戦闘でも負けかねない相手だったな。ちょっと色々考えなおした方がいいかもしれない。



 俺はめちゃくちゃになってしまったプライベートビーチを見ながら、大きなため息をついた。




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