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悪役令嬢は100回目のバッドエンディングを望む  作者: 本橋異優
―ゲーム本編前・事前準備―
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第46話



 ふわふわ

 ふわりふわり


アメリアは漆黒の世界に漂っていた。

熱の後遺症はない。だがこの世界に今はやってきたくはなかった。

ロイドとダレンの瞳の色を持ったクリスタルが見せたものは、アメリアの鋼鉄の精神と魂を激しく揺さぶり、本人は気づいていない部分で罅を入れた。


(怖い…)


この周回で初めて味わう本当の恐怖。

実際に身に及ぶ事に関する事には、周回を通して麻痺している部分が多く、最悪回避行動を取らない。好意等に関しては危機感として感じ取ってしまう。

フラグを折られる恐怖にはかなり敏感だが、今彼女が感じている恐怖はそれとは全く違うもの。

見たくない。知りたくない。出来る事なら逃げたい。

そういった思いが彼女の中に渦巻いているのだ。

罅の入っていないアメリアの鋼鉄の精神と魂であれば、難なく次々と受け入れていたであろうクリスタルの投影は、一度ならず二度までも彼女を抉った。

神々の仕業なのか、それとも彼女と神々の力がぶつかって起きた現状なのか不明な現在。

アメリアは迷っていた。


(今回は一体誰です…。可能性はお婆様かマイクですが、お婆様は“主要人物”ではない…なら…)


悲しく下げられる彼女の視線は闇を見つめる。

探したくはないが、そうも言っていられないと言う事は本人が一番良く分かっているのだ。

長い真っすぐな青銀の髪を揺らしながら、何度も探すが、光っている場所が見当たらない。

辺りは漆黒の闇。


アメリアはふわりと体の高度を足のつく場所まで下げる。その間も辺りを探すが、見えるのはただただ闇のみ。

ポゥと音を鳴らし波紋が作られ、爪先が最下層へと辿り着くと、そのままゆっくりと足をつける。水面のように波紋を作っていたが、足先に触れる地面はしっかりとした地面。水の感じは一切しなかった。


(どこにもない…?これは真っ暗な夢なだけです?)


首を傾げて、ポゥ、ポゥと何故か音が鳴る地面をゆっくりと歩く。歩くたび波紋が広がる。

闇に覆われており、ほとんど全く見えない世界だと言うのに、波紋は見える不思議な空間をアメリアは歩く。


(一体ここは何なんでしょうね…。クリスタルもないですし…っ!?)


歩いていた地面が突如ぐにゃりと歪み、爪先が沈む。

咄嗟に足を引き距離を取ったが、襲ってくる様子はない。細心の注意を払いながら再び近くによると、その歪みの中に小さな、とても小さな光が一つ。


(スカイブルー…の…マイクの瞳の色のクリスタルっ)


青いクリスタル、シルバーグレイのクリスタルの様に輝き主張していた物と違い、それは儚く今にも消えそうに小さく小さく輝いているスカイブルーのクリスタル。

大きさも明らかに小さく、闇に半分程飲み込まれているようにそこにはあった。


(こんなに小さいなんて…マイク…)


アメリアは体が沈んでいく事も厭わず、そのクリスタルの元へと近付いていく。

目の前までやってくれば、腰の部分まで飲み込まれてしまっている。


(一体何が見る事になるかは分かりません。選べるのであればあの子に起きた過去を!そしてクリスタルで見た何もせず進んだ場合の未来をどうか私に見せて!)


アメリアは願い、そして小さなスカイブルーのクリスタルに触れた。

触れれば冷たく震えているようなクリスタルは精一杯の激しい光を放ち、アメリアを更なる夢の奥へと誘った。

身を委ねる様に瞼を閉じ、小さなクリスタルを抱き締める様に両手で握り、祈る様に胸の前へと持ってくる。クリスタルの光に吸い込まれるように漆黒の世界が消え、世界が転回する。


◇◇


転回の終わりを確認すると、白黒のどこかの一室。ふわりと辺りを見渡してもアメリアが見た事のあるような場所ではなく、窓の外を見るとどこかの街の中の建物。

貴族用の一室なのか、調度品などは多少値が張りそうだが、一般的な宿だと分かる。

目を凝らせばベッドの上には色鮮やかな青紫が一つ。

癖っ毛な青紫の頭を掻き毟りながら、ぶつぶつと少年は何かを呟いている。


『どうして僕だけ!僕だけ印がないんだ!』


叫ぶ声はとても悲しく、辛いもの。

アメリアはじっと少年を見つめる。


『兄上やユリは僕に笑ってくれていても、ユリは大きくなったら姉上の様になってしまうかもしれない!母上のようになるかもしれない!怖い怖い…っ』


震え叫ぶ少年は涙を流し、姉が怖い、母が怖いと全ての者が怖いと嘆いている。

鋼鉄の精神と魂のアメリアは少し安堵していた。


(これは元々の設定と変わらないマイクですね!出来たらそのままでGOGO!なんですよ!マイク!)


『ゲーム盤』での彼と、この白黒の世界の彼は問題なく感情が一致している事、自分への恐怖心もちゃんと持っている事への安心。出来る事ならそのままのマイクで居て欲しいアメリアの後ろで、ぐにゃりと世界が歪んだ。

それは部屋の中心に位置する所。

空間が歪みコツリと上質な靴の音、勢いよく振り返るがその者の顔は判別できない。

深くフードを被り、口元だけしか覗かせていない、如何にも怪しい人物が現れたのだ。

この世界で動く重要人物達はそれぞれ色を持っているが、現れた人物は元々白黒なのか、背景に同化するように存在している。


フードの人物は口を三日月に歪め囁くように開く。


『あぁ…なんて嘆かわしい程に可哀想なマイク様。御機嫌よう、マイク・スターチス様』

『っ!?だれ!?鍵をかけていたのに、どうやって入ったの!?兄上と父上は!』


異様な雰囲気を漂わせ、老いもあり、しかし若くもある不思議な声質をしたフードの男は、少年に足音も立てずに近付いていく。ベッドの上にいた少年には逃げ場はない。じりじりと後退するも肘がベッドボードにぶつかる。これ以上は下がれそうにない。

アメリアは体を浮き上がらせて二人を上空へと飛び上がると、この部屋の扉を見た。

フードの男は部屋の中心から現れた。部屋の扉には鍵がかかっているのが見て取れる。

一体何をする気なのかとじっと様子を伺う。


『ふふふ。そのような事はどうでも良いじゃありませんか!マイク様は何をそんなに悲しんで苦しんでいらっしゃるのですか?』

『どうでも良くない!…何故お前にそんな事を言わなくちゃいけないっ!』


(良いですよ!マイク!その調子です!追い払っちゃいなさい!)


どうでも良くないと少年は叫ぶ。大きい声を出せば少なくともこの宿の壁は自分の家よりも薄い。誰かしら聞き取って助けに来てくれるだろうと踏んだ。

だが、いくら待っても誰かがくる様子はなく、外の音は今までと変わらない。

男はにんまりと口を歪ませたまま、大げさに少年にお辞儀をする。

あからさまなその態度。アメリアの眉がぴくりと苛立ちで動く。

フードの男は少年に甘く、囁く。


『これはこれは失礼致しました。私は貴方様をお救い出来ると思いやって参りました』

『僕を…救う…?』


(…マイク…甘い言葉に弱いのですか…?姉は悲しいですよ…)


悪魔の様な囁きは少年に一つの動揺と希望を与えた。

未だ半信半疑で相手が何者かも分からない状況で、自分を知っている怪しい奴はまるで自分を救いに来たと言っている。自分の置かれている状況でそれはとても、優しく、甘美な囁きだった。

そんな少年にふわふわと浮きながら見つめているアメリアは悲しくなっている。

この世界で声を隠す必要はないのだが、彼女はあえて声を発さず、いつものように素の自分の考えは心の中で叫ぶ。慣れとは恐ろしい。

思った以上に自分の弟は甘い言葉に弱い様だ。

彼の元々の“設定”を考えれば仕方のない事なのかもしれないが、アメリアは悲しいのである。


(チョロイのは殿下だけで良いのにぃ…)


鋼鉄の精神と魂のアメリアは旗殿下事、ジークライドに対して少し辛辣である。最初の頃の恋心を考えれば仕方のない事かもしれない。アメリア本人は辛辣にしているつもりも、塩対応になっているつもりもないのだが。


フードの男はまるで少年の悩みを最初から分かっているかのように、大げさに悲しみながら話す。


『ええ!マイク様のお悩みは一人だけ印を持っていない事だと承知しております』

『どうして…』


すっとベッドの近くに膝をついて少年の片手を取り、にっこりと微笑む。

顔半分は完全に覆われており見えない。だが少年には優しく微笑んでくれている錯覚が見えている。

アメリアはふわりと少年の近くに降り立つと男を見る。

その表情はにんまりといやらしい笑みを浮かべているようにしか見えない。

二人がみている人物は一緒なのにこんなにも違う表情を見せているフードの男は、少年が望む決め手の言葉を投げかけた。


『私はマイク様の味方になりたいのですよ』


(っ!?その言葉はお前が言って良い言葉じゃない!)


男の放った甘美な毒は少年の心へと達した。

ぶわりと怒りがアメリアの体を包む。その言葉はヒロインである彼女が少年に“未来”で囁く言葉。それを知っている彼女は怒る。


(マイクをこの言葉で落としたのですね!この道化が!!)


淑女としての言葉ではない。彼女が弟を想い、そして妹を想っているからこその怒りの本心。

道化と呼ばれたフードの男の言葉に少年はぎゅっと手を握り返し、ぽつぽつと自分の中にあった言葉を落としていく。


『…僕は…僕の姉上に苛められているんだ…。僕だけが印がないからって…。兄上は優しいけど、きっと心の中では印持ちじゃない僕の事を、姉上と一緒に馬鹿にしているに決まっている!』


(お兄様に関しては誤解です!お兄様は本当に弟として貴方を大事にしてるんです!お兄様の胡散臭い笑顔が悪いんですね!今度言っておきますから考えを改めて!!さっきから甘い言葉をいけいけしゃあしゃあとこの道化めっ!)


誤解だと叫びを上げた所でアメリアの声は少年には届かない。この世界は彼女が望んだからこそ現れた過去。マイクに起こった出来事の再上映。

それを彼女が足掻いた所で覆らない事実だった。


男は驚いたように口をわざとらしく大きく開けて反応する。


『おやおや』

『生まれた妹のユリも印持ちだった…僕だけがない…。ユリだけは僕に純粋に笑ってくれている…でもきっと大人になったら変わっちゃうかもしれない…。僕に力があれば、悪い物からユリを守ってあげられるのに!』


男の手を離し、怒りを枕にぶつける。彼のあり方を知っているアメリアは歯痒い思いで見つめている。このまま順当にいけば問題なく彼のルートに入ってしまえば、彼は幸せになれる事を知っているが故に、耐えて欲しいと思っている。


フードの男は懐に手を入れて一冊の本をにこやかに、そしてまた甘い言葉と共にマイクに差し出した。

自然と下げていた顔が上がり、目の前に差し出された本を見つめる。


『なるほど、なるほど!でしたらマイク様…貴方様に力を与えましょう!』

『え!?』


(あの本はっ!?…この道化一体何者なんですか!)


差し出された黒い本の周りには歪み、何か良くない物を漂わせたようなオーラを発していた。アメリアの瞳で捉える事が出来るその禍々しさは、マイクから発せられていたものに良く似ている。しかし、魔力も精霊力も高くない彼にはその禍々しさは感じ取れず、ただの黒い本として映っている。


フードの男は囁く。


『この本に書かれている通りにするのです。そうすればマイク様は印持ちの自分を苛める姉や、心で馬鹿にしている兄なんかより、多くの魔力を手にする事が出来ます!』


(やっぱりこの男がマイクに禁忌魔法を教えた犯人!誰だか知りませんが余計な事をしてくれましたね!)


甘い言葉には裏がある。

男が差し出した本は紛れもない禁忌魔法の書物。何故この男が持っているのかはアメリアには分からない。だが、このフードの男が弟に、この少年を唆し禁忌魔法を教えた本人だと言う事に確信を得た。

アメリアは、意味はないと分かっていながらも、男とマイクの前に立ち塞がる様に手を広げて体を差し入れる。きつく睨みつける男の顔はフードに隠れていて分からない。


『そんな事…』

『出来ますよ、大丈夫!妹さんの魔力も越える事が出来るでしょう!そうしたら妹さんを守ることだって出来ます!』

『…本当に…この通りにすれば僕は…』


未だ彷徨い迷う少年は本を手にする事を躊躇っている。そのままでいてくれとアメリアは思うのだが、男の甘い追撃は止まらなかった。


『ええ!私は嘘を吐きません』


(嘘は言っていませんが、本当の事も言ってないじゃないですか!この道化!!ムキーーーー!あなたなんて道化男って呼んでやりますから!)


フード男改め、アメリア命名道化男となった。

道化男は確かに、嘘は言っていない。少年には今調べる時間も、知識もない。目の前にいる男の言葉が真実だと無意識に思い込んでしまうほどに、何故かマイクの頭はぼうっと考える力を失っていた。

アメリアは当たらない両腕を怒りに任せて、ぶんぶんと道化男に振る。すり抜けていく彼女の怒りは空しくも空振りしている。


道化男は掴もうとしていたマイクの手を避けて、本を持ちあげて口元に持っていきにこやかに笑う。


『ただマイク様、私もそれを無料でお渡しする事が出来ないのです』

『いくら!いくら払えばいいの!?』


すがる様に腕を伸ばす少年にアメリアは泣きそうに顔を歪める。マイクは完全に男の言葉に飲まれてしまったのだ。

ゆるりと横に首を振りお金ではないとにこやかに告げる。


『お金などいりません。少しだけ得たマイク様の力で、お手伝いをしてもらいたいだけです』

『手伝い?それだけでいいの?』

『ええ!もちろん!家に居たくないのでしたらお迎えに上がりますので、共に行きましょう!』


甘美な言葉はこれほどまでに毒なのかとアメリアは思う。

限りなく少ない可能性をかけてアメリアは少年を見つめる。断わってくれさえすればいいと。

彼女はこの時忘れていたのかもしれない。この世界が夢で、ここは彼女が望んでやってきたマイクの過去を映しているだけに過ぎない世界だと言う事を。


彼女の想いと裏腹に、無情にもマイクは喜び嬉しそうに声を上げる。


『いいの!?だったらユリも一緒がいい!』


(よくなーーーーい!マイクが思っていたよりも騙されやすくて私は!私は悲しいっ!!)


ユリに騙されたりするならばまだしも、まさかこんな道化男に騙されるとは思ってもみなかったアメリアは膝から崩れ落ちながら嘆く。


『ユリ?妹さんですね?構いませんよ!まぁこちらの準備が整ってからになりますが、大体R.D.908のマイク様の誕生日辺りに致しましょう!少し早まる場合もありますが…如何でしょう?』

『わかった!それまでに僕はこれをやって魔力を手に入れておけば良いんだね!』


良くないとぶつぶつと二人を見つめながら、呟いているアメリア。

鋼鉄の精神と魂を持っている彼女からしたら、思いがけないほど純粋さを持っていたマイクに少々悲しくなっている。彼からしたらそれほどまでに魔力を欲していたのだ。

純粋な人の欲求は、本人以外に止める事は出来ない。


道化男は本を渡して口元に人差し指を持っていく動作をする。

フードを深く被ってのその動作は胡散臭さが五割増しだとアメリアは睨む。


『ええ!ただし!勝手に使っては駄目です。この事も二人の秘密。使い方を私が教えるまでは我慢してください。約束出来ますか?』

『…わかった…!頑張る!』

『ではマイク様、私はこの辺で。お迎えに上がるまで妹さんと一緒に利口に過ごされますよう』

『うん!またね!』


笑顔で男を見送る少年にもうアメリアはかける言葉はない。

この出来事でマイクはこの時から禁忌魔法を知ってしまった事だけは確かだった。

道化男から本へと視線を映したマイクはそのまま頁をめくり読み始めた。

純粋な彼の欲求をこの男は短時間で満たしてしまったのだ。


道化男は少年に再び三日月の様に微笑むと、紙を取り出し燃やす。すると体の周りの空間を歪み、現れた時の様に姿がゆっくりと消えていく。

消えていく最中、道化男が発した小さな呟きをアメリアは聞き逃す事はなかった。


『私の為に頑張ってくださいね、マイク様』


(この三下道化小悪党っ!絶対許しません!絶対悪はこの私アメリアです!モブの分際で私より悪になろうなどと!道化男の悪は誰も幸せになりませんっ!絶対に迎えなど来させてたまるものですか!阻止してやります!)


道化男が呟いたあと姿が完全に消え、その場に何もなかったようにしんと静まり返った。

鋼鉄の精神と魂のアメリアの怒りは過去最高潮である。

その怒りが若干斜め上なのは安定の域。

彼女の優しさ故に、純粋さ故の怒り。


行動原理は約束の為。


(私と神さま方の約束は今の私を作った。私に罰を与える為だとしても、今までの自分を見返す時間を与えてくれた!その約束を破る事などしたくない!神さま方へ返せる私の感謝の想い!私を初めて愛してくれた神さま方への感謝の想い!その為ならなんだってしてきました!けども!)


この干渉によって変わってきてしまった世界の為。


(世界の優しさに触れて、私はこの世界を愛しています!この世界の人々を愛しています!例えゲームだとしても『ゲーム盤』の住人を愛しています!)


そして彼女の関わってきた者達の幸せの為。


(私の関わってきた人達に私以外が一度ならず二度までも悪を働くなど!決して!決してっ!許しはしない!“登場人物”を幸せに導く“悪役令嬢”はこの私ですっ!!)


一度はアークとライラへ。二度目はマイクへ。

自分ではない“悪役”が登場していた事実。

彼女はこの世界の為に、この『ゲーム盤』の登場人物達の為に、約束を守る為に生きる悪役令嬢。他の悪役の存在を許せない程、この世界を愛している。

彼女はこの世界の自分以外の悪役にシルバーグレイのクリスタルの映像を見た時にも怒りを感じ、決意を新たに固めていっていたが、今アメリアの中に芽生えた感情は完全なる嫌悪。スカイブルーのクリスタルが見せた物は大きく彼女の意思を強くさせるには十分だった。


シルバーグレイのクリスタルは、異端の双子の過去を映し、“真実を見せた”。

青のクリスタルは、二人の男の未来を映し、“可能性を見せた”。

スカイブルーは今彼女の願いを持って過去で“悪を見せ”、そして“可能性.”のある未来を映そうとしている。


 アメリアはぐるぐると転回を始めた世界の中で叫んだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 先が気になるいいところで切れてるw 切り方が天才 [一言] 今まできずかなかったけど、単純計算ならアメリアが一番お年寄r...おっと、誰か来たようだ。
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