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×4 始まったサイアク
でも、そんなあたしの誓いもあっけなく崩れる。
「テストを返すぞー。」
......テスト期間でした。
「早瀬あみ!また最下位。13点。」
ああー。みんなの前で点数を言うなよー。
溜め息ついて席につくと、
「へぇー。本当にそんな点数取る人がいるんだー。」
イラッ。今 な ん て 言 っ た !
まさかこんなに早くつけ込まれるとは!
「そ、そういう青野はどうなのさ。」
「もちろん100点満点。」
「ぐっ。」
「まあ早瀬がそんな点なのは納得するかも」
「はぁ?どういうこと?」
「やる気なさすぎ。勉強がいやですってオーラが見え見え」
「そんなわけ、」
「がんばりな」
それだけ言って、いつの間にか鳴っていたチャイムと一緒に手を振って去っていった。