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白の魔女と赤の10人のナイト達




魔力が開花され、発動できる様になったものの、その制御がかなり難しい。


理屈じゃないのだ。

魔力は身体の中のエネルギーを指先に集め発動をする。

でかい魔力の発動だけなら、かなり安易に発動させれるが、制御しての発動は尻の穴がムズムズする感覚だ。


「 まあ、練習あるのみですな 」

と、ルーピンがニヤニヤしている。


ルーピンに一番でかい雷を落として魔法の部屋を出た。



兎に角、魔法を使うと腹が減る。


レティと昼食を食べようと図書館に行くと、居ない。

僕の可愛い白の魔女は何処に行ったんだと探していると………



今日は物理学の部屋にいた。

赤のローブの中に1人だけ白のローブの可愛い魔女がいた。


中を覗くと10人位の物理学者と話をしていた。

物理は200点だったっけと笑いが出た。




部屋に入ると全員が挨拶をする。

「 構わない、続けて 」



聞けば、こんな所に10人も居て数式を並べるだけで何をしてるのか?

自然現象、天変地異、気候変動、皆、現地調査をして、調べなきゃ分からないのでは無いのかと言っている。


机の上で議論していても何ら解決しないから、足を運べと熱弁していた。

3年位は帰ってくるなと………




「 現地調査の費用は出ますよね、殿下、」

レティがくるりと向き直ってピンクバイオレットの瞳が俺の目を見つめる。

うわっ………可愛すぎる………



「 うん………視察予定の計画書を文部省に提出して、必要と認められれば大丈夫だ 」



しかし………

「 ここに居る10人は皆、かなりの年寄りだぞ 」

レティに耳打ちをする。



あっ………

……とレティが口に両手をやる。

「 赤のローブを着てるから年齢が分からなかったわ……… 」



赤のローブの物理学者の爺さん達は、レティの熱弁に感化され、すっかりやる気になっていた。



いや、3年経てば絶対に1人か2人は帰って来ないって………



そして………

すっかりやる気になった赤のローブの物理学の爺さん達は

来年春には旅立って行く事になる…………






************





不味かったわ………

まさかあんなオジイさん軍団とは……



あれだけのガーゴイルが、どうして発生したのかの調査は絶対に必要だし…………


そして、外国に行ったら、

是非とも薬草を手に入れて来て欲しい…………

洞窟の奥に陰にひっそりと生えている毒草。



駄目………無理……

洞窟なんか入ったらあのオジイさん軍団は、一生出て来れないじゃない。





「 レティ、腹が減った、食事に行こう 」

「 あっ………はい 」

振り返ったら殿下が私の髪をクルクルと弄んでいた。



げっ?!何すんの?


そうしたら、20本の手が伸びてきて私を取り囲んだ。

「 殿下、こんな所で発情してはなりませぬぞ 」


「 してない、してない 」

殿下は両手を胸の前に広げて、何もしてませんポーズをしてる。



私は、10人の赤いナイト達を獲得した。







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