9月11日 戦闘準備
俺たちは、放課後の教室で集まっていた。あれから、緒方は来ていない。それでも、他の奴は、学校に来ていたのはよかった。クラスは、実質俺たちの場所になっていた。もともと、先陣を切っていた梶原や山﨑は生き場所をなくしたかのようになっており、あれから話せていなかった。
鴻野「これから、どうする?」
俺 「そりゃあ、琉角とやりあうだけだよ」
『琉角』。また、負けるなんてありえねぇだろ。あの日のことを思い出した。
鴻野「どうやって?」
俺 「そんなのケンカするしかねぇだろ」
強く言い放った。
鴻野「大丈夫か?この前やられてるのに」
俺 「うるせぇ」
俺がまた負けるなんてあったらならねぇ。勝つことこそ正義なんだよ。
鴻野 「お前、どう思う?」
足を組みながら、座っていた生田目が答えた。
生田目「お前らの言う通りやるだけだよ」
たしかに、やるだけだ。それ以上もそれ以下もない。
鴻野 「なんだよ、それ」
生田目「どんなやつがきても、俺がやってやるよ」
現時点で、俺たちの仲間は、2人。『琉角』には、妻夫木、鵜飼、西条の3人に加えて、20人ほどのザコどもがいる。数で言えば、負ける。
鴻野「緒方は、いねぇけどいいのか?」
俺 「ああ。俺がいずれ連れ戻してくる」
緒方大和。たしかに、アイツがいれば強さが上がる。でも、今いねぇのを考えてもしょうがない。
鴻野「そりゃあ、頼もしいね」
俺 「当たり前だ」
首元を触りながら、生田目との勝負でついた傷跡があることに気がついた。
鴻野「じゃあ、先に他の2年潰すか?」
俺 「他?」
他の2年、、、、。パッと思いつかない。
鴻野「この前いた、梅澤や鷲尾たちだ」
俺 「あんま記憶ねぇけど、いいぜ」
緒方を探すまで、他の2年を潰すのはありだ。『琉角』は、それからでも遅くない。問題は、アイツらがどの程度の強さなのかだ。
鴻野「どうする?タイマンか?」
俺 「どっちでもいい」
だんだんケンカのボルテージが上がってきた。学ランのボタンを外して、戦闘準備を始めた。強くなれ、俺。もう、負けるなんて二度としねぇよ。
鴻野「タイマンならそろそろ俺にやらせろよ」
俺 「お前が強ければな」
鴻野「じゃあ、今から行こうぜ」
鴻野、生田目とともに、俺は、梅澤がいる2年4組に向かった。




