10月26日 屋上
俺は、少し寒くなった空を見上げながら、みんなの話に耳を傾けていた。以前、ここは生田目とケンカした場所だった。あの時、何度も何度も立ち上がる生田目に俺たちは驚愕したのを覚えている。ここに来ると、いろいろ思い出してしまうな。俺たちは、屋上で話をしていた。鴻野、生田目、緒方。コイツらは、今、何を思っているのか?俺は、みんなに"合宿"と伝えた。
緒方「合宿?」
俺 「ああ」
俺は、『number』を潰せなかったことで、もっと強くなる必要があると思った。難波や藤間にルールを決められてる自分が情けなかった。
生田目「いつやるんだ?」
俺 「28日からの3日間だ」
合宿で何をするか?それは戦いだ。
緒方 「何をするんだ?」
俺 「そんなの一つしかないだろ」
俺たちがやることはケンカ以外ない。それのために生まれたきたようなもんなんだから。
緒方 「いや、わかんねぇだろ」
生田目「ケンカだろ?俺たちは」
俺 「その通りだ」
この3日間はとにかく強くなるために、自分の力を上げる。これまではただ暴れ回るだけだったけど、これからはそうはいかないと思った。難波や藤間は、自分の感情だけでケンカをしているようでちゃんと計算している。今の俺にはそれが必要なのかもしれない。自分のケンカを見つめ直す時が今。あとは、やるだけ。
俺 「俺たちは、もっと強くなる必要があるんだ」
緒方「合宿するくらいなら、早くケンカさせろ」
でも、俺だけ強くなっても意味がない。鴻野、生田目、緒方の3人も強くなければならない。でも、そのためには俺たち同士がもっと高めあうことがほしかった。個のスキルとチームとしてのスキル。
生田目「この前、勝ったからって随分偉そうだな」
緒方 「お前みたいに出番がなくて、ビビってる奴らとは違うんだよ」
生田目と緒方が争っているのを鴻野は少し冷めた目で見ていた。そう言えばコイツはもっと、上を目指しているのに俺はそれをさせれてるのか?
生田目「てめぇ、今すぐ潰すぞ」
緒方 「やってみろや」
俺 「やめとけ、お前ら」
大きな声で二人を制す。
鴻野 「たしかに最近、生田目はタイマンの出番はなかったからな。ここで緒方を潰せばいい」
生田目「面白い、やってやる」
みんなやる気になっていたのだ。




