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プロローグ

私の名前は、桜木葵、矢作川高校に通っている。ごく普通の高校だったけど今は


「やぁぁぁ、や、ゆる、痛いぃぃ」

通り魔をしています。


私は昔ヤンチャをしていました。

カツアゲ、喧嘩は当たり前、時にはヤクザの敷地に入り、そのヤクザを全滅させて頂いたりもしました。そして私の二つ名《赤髪の女王》と呼ばれるようになった。


でも、こんな生活は嫌だ、私は女だ、だから女の子らしく生きる。


私は、そう思い、すぐに行動に移し、コンビニで〈上品に喋れるようになれるお嬢様〉という本を買う。他にもラブコメ雑誌や男が見るオタク系アニメを見たりもした。


途中、私が、初めまして、私の名前は桜木葵と申します、と練習してたら弟がドン引きしてたので、しばいてあげた。


こうして、ひたすら勉強をしていくと、気がついた時にはもう、4月になり私は高校に入れた。


私は自分で言うけど、顔も頭の良さが自信あったので入学式早々、モテモテだった。二日目何て、男からラブレターが届いているほどだ、勿論全部捨てたけどね


一週間たった日、私は遂に親友と呼べる人ができた。

その子の名前は城月雅奈恵、きっかけはアニメで、

たまたま、雅奈恵の鞄に入ってた、アニメの雑誌を目撃して、勇気を出して話しかけたら、元気よく応答してくれた。


私にとって、この毎日がとても楽しかった。

でも、神様は私を見捨てた。そりゃ、今まで悪さしてきたことを水に流そうなんて、許されるわけがないよね。


1ヶ月たった頃、その日は雨が降っていた。


けれどそんな日でも、雅奈恵は何時も迎えに来てくれて、一緒に学校に行くのだけど、何故か何時まで待っても来てくれない、仕方がないので遅刻しながら、その日は1人で学校に行った


階段を上り、廊下を歩き、自分のクラスに立つ

ガラガラとドアを開けて雅奈恵がいるか確認する。


ちゃんといた、だけど何かがおかしい、何時もならクラスの皆からおはようとか挨拶があるのだけど

今日はなかった。


そして、皆の視線がなんか冷たい、なんか教室の空気がとても重苦しい


私は雅奈恵の席に行き、どうして今日は迎えに来てくれてなかったのか、聞いてみるが。

雅奈恵は泣いていた。私はどうしたのと聞くと雅奈恵は、私の顔を、見てこう言った。


赤髪の女王と。


私は納得した。そりゃ、皆びびるわな、でも、この1ヶ月私達が作り上げた人間関係が、こんなんで壊れるはずがない。私は声を震わせながら聞いた


「確かに昔はヤンチャをしたけど、今は反省してる、

ね、私達、友達だよね?」

「ごめん、もう、葵のこと友達と思って無いから」


えっ、なんで、私はただ、やり直したいと思っただけなのに。……今思えば小学でも中学でもそうだった。

私が不良の子だから、皆私を避けてた。

気づけば、家に戻っており、私は馬鹿みたいに泣いていた。私はもう、誰も信じない、誰とも馴れ合わない

そう思った。

そして、殺して殺ると。


午前4時

ジリジリと鳴り響く、目覚まし時計で目覚めた私は

直ぐにマスク、帽子、黒衣服に着替える

今日は、雅奈恵への、殺害が目的だ


午後4時

雅奈恵が学校から家に帰る時間帯、私はその雅奈恵の通る道に待ち伏せして、雅奈恵が来るのを待つ

途中、近所の人達に怪しい目で見られたが私は気にしない


来た、雅奈恵…


私は隠れてた所からはなれ、後ろから徐々に距離を縮める。そして、後ろに着いた途端

「動くな、動いたら殺す」

「この声は……」


どうやら声だけで、私だとバレたらしい、さすが元親友だね。


「そのまま誰もいない所に行け」

私がそういって、雅奈恵は無言で歩き始める。

そして、着いた所が細い道の路地だった。

マスク、帽子を取り雅奈恵に正体を見せる。


「やっぱり葵だったんだ。クラスの皆を殺したのも葵なんでしょ!」

「そうだよ、全部私がやった」

「どうして、こんなことをしたの」


どうしてだって、ふざけないでよ、全部あのクラスのせいで私の居場所がなくなったのよ。私はただ、生まれ変わりたかっただけなのに。


私は背中に隠してた、包丁で雅奈恵を刺した。

更に切腹の様に、横にドンドンきっていく、ゆっくりゆっくりと。


「あぁぁぁ、痛いぃぃ」

私は半分ぐらい切った所で止めた

「葵、ごめんね、許して、ね、私達、友達だよね」

今さらなによ。どっち道ここで許しても、もう私に後戻りなんて出来ない。


私は最後に全開まで切った。雅奈恵は地面に倒れた。


「うむ、見事な殺しっぷりじゃな、そなたは」

誰、まさかもう、警察が…だけど回りを見るが誰もいない


「私の名前はクロエ、探しても私はそこにはおらんよ

嘘よ、そんな神業出来るわけない、きっとそこら辺に隠れてるんだわ。


「できるよ、私は異世界から来たからな、こう見えても腕は自信があるのじゃ、あっ、姿見えなかったんじゃった」

「はは、異世界?そうとう頭がイカれてるね、まー私はそう言う異世界好きだから信じたいけどさ、生憎もう誰も信じないと決めたから」


「まー信じられないのも無理はない、今から独り言言うからな」

クロエがそういって呟き始めた。


「私はお前のその殺しっぷりに惚れてスカウトしに来た。お前には私の組織、キラー、に入って貰いたい。」

「嫌よ!」

あー、どっかにためらいなく人を殺せる人いないかな

いたら是非、入って欲しいな」

「明らかに勧誘してるよね、どこも独り言じゃないじゃない」


「いいのか、このままだと、お前の居場所が無いままだぞ」

うっ、確かに私に居場所はないし、時期に警察に捕まると思う。


「分かったわ、入ってあげる、だけど今頃になって本当は異世界なんてありません、とか言い出したらどうなるか、分かってるわよね」


「ふん、心配しなくても、きちんと連れてくよ、少し目を瞑ってくれ」

私は言われた通り、目を瞑る。


すると、なんか自分が空を飛んでいるような感覚がする。まるでジェットコースターに乗っていきよいよく、下って、ふわんとなる、あんな感じだった


「もう、目を開けても良いぞ」

私はゆっくり目をあける。そこはなにやら研究所みたいな場所だった。


「ようこそ、我が組織、キラーへ」




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