9月30日 苦手
生田目「それで、どうするんだ?」
鴻野 「昨日、言った通りだ」
俺は、ゆっくりとみんなの会話を見守っていた。
緒方 「無駄な争いは避けるってことか?」
鴻野 「そうだ。無駄な争いは俺たちにとって面倒だ」
無駄な争いかぁ。たしかにな。この前の梯たちとやりやった時も黒田や塩谷たちがいなければもっと早くついていたのかもしれない。
生田目「じゃあ、どう話すんだ?」
鴻野 「話はしない」
生田目「どういうこと?」
生田目は、ケンカをしたくて仕方がないみたいだ。
鴻野 「タイマンだ」
生田目「じゃあ、俺がやれねぇじゃないか」
タイマンとなると、俺が出ることになるのか。
鴻野 「無理に、川原が出なくてもいい。俺たちが出てもいいんだ」
生田目「なら、俺が出てもいいのか?」
そういうことになるな。ただ、負けたら、、、。頭の中に負けがよぎった。
鴻野 「負けないならな」
生田目「当たり前だろ」
鴻野の言う通り、負けは最も避けなければならない。
緒方 「お前は、パワー系だから相手がわからない中で戦うには向いていない」
生田目「なんでだよ。どんな奴でもやれるぞ?」
たしかに、パワーで相手を圧倒するタイプは、タイマンには向いてないのがセオリーだ。
緒方 「鴻野、そう思わないか?」
鴻野 「お前のいう通りだ。ただ、それは、俺も緒方も同じことは言える」
自分たちのチームをめぐってこれだけ熱くなれることはいいことだ。
緒方 「違うな。俺やお前は、どんなタイプでもそこそこ戦える。ただ、川原や生田目は向き不向きが多い。そうだろ?」
鴻野や緒方がどんなタイプでも戦えるかぁ。それは、違う気がする。いくらタイプがあったとしても、向き不向きはある。俺たちがパワー系で苦手なものがあるようにアイツらも何かしらある。
鴻野 「間違ってはないな。ハハハ」
緒方 「じゃあ、どうするんだ?」
鴻野 「そんなの決まってるだろ?最後は川原次第だ」
急に振られて俺は驚いた。
緒方 「それは、そうだな」
鴻野 「どうするんだ?」
誰を指名するか迷った。けど、結局は俺が作ったチームだ。俺がやるしかない。
俺 「そんなのやるしかないだろ?」
鴻野 「よかったよ、ちゃんとした答えで」
俺 「なんだよ、それ」
まるで、何かを試されているような気分だった。




