10月3日 生田目豪VS牧野元太
余計な喧嘩はやるもんじゃないと、手の怪我を見ながら思った。
ー10月1日ー
一戦に勝利した緒方は、ほぼ無傷だった。やっぱり、2年相手だと差がありすぎるみたいだ。初戦を落とした鷲尾は険しい表情をしていた。2年を倒す前に俺たちは、3年や1年とやりやってきたんだ。こんなところで負けるとは思っていなかった。
梅澤「勝ったんだな、お前んところ」
俺 「そうらしいな」
梅澤「なんだよ、興味ねぇのか?」
俺 「早くやりたいんだよ、お前らと」
二戦目には、生田目と牧野が戦い始めたみたいだ。勢いよく飛び出た生田目は、牧野の攻撃を受けながら、前に進んでいく。まるで、攻めしかしない特攻機。牧野は、怯むことなく殴り続けたが、あまりにも生田目が倒れないから驚いている。
梅澤「やるな、アイツ」
俺 「ああ。スタミナはえぐいからな」
梅澤「負けりゃいいのに」
俺 「無理だ。アイツに勝つなら、俺らクラスじゃねぇと」
俺の信頼通り、生田目の攻撃が始まった。顔面には殴らず、腹に思いっきりストレートが入り、ぐらついてしまう。さらに、奥につめられたこともあり牧野は逃げようがない。少しよろけた所に、鋭い蹴りが入った。
梅澤「俺らは、いつやるんだ?」
俺 「最後だな」
次は、鴻野が控えている。
梅澤「最後って何戦目?」
俺 「4戦目だな。鷲尾もいるし楽しみだな」
梅澤「そりゃあ、楽しみだな」
おそらく、俺たちは三人での試合となる。梅澤、鷲尾。コイツら倒せば2年のテッペンは見えてくる。
俺 「負けて、敵として二度と俺の前にこれないようにしてやるよ」
梅澤「まさか、お前に負けるなんてな」
梅澤の本気は見たことがないけど、コイツらに負けるとは一ミリも思わない。そんなことを考えると生田目が倒れこんだ牧野を潰しにかかった。さっきまで殴られた分をやりかえすように拳を握りしめていた。
俺 「決まりそうだな」
梅澤「ああ。大したことねぇな、鷲尾のところも」
俺 「お前らのところも大したことないだろ」
あまりにも殴り続けるから、審判の生徒が止めに入った。
梅澤「こりゃあ、大変だな」
俺 「二度と俺らにケンカ売りこんでこないようにしないとな」
梅澤「ハハハハ。面白い、それは」
まだ、殴り足らなかったのかイライラしている生田目を、鴻野が連れて帰った。




