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日常で世界を変える(宝来編)  作者: mei


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10月29日 相楽結衣人

 俺たちの前に現れたのは、相楽結衣人という奴だった。コイツは、2年で12月から銀何高校に転校してくる予定らしい。緒方とのタイマンは、すぐに終わったが只者ではないオーラをまとっていた。問題は、コイツが何者かはわからないという点だった。強いだけでは、俺たちのチームに迎えることはできない。相楽からは、銀何高校にどんなチームがあるのかなどの質問があった。

 おそらく、スパイの可能性もあるし慎重に行動しなければならない。ただ、ここにいる不良たちは、ほとんど解体の危機にあり、俺たちに逆らうチームがほとんどない状態までにきていたのだ。現在、銀何高校のトップに君臨する『TWO』は、どうしているのか?最近は、難波や藤間を見ることすら減っている。そんな状況下で俺たちは、学校としてどうするのかがわからなかった。

 そして、俺たちもまた一人かけている状態ではあった。本来、昨日から全員で合宿を行う予定だったが鴻野が来れなくなったのだ。鴻野は、塩谷の話をされ、俺たちとは別活動をとっていた。銀何高校は、『琉角』と『TWO』の二つのチームをどう倒すか重要というのが鴻野の考えだった。この前のケンカで実質『number』を崩壊に追い込んだ。だから、俺は、『琉角』を次の標的に置いている。あそこのチームとは一度戦おうとしたが、戦うのが早くて諦めたことがある。でも、今ならやれる。それが、鴻野の考えだった。俺は、あの時からやれると思っていたから何も変わらない。そんな俺とは対照的に、鴻野は『number』の塩谷と梯の二人をどうにかして引き出したいと思い、今動き回っていたのだ。どうやら、あの二人に会って、黒辺の決定的な情報を取り出そうとしているのかもしれない。

 それを聞いたら、生田目や緒方がキレるのはわかっていた。だから、俺はアイツらに話をしないのだ。鴻野がずっと探している黒辺こそ死んでしまったけど、他の奴らはまだ生きているらしい。アイツらを探すピースがあの二人にしかないのであればきっと追うべきだと考えていた。正直、鴻野が俺たちのことをどう思っているかはわからない。ただ、鴻野には俺たちのグループに固執してほしくはなかった。気の済むまま、暴れ回って欲しい。ランニングから帰ってきた生田目は、鬼の形相だった。息をきらし、ゆっくりと倒れ込む。それだけ自分を追い込んだのだろう。たいしたモノだ。テッペンである俺がもっと強くならないと。

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