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登校準備
「お兄ちゃん、昨日は眠れなかったの?」
こころが心配そうに声をかける。
「あぁ、少し...な」
「やっぱり昨日の帰りの出来事が原因?」
「どうだろな?」
「はぁ、まぁいいけど本当に困ったら力になるから相談してよ」
「それは頼もしいな、その時は頼りにさせてもらうよ」
「それと今日は雪先輩先に行くって、なにか仕事があるらしいよ」
「そうか、じゃあ準備してくる」
そう言って俺は自室に戻った。
「確か必要なものは...」
俺はホルスターに拳銃を2丁入れる。
「で、カモフラージュとしてこれを...」
刀を二本さす。
「予備としては...」
小刀を懐にしまい、腰に25センチくらいの刀をさす。
「後は、これで最後...」
俺はギターケースのようなものを持つ。
「よし、準備完了だな」
俺は自分の姿を確認して、自室を出る。
「こころ行くぞ」
「わかった、お兄ちゃん。今行く」
30秒ほどでこころがやってきた。
「じゃあ、行くか」
俺らは玄関を出た。