11月2日 納得
俺たちが全員が揃う日は、まだ少し遠い気がしたのだった。しかし、どうしてもそれは納得できないみたいだ。まぁ、わからなくもない。俺たちは、こう見えてもチームの規律を大事にしてきた。強ければ、何をしてもいいということではなかった。
生田目「鴻野は、来ねぇじゃねぇか!!」
俺 「そうだなぁ」
緒方 「本当に戻ってくる気があるんだろうな?」
本当に戻ってくるかどうかは、わからない。
生田目「次の標的は、どうするんだ?」
俺 「決めてねぇよ」
緒方 「そんなんで大丈夫かよ?」
生田目「ホンマにやる気ないなら、いつでも俺はここで抜けるぞ?」
コイツは、ガチの目をしている。常に上を目指してるのが俺たちだ。
緒方 「やめとけよ」
生田目「まずは、お前からやられたいっていうことか?」
緒方 「あ?俺がお前に負けると思ってるのか?」
徐々に不穏な空気になっているのがわかった。
俺 「お前らの気持ちもわかる。ただ、鴻野は帰ってくるだろうよ。落ち着け」
生田目「今、いねぇ奴を信じられるかよ」
緒方 「テッペンのお前が納得してくれる説明しねぇとよ」
納得できる説明かぁ。そんなもんあるのかよ?
俺 「わかったけど、説明することなんてできねぇよ。俺は、知らないんだから」
生田目「は?」
俺 「まぁ、要するに俺たちはケンカ以外ないんだよ。そんなに嫌なら、さっさとやろうぜ」
俺の話に圧倒されたのか少し静かになってしまう。
緒方 「じゃあ、どことやるんだよ?」
俺 「そんなの片っ端から潰せばいいんじゃないの?」
緒方 「弱いところとやっても仕方ないし、かといって強いところとやってもな」
生田目「どんだけ、お前は打算的なんだよ」
ケンカは計算じゃない。生田目は、そう思っているようだ。
俺 「じゃあ、今の校内がどうなってるか聞きに行こうじゃねぇか」
緒方 「誰に?」
俺 「そりゃあ、一番詳しい奴だろ?」
緒方や生田目は、誰のことかわかっていなさそうだ。
生田目「誰なんだよ、それは?」
俺 「知らないのか?」
緒方 「知らねぇよ」
俺 「じゃあ、そいつのところ明日連れてってやるよ」
鴻野がいないくらいで、チームが崩壊してしまうようじゃあ、この先終わってしまう。どんな奴がいても納得してもらえるようにしないと。




