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日常で世界を変える(宝来編)  作者: mei


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10月25日 素直

 鴻野「お前でも、勝てる気がしないのか?」

 俺 「勝てる気がしないとかではないけど」


 素直に言われると、なんだか悔しい


 鴻野「じゃあ、なんだよ?」  

 俺 「なんか違うんだよ」


 何が違うかって言われると上手く説明できねぇ。まだ、他のチームと比べると圧倒的にチームができてからの時間が少ないんだよ。


 俺 「甘かったんだよ、俺たちは」

 鴻野「何が?」

 俺 「テッペンまでの道のりだ」


 俺が梶原とケンカしたところから全てが始まったんだよ。そこから、体育館で『G』との対戦。与田、馬場たちを潰す。けど、『TWO』には勝てなかった。


 鴻野「どうする?」

 俺 「今は、このままでいこう」


 別に自信をなくしたわけではない。『TWO』に負けてから、急ぎすぎたんだよ、俺たちは。


 鴻野「なんでだ?」

 俺 「新しくメンバーを入れてたかといって、チームが強くなるわけではない」


 もっとじっくり、もっと丁寧に。それをしないと勝てる未来はないのかもしれない。


 鴻野「それは、そうだな」

 俺 「少なくてもいいから俺たちに命をかけてついてきてくれるやつがいいんだよ」

 鴻野 「なるほどな。梅澤や鷲尾は?」


 アイツらは該当しない。たしかに梅澤や鷲尾、伏見や烏京たちは、この前一緒にケンカした。でも、あれは違う。


 俺 「アイツらは、他にチームがある」

 鴻野「伏見や烏京は?」

 俺 「あれは、二人のチームだろ?俺たちが関与する必要はない」


 もし、アイツらがそれを裏切って俺たちのチームに来るようならそれこそ信用できない。


 鴻野「でも、今、見渡して他にいい奴はこの学校にいないだろ」

 俺 「いないなら、作ればいい」


 当然、俺も鴻野と同じ意見だった。


 鴻野「は?どういうこと?」

 俺 「俺たちのチームに入りたいと向こうから言わせるくらいの力をつけないと」

 鴻野「そんなことしてたら、卒業になるだろが」


 コイツの言うことも一理ある。


 俺 「ハハハハ。そうなるかもな」

 鴻野「この前だって、アイツらがいたから勝てたようなものだと言うことはお前もわかってるだろ」

 俺 「それはそうだ。でも、これからは、俺たちがもっとケンカのレベルを上げたらいいだけだろうが」


 アイツらがいたから勝てた。それがダメなんだよ。心の中につぶやくように唱えたのだった。

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