10月6日 2年生
2年3組と2年5組を潰した俺たちは、実質2年のトップと言っても過言ではなかった。でも、このままいても仕方がない。『TWO』を狙うには、まだ力だ足りていない。俺は、そう思っていた。今までだったら、なんでも向かっていっていたのに、感情で動くことが少なくなった気がした。
鴻野「じゃあ、6組狙うのか?」
俺 「ああ。俺らが負けることはないけど、白黒はっきりさせたいんだ」
6組は、そんなにケンカしているチームではなかった。糀沢ってやつが仕切ってて、チームのまとまりはあった。糀沢は、とても優しいという話を緒方から聞いていた。だから、モメる可能性は少ないんじゃないかと仮説をたてていた。
鴻野「でも、戦って無理矢理降伏させても、また、恨みを買うだけじゃないのか?」
俺 「ああ、そうだ」
鴻野の言っていることは確かだ。
鴻野「だったら、無理に戦わなくてもいいんじゃないか?」
俺 「だから、話し合いに行く」
驚いているみたいだ。
鴻野「話し合い?」
俺 「ああ。俺たちは、お前らと戦う気はないと。だから、お前らも来ないでほしいってな」
今までの俺たちとは違う。ただ、ぶつかるだけがケンカじゃないことは学んだのだ。
鴻野「上手くいくと思うのか?」
俺 「さぁ、それはわからない」
鴻野が言わんとしていることはわかる。俺が考えたことでも上手くいくかはわからない。けど、今の俺にはベストの選択だと思った。
鴻野「4人でいくのか?」
俺 「いや、俺と鴻野の二人でいく」
あの二人を連れていくとモメる気がした。
鴻野「なんでアイツら呼ばないんだ?」
俺 「アイツらはすぐにケンカしたがるからな」
鴻野「まぁ、一理あるな」
賛同してくれた。
俺 「だろ?」
鴻野「いつ行くんだ?」
俺 「明日だ」
2年をまとめるだけが俺のやることではない。あと、二人くらい仲間がほしい。どこかに落ちていないだろうか?でも、俺たちとやれる仲間なんて、なかなかいない。全員性格が違うから、そこに合わせれるやつなんてそうそう出てこない。
鴻野「おけ、わかった」
俺 「また、行く時には声をかける」
鴻野は、歩き出した。
鴻野「おお。じゃあ、明日楽しみにしてる」
俺 「じゃあな」
右手をあげ、手を振った。明日から、また新たな戦いが始まる気がしたのだった。




