9月13日 レベル
戦闘力の違いは明らかだった。俺たちが30とするなら、『number』は、50だし、『琉角』は、70。そして、『TWO』は、90だ。あそこと互角に戦うには、相当の覚悟がいるし、それだけ戦闘力を高めないといけない。結局、『TWO』に誰も喧嘩を売らないというのは、やる前から負けるってわかってるからだ。
噂では、今年が終わるまでに、『TWO』以外のチームを全て解散させると難波と藤間が言っているらしい。年末に『TWO』と一戦交えるために、どこも戦力補強に必死だった。だから、この前みたいに1年でも堂々と庇ったりするんだろう。
10強に入っているメンバーは、直接対決をするとも言われていた。まだ、難波と藤間の本気を見てないから、なんともいえないんだろうけど、想像を絶するものなんだろうと思った。俺ですら、藤間の覇気には驚かされたし、勝てると思えなかった。
当然、自分に足りてないのはメンバーだけではない。自分自身の実力もだった。これまでは無敗で突き進んでくることができたけど、アイツらに出会ってからもう勝てる日すら来ないんだろうと思うこともあった。でも、そんなにゆっくりもしていられない。目の前の相手を一つずつ潰して、這い上がっていくんだ。
俺たちの次の相手は決まった。後は、どういうやり方でやるのかだ。俺の中では決まっていたが、後はコイツらがどう思うか。おそらく、鴻野と生田目は、梅澤たちとやりあうことを望んでいる。
しかし、俺は違う。ここは、梅澤たちと争っている場合じゃない。梅澤たちと組んで、『number』を潰すべきだ。だが、それをするには一筋縄ではいかない。ここにいる二人もそうだし、梅澤たちも説得しなければならなかった。
方法は一つ。まずは、このクラスを一つにすることだった。中心人物として、俺たちがいるものの、俺たちが気に入らない奴もいる。そうなれば、アイツらから狙われる。そうならないためにも。
いろいろ考えた結果、再び、緒方のバイトのところへ来ていた。緒方は、初めて会った時と同じように料理を作っていたみたいだった。他のバイトと入れ替わるようにさらにキッチン奥深くまで、緒方は入っていく。店員は、水とおしぼりを持ってきてくれた。メニュー表を見ながら、緒方がカウンターに出てくるのを待った。店内は、いつものように静けさが漂っていた。こんな暑い日にカレーを食うなんて、なかなかいないというのはあるのだろう。




