10月19日 vs『number』Ⅲ
一昨日のことは、何があったのか意外と記憶から飛んでいる。それだけ激しかったということだろうか?
ー10月17日ー
難波、藤間が見る中、俺たちのケンカが始まった。開始の合図とともに走り出した緒方と生田目。そこに梅澤、鷲尾たちが加勢する。さっき来た謎の二人はゆっくりと進んでいく。ケンカの様子を見守っていた川原と鴻野。雄たけびとともに俺は、走り出した。まずは、俺が進む道をあけてもらわないとな。俺の拳は、『number』の一員の顔面を捉えた。俺は、このまま進んでいく。鈍い音が響き、相手はよろめき、後退していく。こんな感じで進めばいける。前から別のやつに殴られたが、すぐに態勢を立て直し、鋭い蹴りを繰り出した。俺の隣で戦っているのは、緒方だった。いつもの慎重な緒方ではない。まるで、荒れ狂う波を進んでいるかのようだった。緒方は相手に飛びかかり、凄まじいパンチを繰り出した。やっぱコイツはすごいな。
俺も負けじと相手を次々と薙ぎ倒していく。今度は、生田目の声が聞こえる。生田目のパンチは重量感があり、相手圧倒していた。その頃、川原はどこにいるのだろうか?塩谷や梯は、もう既にいない。川原の蹴りで、相手は立てないでいた。俺は、素早い動きで相手を翻弄していく。やられても、逆らってくるやつは容赦なく倒していく。コイツらに遠慮はいらない。これだけの人数で俺たちのとこに来たんだ。後ろから必死に反撃するが、すぐさまカウンターで相手の叩き込む。ゆっくり倒れるが、また前からやってくる。キリがねぇな、ホントに。よろめきながら、前からやってきたやつには申し訳ないが倒れるまで俺は徹底的にやる。すると、横で梅澤が5人から攻撃されていた。大丈夫か?
梅澤は、何とか這い上がり、気迫のこもった一撃を浴びせようとしていた。グラウンドの端では、鴻野の知り合いである二人組が無双しながら相手を薙ぎ倒していく。強いな、アイツら。身長の低い方の奴は、華麗なボクシングのようなテクニックで相手を翻弄している。一方、長身の方は、リーチの長さと力強いパンチで相手を倒していく。コイツらにサポートはいらないな。俺たちは、どんどん前へと進めていた。さっぎで苦戦を強いられていた梅澤も根性で食らいついていく。戦いの熱気がグラウンド中にわたり、校庭には怒号と悲鳴が渦巻いている。こんだけの悲鳴を聞きながらケンカをするのは初めてだ。俺たちは、それぞれプライドと想いをもって、全力で戦っていた。




