皇子様に あ~ん
初めまして
ブックマーク有り難うございます。
初めての小説に悪戦苦闘してますが
レティとアルベルト皇子が
次々にエピソードを作ってくれてるので
書きながら私も酸っぱい2人に悶絶しております。
これからも2人のあれこれを見守っていってくれたら嬉しいです。
昨日の今日である事から、全校生徒からの視線が痛い………
特に庶民生徒達からはキラキラビームが注がれ、絶大な支持を頂いている。
選挙に立候補したら絶対にトップ当選だ。
大食堂では別に席が決まってるわけでは無いが、厨房側から一番近い所から4年生、次は3年生で、1年生は自動的に一番奥の隅っこに固まって座っている。
食堂の食事は取り放題の食べ放題。
支払いは多分お金持ちの親達が支払っているんだろうね……知らんけど。
レティはよく食べるほうだ。
特にデザートの甘いものには目がない。
トレーには何時も沢山のスイーツがこんもりとお皿に乗せている。
入学式の時、4回目の人生を歩む時に、恋しい皇太子殿下から離れようと、真っ先に選んだのは料理クラブだった事からしても、食には拘りがあるんだろう。
食堂のテーブルは会議室によくある長テーブル型で、3人掛けで向かい合って食べる事になる。
レティが美味しいデザートに集中していると、突然周りがザワザワ、キャアキャア黄色い声が上がりだした。
顔を上げると、真ん前の席に両手の肘をついて口元で手を合わせている皇子様と目があった。
ニコニコニコニコ…………
モグモグモグモグ…………
ニコニコニコニコ……………
モグモグモグモグ………
両者無言での攻防戦が続く。
何?
何か用?
すると、レティの横から後ろから手が延びてきて、楽しみに取っておいた一口大の色とりどりのケーキを取られて行った。
お兄ー様!
エド! レオ!
ご自分で取って来なさいよ!!!
本気で怒った。
もう………
あら1個余っているわね。
食べてないのは皇子様だけね。
精神的年齢20歳の世話焼きオババが顔を出してきた。
ニコニコニコニコ……………
「はい、殿下あ~ん」
「………………パク………」
皇子様の驚いた真ん丸い目…………アザース!!
キャアーーー黄色い悲鳴が上がる。
うわーっレティ!!!
お前、アルになにをやってんだ?
皇子だぞ!
あっ………公衆の面前でやっちまったわ………
無言で見つめあって…………
真っ赤になったレティ
つられて真っ赤になった皇子様
「 もう!だからお前らは何なんだ? 」
「 羞恥プレイを見せられたのか? 」
「 酸っぱくなるから止めてくれ 」
兄達が口々に言いながら悶絶している。
周りの生徒達もほんのり赤くなり悶絶していた。
皇子様の2度目の「 あ~ん 」………頂戴いたしました。
昨日に続き、真っ赤な顔の皇子様…………可愛いです。
ご馳走様でした。




