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湖の強敵、バキオラドス

「おはようございます!」

「うーん」

「葵さん、おはようございます!」

「……えっ」


私は掛けていた布団をいきよいよく投げ捨て、上体を起こし、声のする方を見る。

そこには見慣れた姿、天然オーラを出している顔、そして私よりスタイルがいい体つき……そう、そこにはカナの姿が見えた。


「は~、何でいるのよ」

そう言って、溜め息を吐きながら寝癖のついた髪を片手ポリポリとかく。

「同じ部屋で寝たからですよ、葵さん」

「へ?」

今なんて言ったの?嫌だって、昨日はベット1つしかなかったはず…まさか!


「もしかして私のベットで一緒に寝てた訳じゃあないわよね?」

「寝たに決まってるじゃないですか、友達は一緒に寝るべきです」


「ふん!」

「キャフン」

私はカナのみぞうちをアッパーで殴った。だが今回はよろめきながら耐えた。


「私が何時カナの友達と認めたのよ!」

「ふ、ふふ、葵さんはツンデレさんですね」

「ポジティブ!」

「そんなに照れなくても良いんですよ、さぁ、私の体に向かってジャンプ、しっかりと受け止めます」

「はぁぁ!」

「はうっ」


次はドロップキックを披露した。カナは数メートル飛ばされドアを壊し地面に倒れ目を回す。



あ~あ、ドア壊れたじゃない、この世界に修理屋いるのかしら、いたらついでに二度と私しか入れない部屋を作って貰おう、は~てかカナと喋ると疲れる。取り敢えず食堂に行こう。


今日の予定では、バキオラドスを午前中に倒す事が私の目標。何でもクロエから聞いた話だとそのモンスターは、私と同じ身長ぐらいで泉の洞窟て言う所に生息。そして一番の必殺技は口から吐く水の放射が強いと言うこと。


歩いていると食堂に着き、販売機でご飯をもらう。

やはり朝のご飯も貧しかった。茶碗半分の米、小さい魚、そして具の無いスープ、これ昨日と同じ……


まー文句を言っても仕方がないので少ない量を黙々と食べる。

「やっぱり少ないわね」


日本にいた頃の私はご飯三杯は食べていた。それでも太らない体質だったので夜には甘い物とかも食べてた記憶がある。


「お、葵、数時間ぶりじゃな」


婆臭い言葉、もう聞きなれたわよ、振り向くと私の想像通りクロエだった。


「行くのか、バキオラドスの所に」

「まー、午前は暇だから今のうちに倒しといて置きたいし、それに昼御飯もあんなの出されたらたえきれないし、だから行く、大丈夫だよ、ちゃんと午後には帰るから」


そう、この組織には朝に仕事をして午後からはクラスでの授業をするらしい、授業の内容はクラスでの組手や生き物の急所とかの勉強をするのだとさ。


「じゃあ、言ってくる」

「ああ、……死ぬなよ葵」

「クロエ何か言った?」

「いや、言ってないよ、あ、そう言えば葵は泉の洞窟に行ったことことあるのか」


クロエがそう言ったので、頭の中で泉の洞窟を調べるが、そんな場所が出てこないのでカナのリモコンでは一度も行ったことがない。


「どうやらカナは行ったことない」

「そうか、じゃあ私が連れてってやる」


何だろう、クロエの表情が少しだけ暗くなった気がする。まーいいや、連れてってくれるならありがたく。


「分かった、お願いするわ」

「うむ」

クロエは私の手を握り、リモコンで泉の洞窟へと向かった。


ポツンと上から下へ水が落ちる音が聞こえる、辺りは薄暗く冷たい空気が肌に感じる。


「ここが泉の洞窟か」

「じゃあ頑張れよ」

クロエはまたリモコンを使いここを出る。なんかクロエ急いでる?私はそう思った。


しばらく洞窟を歩く、道が迷路見たいになっていてさっきからぐるぐる回って歩いているように思ー


「グァァァァ」

「なにこの声!」


痛った~なんなのよ鼓膜が破れそう。



私は走ってその声のする所にむかう。

「危な」


途中さっきの叫びで岩が上からゴロゴロ降ってくる。多分叫びの振動で壁が剥がれ、落ちてくるんだけど、私はそれを避けながら向かった。すると、どんどん道が広くなっていき、最終的たどり着いた所にでかい泉があった。


「こいつがバキオラ……」


その姿は体全体が水色におおわれていて、手には短剣を持っており、そしてなにより二足歩行で歩きながら私の方に向かってくる。


「グァァァァ!」

「早い!」


バキオラは地面を蹴り走りだす。そして手に持っていた短剣をバキオラ横に振り攻撃してきた。


「くっ」


間一髪、腰を後ろに曲げその攻撃を避ける。そして直ぐに上体を起こして、バキオラの攻撃をそのお返しにと私は腰に着けていた (盗賊から盗んだ) 剣を手に取りバキオラの腹部分に向けて斬ろうとする。


「なっ」


しかし避けられた、バキオラはV型によけ、後ろへ3歩大きく下がる。


「グァァァァ!」

「久しぶりの強敵ね、日本じゃあ、あり得ない動きねやめたやめた」

正直言って私は余り剣を振るの苦手なんだよね。

剣をポイと横に捨てる。

「だから、拳で闘ってあげる」

そういって私は少し微笑みを見せた。































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