9月15日 four
緒方は、俺たちの方に向かって歩いてきた。有言実行。きっちり、学校にやってきたのだった。決して派手ではないが、いるだけで安心できる存在だった。ずっと、この時を待っていた。
鴻野「もう、ビビってこねぇかと思ったぜ」
緒方「何にビビるんだよ」
緒方は、自信満々の表情だった。
鴻野「俺たちにだよ」
緒方「バカか」
俺は、みんなの様子を見ていた。すると、生田目は、立ち上がり、緒方の方を向いた。
生田目「なんだ、お前来たのか」
緒方 「当たり前だろ」
一歩も引くことなく、緒方は返した。
生田目「ビビりじゃなくてよかった」
緒方 「うるせぇよ」
ようやく、4人が揃ったと感じる瞬間だった。ここまで、来るのにこんだけ時間がかかるなんてな。
俺 「じゃあ、早速だけどこっからどうするか伝えるぞ」
3人の視線が一気に向いた。
鴻野 「ああ、話せ」
俺は、鴻野の方を向いて話し始めた。
俺 「こっから、俺たちは『number』を潰しに行く」
曖昧な表現は避けた。
鴻野 「マジで言ってるのか?」
鴻野だけでなく、生田目も緒方も驚いているみたいだった。
俺 「いつ、俺が嘘ついたんだよ」
生田目「いいじゃん、どうせいつかは潰すんだから」
緒方 「それは、俺も賛成だ」
生田目「それはってなんだよ」
緒方と生田目の考えが一致して、いい流れになった。意を決して、例のアレを話し始めた。
俺 「でも、今のままじゃあ勝てない。だから、梅澤と俺は組む」
一瞬、空気が止まったみたいだった。
生田目「はぁ、ふざけんなよ。なんでアイツらと組むんだよ?」
俺の方を勢いよく睨んだ。当然、こうなることは想定できた。
俺 「だから、人数の都合って言ってるだろ?」
生田目「そんなのやってみないとわからないだろ」
俺の意見は聞き入れてもらえない。
俺 「お前、本気で言ってるのか?」
俺も睨み返す。
鴻野 「やめとけって、二人とも」
生田目「頭、おかしいんじゃねえのか?」
冷静になれと言わんばかりに緒方が話に入ってきた。
緒方 「なんで、梅澤なんかと組むんだ?」
俺は、素直に答えた。
俺 「もう、負けるのは嫌なんだよ」
みんなは、黙ってしまい、話すのやめたみたいだった。




