次章予告 尾~紅
新年と言うことで、奮発して次章の予告なんかをやってみます。
完全に作者である荒神の趣味なので、誰に何を言われようと辞めません。
新章に入る度に予告を作るので、これからも続きます。
あと、今更ですが尾狼伝では章に旧漢数字を使用しております。
今更な上にどうでもいいですね。
幻想郷を覆う、紅い霧。
「私、お腹すいたわ。―――ねぇ、貴女達は食べてもいい人類?」
その紅い霧の中でも目立つ、紅い紅い悪魔の館。
「アタイはサイキョーの妖精! そしてここはアタイの縄張りっ!」
その門扉をくぐるには、門を護る番人を超えなければならない。
「私は門番。お館様に害為す者を、この門の先を一歩たりとも歩ませる事はできません。」
館に入り奥に進めば、億を越える膨大な魔導書が出迎える。
「そう、ここに在る本は全て私のもの。わかったらとっとと出て行って。私の読書の邪魔をしないでくれるかしら。」
長い長い廊下に立ち塞がるは、悪魔の館に住まう唯一の人間。
「お嬢様の計画を邪魔するものは、何人たりとも通しませんわ。それがメイド長たる私の勤め。それに、貴女の時間は私のもの……。貴女方に勝ち目などありません。」
紅き館の最奥、玉座の間にて待つ彼女こそ、この館の主―――吸血鬼。
「あらあら、人間如きが吸血鬼に勝てるとでも? その愚かな考えを死んで改めなさい。そこの妖怪、寝返るなら今のうちよ? こんなにも月が紅いから、容赦はしないわよ。」
やがて夜は更け月が昇り、もう一人の悪魔が動き出す。
「あハッ。お姉サマの次ハ私と遊ンでヨ!! オ姉サまと遊ンダみタイに、イいエ、オ姉さマの時ヨりもット激しク遊ビマショウ!!!!!」
妖怪と巫女と魔法使いは、館から生還できるのか。
「いい加減疲れて来たぜ。いいよなーお前は、無尽蔵に妖力があって。私はそろそろ限界だ。」
人間と人外と、遊びの範疇を超えた殺し合いを制するのは、一体誰なのか。
「ようこそ、我が館『紅魔館』へ。歓迎しよう、犬っころ。我輩の名は―――――」
今、今代の巫女最初の異変が幕を開ける。
次章 東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil ~
「はぁ……。結局なにも解らず仕舞い、か。私は一体何者なのだろう。彼は何か知っているらしいけど、何も教えてくれないし。…………ん? 何で彼は私の事を知っていたんだろう? 私は彼の前で名乗っていないのに。」
「うっさいわね。私だって何がなんだかわからないわよ。ただわかってるのは―――この馬鹿共を倒さなきゃいけない、って事。私を敵にする意味、わかってるのよね? 馬鹿魔法使い。」
to be continue.....
はい。あくまで予定であり、ここで使われた台詞が実際に作中で使われるかはわかりません。
もし出て来たら、
「あ、こいつ予告使って手抜きしてらぁwww」
とでも嘲笑ってあげて下さい。