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学校への登校
家からでは俺らはたわいもない会話をしながら学校へ行っていた。
「なぁ、雪学校について少し教えてくれ」
「了解ゆうくん、簡単に言うと強さがものを言う学校だね」
「それは知ってる」
「あと、年に数回大会みたいなのがあるよ。ちなみにその大会で優勝すると何かあるらしいよ」
「何かって何?」
「残念ながら優勝者しか知らないんだよ、噂では毎回優勝賞品が違うらしいし」
「そうなのか」
「あと、その大会は全員参加の義務があるから」
「マジ?」
「マジです。でも、怪我とかの事情なら免除らしいよ」
「そう言えば雪の結果はどうたったの?」
「残念ながらいい結果は出せなかったよ」
「そうか、なんかごめんな」
「別にゆうくんが謝ることじゃないよ」
雪が焦ったように言った。
「ゆうくん、こころちゃん、もうすぐ学校に着くよ」
雪が言うと白くてとても大きな城のようなものが見えた。
「あれがこれから私たちが通う武闘高校だよ」
「大きいな」
「1学年500人くらいで3学年あるから当然だよ、あともうすぐ入学式が始まるから体育館に行くよ」
俺らはそう言った雪の後をついて行った。