二幕 『不和の先』
あの広間――謁見の間――での騒動から一日が過ぎた。結局昨日は何が何だか分からぬまま老婆の呼んだ女中に案内された部屋で一夜を過ごし――翌日の昼過ぎ頃、彗は昨日の老婆直々に導かれて別の広い部屋へと移っていた。
「狭苦しいところで申し訳ありません」
微笑と共にそう告げる老婆に、彗は「いいえ」と小さくかぶりを振った。狭苦しいと当人は言うが、それは先ほどの広間に比べればであり、部屋の面積は軽く見積もっても二十畳でも足りないくらいの広さを持っている。これで狭いなどと思う感性を彗は持ち合わせていなかった。
物珍しげに周囲に視線を巡らせる彗を余所に、老婆は女官へ「お茶の用意を。それと、シャルを此処に」と命じていた。命を受けた女中は恭しげに一礼するとテキパキとした動作で準備に移った。
そうして間もなく、茶器と茶菓子を乗せた盆を持って数人の給仕がテーブルの上へそれを置き、カップに茶を注ぐとそのまま無言で一礼して下がっていく様子を、何処か浮世離れしたものを見たような視線で見送る彗に向け、
「立ったままでは難でしょう。掛けてはどうですか?」
老婆は長椅子に腰掛けながら、対面の椅子へ彗を促した。一瞬立ったままでもいいと思ったが、特に断る理由もないので、彗は「では……」と短く言葉を口にして腰を下ろした。
その様子を見て、ディアメルは穏やかに口元へ笑みを浮かべた。まるで我が子を見るような穏やかな表情で、彼女は問うた。
「昨日はしかと休めましたか?」
「……慣れない場所、ということを除けば」
問いに、彗は淡々と応じた。そして目の前に置かれたカップを手に取り、中身を口に含みながら「それで……」とディアメルを見る。
彼女は小さく小首を傾げた。その仕草は老女とは思えない子供のように見える。そんな彼女に向けて、彗は小さく吐息を漏らしながら問いを投げた。
「……此処は何処で、貴女は何者なのか。貴女は教えてくれるのか、太后殿?」
「太后などとは仰々しい。気軽にディアメルと呼んでくれて構いませんよ――クナギ殿」
何気なく告げられたその名に、彗は思い切り表情を顰めた。対して、ディアメルはしてやったりといった様子でからからと笑う。
「不思議ですか? 私が貴方の姓を知っているのが」
その問いに、彗は別に隠す理由もないため素直に肯定を示す。当然だ。彗が推測していることが正しいならば、此処は彗の住んでいる日本ではないはずだ。ちらほらと聞こえる名前を聞く限り、此処は日本圏外である以前に――想像はしたくないが――自分のいた世界ですら何かもしれない。
何より、あの広間で見た少女の使った見たこともない力。超常の現象とは思えない非現実的な力。おそらく、彗のいた場所では『魔法』や『魔術』と呼ばれるオカルトやフィクションの中にのみ存在するものだ。
少なくとも、彗のいた世界において――表向きには――あのような科学で証明できない人智を超えた力は存在しないはずである。
しかしこの世界にはそれがある。となれば、やはり此処は異世界なのではないかという推測にたどり着くのは、ある種仕方のないことだろう。
その異世界で、何故自分の姓を知る人物がいるのか。常識的に考えてありないことだ。
故に、彗が驚くのも当然なことだろう。むしろ驚くなというほうが無理な相談である。故に、彗はディアメルの言葉を肯定する。
するとディアメルは「そうだろう」とでも言いたげに頷いて見せ、そして言った。
「簡単ですよ。貴方が似ていたからです。私の友人に」
「友人?」
聞き返す彗に、ディアメルはとっておきの秘密を語るように、その名を口にした。
「ホウキ……それが、私の古い友人の名前です」
今度こそ、彗は言葉を失い呆然とした。クナギという姓。そしてホウキという名前。それが意味する存在は、彗は一人しか思い当らなかった。
空凪箒。彗の母の名前だ。しかし何故、その名前が此処で出てくるのか。
そんな彗の心情に気づいたのか、あるいはただ自ずとそう理解したのかは知らないが、ディアメルが告げた。
「今から約五十年前。貴方と同じようにこの地――フィムルロードに召喚されたのですよ。この地を襲った災厄から救うための、英雄として」
「英雄?」彗は世にも理解し難い言葉を聞いたという風に声を漏らした。
「不思議ですか?」
「この上なく」
ディアメルの疑問に、迷いなく彗は即応した。
自由気まま。自分勝手。自由奔放。唯我独尊。それこそが母に相応しい言葉だと彗は思っている。故に、英雄という言葉はもっとも程遠い称号の一つだ。誰かの――それも不特定多数のために奔走する姿などまったく想像できないのである。
しかし、そんな彗の想像とは裏腹に、ディアメルは嬉々した様子で母のことを語った。
「貴方の母――ホウキは、このフィムルロードでは知らぬ者もいないほど、この国に名をとどろかせる存在なのです。その雄姿は詩に謳われ、その英雄譚は今も子供たちが憧れて止まないほど。
当時この国でも名のある戦士たちや、当代随一と呼ばれた騎士団がどれほどの力を結集しても、あの災厄の前では赤子に等しかった。それを異世界からこの地に召喚されたホウキは、我々の願いを二つ返事で受け入れると、そのまま天を翔る星の如き勢いで災厄へ挑み、手にしていた剣ひとつで災厄を打ち倒したのです。
当時の王――我が父を始め、あらゆる要職の役人や騎士団の英雄たちが顔を揃えて呆然としていたのを今でも覚えていますよ。
そして彼女はなんの報酬も求めず、それどころかあの災厄を退けた剣を私に授けてくれました。彼女は「お守り程度の役には立つ」と言っていましたが、今ではこの国の宝剣としてまつられています。まあ……今は私の孫娘が手にしていますがね」
と、最後に呆れたように苦笑いをして見せるディアメルを余所に、彗はようやく合点がいったように肩を落とした。
彼女の言う宝剣――やはりあれは母の愛刀である《天枢ノ箒》なのだ。本人が失くしたと言っていたが、まさかこんなわけのわからない世界のわけのわからない国にくれてやっていたとは……。彗は呆れて言葉もなかった。
空凪古流にとって、手にする得物というのは非常に重要な代物なのだ。そもそも空凪古流という流派は、約千年前の平安の世から続く戦闘技術である。その性質上、幼少期から肉体改造を繰り返すことでようやく身体が空凪の技に耐えられるようになり、そうして初めて空凪古流を身に着けることができるような、常識はずれの流派なのだ。
当然、扱う得物もまた特別な造りしている。言ってしまえば個人に最も相応しい得物として――生涯に一度きりの、二つとない唯一無二の物として造られているのだ。同じものは二度と造ることができない。その人のための、その人が振るうためだけに造られた武器。それが空凪の得物である。
当時それを失った母が先代である祖父と三日三晩喧嘩を繰り広げていたのを、彗は今も覚えている。
まさかその原因がこのような形で判明するとは思っていなかったため、彗は思わず脱力した。
――奔放だとは思っていたが、此処まで型破りだとは思わなかった……。
十数年前の真実を今になって知った彗は途方に暮れたような目で虚空を見据え、亡き母の所業に諦観する。
そんな彗の様子を不思議そうに見据えるディアメルだったが、やがて「フフ……」と小さな笑いを漏らし、彗へと問う。
「そういえば、貴女の名前を聞いていませんでしたね。お尋ねしても?」
彗は一瞬逡巡する。果たして、自分の名を口にしていいのだろうかと。だが、相手に名乗らせておきながら、自分が名乗らないというのも非礼だろう。
そう顔が得た彗は、躊躇いがちにだが自分の名を名乗った。
「――……彗。空凪彗だ」
「やっぱり」
嬉しそうに彼女は言った。まるで我が子のことを喜ぶ親のような表情で、彼女は優しげに微笑んだ。
「ホウキの血縁――息子ですか?」
「……そうです」
ほんのわずかの間をおいて、彗はそれを肯定した。そうして、続け様にディアメルが問う。彗が、最も聞かれることを恐れていた問いを、彼女は彗に投げかけた。
「それで、ホウキは今どうしていますか?」
その問いを聞いた瞬間、彗は自分の顔から表情が失せたのを理解した。元々表情が豊かなほうではないが、それでも僅かに存在する表情の機微すら消失したのが自分でも分かったほどだ。
答えたくないと思う。だが、それでも彗は答えなければならない。自分がやってしまったこと。犯した罪。逃れられない過去のことを。
そしてこの人にはきっと、そのことを告げねばならない。この人はその事実を知る権利がある。そう思ったからこそ、彗は断腸の思いで告白する。
「……死んだ」
「……え?」
きょとん……と、ディアメルの表情が凍りついたように見えた。忘我と困惑。そして驚愕の入り混じった――彗の言った言葉が信じられないと言外に告げているその表情に向け、彗は視線を下に向けながら、それでももう一度、今度ははっきりと告げた。
「空凪箒は死んだ――俺が……殺した」
そう告げた、次の瞬間だった。バンッ! というけたたましい音と共に、部屋の扉が勢いよく開け放たれ、扉の向こうから一人、文字通り飛び込んでくる影がいた。
頭の上に乗せてある黒い帽子が勢いで落ち、長い金髪が広がる。
視線の先で、まるで親の仇を見るかのような形相で刀を――《天枢ノ箒》を抜刀し、鞘を投げ捨てながら自分へ向かって飛びかかってくる少女の姿を見た瞬間、彗は自ずとこう思った。
――これが、自分の死か。
それも悪くない。そう思いながら、彗はその刃を受け入れるかのようにただ無防備に椅子にもたれ掛り、迫るその刃を見据え、自分の死が迫っているという状況にも拘らず――不謹慎だがこうも思った。
――こいつに殺されるのなら、まあ……悪くはないか。
◇◇◇
祖母に呼ばれて訪れた彼女の部屋の前にアムリタと到達したシャーロットは、入室前のノックをしようと扉に手を伸ばした。だが、その前に漏れ聞こえた声に思わずその手を止める。
「空凪箒は死んだ――俺が……殺した」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。
クナギ・ホウキは死んだ。
俺が……殺した。
その言葉を脳裏で反芻する。
言葉の意味を理解するのに、随分と時間がかかったような気がした。実際はほんの一秒程度のわずかな時間だが、シャーロットには永遠にも等しく思えるほどの、短く長い逡巡を経て。
男の言った言葉の意味を理解した瞬間、シャーロットは何を考えるよりも先に扉を蹴り開け、相手を見た。
ディアメルと対面するように椅子に腰かけた男がいた。白髪に赤い瞳の男。あの恐ろしく疾く、凄まじい剣を振るったその男が、わずかに双眸を見開いているのが見えた。
その男を見た瞬間、シャーロットの胸中で自分でも想像しなかったほど激しい敵意と憎悪が燃え上がったのが分かった。
――この男が殺した。《箒星の英雄》クナギ・ホウキを殺した!
その事実が、シャーロットを突き動かす。自分の憧れている人物が殺された。しかも、その殺した男が今目の前にいる。
そう思った瞬間、考えるよりも先に体が動いた。ブーツの踵が床を蹴り、同時に手にしていた剣を鞘走らせた。そして一気に男へと飛び掛かる。
振りかざすのは敵意であり、振り下ろすのは殺意。向けるものは憎悪であり、内に渦巻くのは憤怒の感情。それらのすべてを込めて、シャーロットは男へ向けて剣を向ける。
その時、男の表情が歪んだ。謁見の間で見た無表情ではない。そこに生じたのはわずかな変化だが、その奥に見た感情はあまりにも複雑なものだった。
後悔するように。諦観したように。安堵するように。この瞬間を……待ち望んでいたように。
自分を殺そうとする相手を前にして、まるでそれを受け入れるかのように男は無防備に椅子へと背を預けていた。
自分の死を全く恐れていない。そんな風に言われたような気がして、余計シャーロットの激情に火がつく。
迷う必要はなかった。ただその心臓にこの剣を――お前が殺した英雄の剣を叩き込んでやる。
その覚悟と共に振るわれた刃が男へ到達しようとしたその寸前だった。
「おやめなさい!」
すさまじい叱咤がシャーロットを襲った。同時に男の胸へ突き立てようとしていた刃が、不可視の壁に阻まれていた。ディアメルが男へ到達するまでのわずかの間に生み出した魔術による障壁だろう。
思わず悔しさを隠さしもせずシャーロットは舌打ちした。そして怒りを露わにしたまま視線を男から祖母へと変える。
「お婆様! 何故邪魔をするのか!?」
「貴方こそ、誰に刃を向けているのか分かっているのですか?」
「我が国を救った英雄の仇だ!」
感情のままに叫ぶシャーロットに向け、ディアメルは「何を馬鹿なことを……」とかぶりを振る。
「貴方とは何の縁も所縁もない人物です」
「ならばお婆様は、ホウキの友人ではないのですか!?」
「だとしても、ホウキは仇討など望みません。そういう人です」
「それで済ませていいのですか!」
「それは私自身が決めること。少なくとも、貴女には関係のないことです。剣を納めなさい、シャーロット」
「う……ぐ……」
淡々と言葉を返すディアメルの様子に、シャーロットは勢いを削がれて言葉を失う。そんなシャーロットを見て嘆息するディアメルは、そっと視線をシャーロットからアムリタに向け、
「貴女も、この放蕩娘のお目付け役なのですから。しっかり手綱は握っていてもらいたいものです」
「も、申し訳ございません。太后閣下」
ディアメルが戸惑ったようにこうべを下げた。おそらくシャーロットのあまりに突然の行動に対処が追い付かなかったのだろう。彼女は未だ開け放たれた扉の向こう側で呆気に取られた様子で棒立ちの状態でいた。
「申し訳ありません、スイ。孫が早まった真似をしました。心より、お詫びします」
「いや……別に」
男――彗がディアメルの謝辞に対しそうおざなりに言葉を返した。そこには何の感慨も悲嘆もない。ただ粛々と状況を受け入れている――何処までも空虚な言葉だけがあった。その何とも気のない声に、シャーロットは再び彼を凝視する。
対し、スイという名の男はそんな怒気と嫌悪に満ちた視線をまるでなんでもないという風に受け止めている。まるで手ごたえのない、空気か虚像を相手にしているような錯覚すら覚えるほど、その男は無反応なのだ。
そんなスイの視線に耐えられなかったシャーロットは、思わず声を荒げて男に問うた。
「貴様は私を馬鹿にしているのか!?」
「……被害妄想だ」
シャーロットの怒号に対し、彼は煩わしげにそう言葉を返す。その反応に歯を剥き出しにして地団駄を踏みそうな勢いのシャーロットに向け、彼は「あと……」と小さく言葉を口にし、未だ抜身のまま少女が握っている剣に視線を落として、言った。
「あまりぞんざいに扱ってやるな。刀が泣くぞ」
「なっ!?」
思わず絶句する。この男は、いきなり何を言っているのだろう。そんな疑問を抱いたシャーロットに向け、男は矢次に言葉を投げた。
「憧れで英雄ごっこをするのは勝手だが、その刀を手にし続ける気でいるのなら、あんな手品ばかりに頼るな。もっと剣の腕を磨け。それができないのなら、その刀はしまっておけ。分不相応だ」
言葉もないというのはこのことだろう。酷く冷めた――冷淡とも言える視線で静かに、だがはっきりと言葉を紡いだ男に対し、シャーロットは絶句した。
今し方、自分を殺そうとした相手に向けて、この男は説教をしているのである。しかもこちらの言葉など聞く気もないような投げやりな、しかもその上で辛辣な言葉だ。
遠慮も躊躇いもない言葉の連続に、シャーロットはどう反応していいのかも分からずただ口をパクパクと魚のように開閉する。
――な、なんだこの失礼な奴は!?
ようやく、胸中でそれだけを叫ぶことができた。
何故、こんな奴に説教をされなければならないのか。そう思うと無性に腹が立った。
更に視界の端で、シャーロットを見て必死に笑いを堪えているらしい祖母と、男の言葉に同調するようにうんうんと頷いているアムリタの姿が余計に神経を逆撫でする。
最早、許してはおけない。あらゆる意味で、この男は今此処で始末しなければ。シャーロットはそう確信した。
自分の持てる最大級の力を以て、この一帯ごとこの男を抹消してしまおう。城の一部が崩壊するとか、その後に続く祖母の説教などすべては後のことだ。今は一刻も早くこの忌々しい白髪男を滅せねばならない。
そう確固たる決意と共に、シャーロットは自身の持てる最大級の魔術の準備に入ろうとした。のだが、それはその後に続いたディアメルの言葉によって忘却の彼方へと消え去ることとなる。
「スイ。そう言うのであれば、貴方からこの馬鹿な孫に剣の手ほどきをしては頂けないでしょうか?」
「はい!?」
祖母の荒唐無稽な発言に、シャーロットは寸前の決意も忘れ素っ頓狂な声を上げた。この祖母は一体何を呆けたことを言っているのだろうか。思わず祖母の正気すら疑い目を瞬かせる孫娘を傍目に無視し、ディアメルは至極穏やかな表情で言った。
「貴方がこの国に召喚された理由は定かではありません。ですが何かしら理由が存在すると思います。かつてホウキがそうであったように……この世界のことを、そしてホウキのことを知りたいと思うでしょうが、急ぐこともないでしょう。話は追々、貴方自身に余裕が出来たときのほうがいいのではないですか?
そしてその間、この愚か者に剣術を教えては貰えないですか? そのほうが、貴方の城内における立場も『食客』でいるよりは余程良いと思うのですが」
ディアメルの言葉に、スイは暫し椅子に腰かけたまま黙考し、瞑目する。そして暫くの間を置いた後、「気が進まないが……」と小さくぼやくと、その赤い双眸を開き、ディアメルを見ながら彼は言った。
「……分かった」
瞬間、シャーロットは天井を仰ぎ見た。今日は厄日なのだろうか。そう疑いたくなるほど、今日は悪いことが続いている気がする。
その間にも、ディアメルは着々と話を進めていた。
「では着替えを用意しましょう。その恰好では色々と目立ちますからね。アムリタ。彼に近衛騎士の制服を用意するよう手配を」
「彼の立場はどのように?」
「この愚か者の『剣術指南』と『護衛』――と言ったところでしょう」
「承知しました。ただちに」
自分の傍付であるはずのアムリタが、なんの逡巡もなくディアメルの命に従って部屋を後にしていくのを呆然と見送るシャーロットに向けて、ほとんど成り行きを黙って見守っていたスイが、無表情に言った。
「……握手でもするか?」
「切り落とされたいか!」
反射的に噛み付いた。
それが最早流れを止めることの出来ないシャーロットに出来る、唯一の抵抗だった。