8月23日 傍観
鴻野と馬場の対決も終わり、ようやく俺の番が回ってきた。しかし、後ろから誰かが来たことにより、俺たちのタイマンはもたついていた。
与田「おねがいします」
先まで、威勢のよかった与田が丁寧に挨拶をしだした。
俺 「だれだ?」
後ろにいた鴻野は、少しイラついた様子で、舌打ちをしたのが聞こえた。すると、後ろにいた山﨑が教えてくれた。あそこにいるのは、チーム「TWO」というらしい。銀何高校最強のチーム。銀何高校といえば、難波と藤間。そんなことも言われているとか。
難波「与田ちゃん、何してんの?」
難波は、俺らの後ろから話しかけてきた。
与田「今から、こいつとタイマンするところです」
難波「今日も威勢がいいじゃん」
与田は、少し苦笑いをしながら、お辞儀をした。
与田「難波さんは、どうされたんですか?」
難波は、腰に手をやりながら答えた。
難波「藤間がね、体育館で音が聞こえるからって教えてくれたんだよね。で、この前にいる奴は?」
与田「2年です」
難波「そうなんだぁ」
俺たちの方を眺めてきた。
俺 「あぁ?何見てんの?」
難波「そんな怒らないでよ。2年も威勢がいいみたいだね」
俺 「お前、喧嘩売ってんのか?」
難波「そんな怒らないでよ」
俺 「なめてっと、お前からいくぞ?」
"やめとけ"。俺と難波の会話を制して、鴻野が入ってきた。
鴻野「お前の敵は、コイツじゃねぇだろ?」
俺は、何も言えなかった。
難波「まぁ、そんな怒んないで。俺たちは、こっから見学しとくから」
俺は、怒りが止まらなかったが、まずは、目の前にいる与田をつぶすことにした。俺は、与田の方に視線をやった。すると、与田が俺の方に走ってきた。俺は、与田の蹴りをよけて、攻撃に転じた。
攻撃するも、なかなか当たらない。正確に言えば、与田は逃げるしか考えていない様だった。なんじゃ、こいつ?俺の中で苛立ちがつのってきた。全然、話にならなかった。
俺 「さっさとこいや、逃げずに」
与田「何言ってんの?ケンカが殴り合いだと勘違いしてんじゃねの?」
俺たちは、動きながら話した。
鴻野「攻めてきた時は、気をつけろよ」
後ろから、鴻野が話してきた。与田は、ホントに攻めてくる気がないようだ。おそらく、俺が攻めてくるのを待っているのだろう。そして、カウンターが奴の狙いだろう。




