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日常で世界を変える(宝来編)  作者: mei


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9月25日 梯望

 今日は、鴻野たちとこれからの話をする日だった。


 ー9月17日ー


 渡り廊下で二人が向き合っていた。渡り廊下の空気中には緊張感が漂い、梯たちのチームのやつらも俺たちの様子に注目していた。勝てば続く。負ければ終わる。それが、タイマンというものだ。すると、B棟からこっちに向かってきているのが見えた。そこには、鴻野、生田目、緒方。アイツらの姿が見えただけでホッと胸を撫でおろす自分がいた。


 生田目「何してんだ?」

 梯  「だれだ?テメェ」

 生田目「先輩、俺の名前知らないんすか?」

 俺  「やめとけ、おい」

 生田目「こんな奴、俺がやるよ」

 俺  「バカか、お前。俺がやるんだよ、引っ込んどけ」

 生田目「じゃあ、早く終われよ」

 梯  「威勢がいいのは嫌いじゃないぜ」


 鴻野や緒方たちは、冷静に俺たちの状況を見てるみたいだった。


 俺  「鴻野!!」

 

 鋭い眼差しで俺を見てきた。


 俺  「さっさと片付けるから、それまでに俺の教室からアクセサリーとってこいよ」

 鴻野 「いつから、俺に指図できるようになったんだよ?負けるなら、早くやれよ」


 アクセサリーなんて、俺の教室に行ってもない。しかし、鴻野は返事をした。つまり、俺がやってほしいことがなんとなく理解した。あとは、鴻野が梅澤たちを助けてくれるのを待つだけだった。よーし、始めるぞ。さっきまで一緒にいた同じチームのようだった。そう声がかけられた瞬間、俺たちは一斉に構えた。俺がもう負けるなんてありえない。あの日から、変わった。そう言い聞かせて、俺は、強く握りこぶを作った。梯は、俺を睨みつけながら走ってきた。そして、右腕を大きく振りかぶった。

 俺の顔に向けられた右ストレートを歯を食いしばりながら、受けた。周りにいた奴らから、大きな声をあげた。俺の顔からは血がポトポト落ちてくる。「こんなもんか?」。一瞬止まった梯に対して、俺も攻撃のスタンスをとった。さっきまで和やかだった梯の表情は、変わっていた。まるで、年下の相手だからとはいえ、ここで手加減はしないという様子だった。しかし、俺は勝たなければならないという使命感を受けていた。

 俺は、先手を取って梯に襲いかかった。俺は、これまでより瞬発力を上げていたと思ったが、梯はそれ以上に俊敏であり、アッパーを散々にまとめてきた。しかし、それには完全に身構えていたし、わかっていた。アッパーを食らわせる寸前に、俊敏さを以てして、その一撃をかわすことができた。

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