×7 うまくいって
今回はいつもよりちょい長めです。
今までちまちま更新してきましたが、これからは前よりさくさく更新していきます。
4年生の時からずっと私とすーちゃんと青野は同じクラス。
青野はともかく、すーちゃんと同じクラスっていうのは心強い。今までずっと青野とか先輩とか先生の愚痴聞いてくれてたのもすーちゃん。あまり口数が多くないすーちゃんだけど、私と話すときはかなりおしゃべり。クラスの子が聞いて驚いちゃうくらい。
「あみちゃんー。次、化学だよ?移動しなきゃ」
「うん。待ってて、一緒に行こう」
「わかってるよー。早くね」
すーちゃんと一緒に廊下を歩く。
まだ休み時間は始まったばかりだから移動ている人は少ない。
「あ、そうだ。あみちゃん、明日あいてる?」
すーちゃんが思い出したように言った。
「うん。何も用事はないけど」
「如月さんたちに誘われてさ。あみちゃんも一緒に行かない?映画見るみたいだけど」
「本当?行く!絶対行くよ」
「よかった。また詳しいことはメールするって」
「おっけー。ありがとう」
すーちゃんはいつもこうやって私も誘ってくれる。
相手もそのつもりで2人セットで誘ってくれるんだけどね。
習慣っていうか私の中では当たり前ってことになってる。
こういうのはかなり嬉しい。
「あ、そういえば。化学って課題出てたよね?」
「え、そんなのあった?」
「まさか、あみちゃん忘れたの?ほら、先生次の時間に指名して答えさせるって言ったじゃん」
「あ!思い出した!やばいよ。私やってない。あ"ーどうしよー忘れてたよー。それに予習も完璧じゃないのにー」
当てられて答えられなかったりしたら確実にクラスの笑い者だ。
考えただけで......冷や汗がでる。ここまで頑張ってきたものを崩すわけにはいかない。だが。
「どうしようもない。あきらめよう」
降参する他に道がない。潔く
「他の人が当たることを祈ろう。」
「あはっ。あみちゃんそういうとこ昔と変わってないね。」
仕方ないんだこれは。あとで日頃の行いの良さを神様に報告しとこう。