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陰陽百鬼  作者: Moi
35/66

第三十五話 初任務

 鬼界、文字通りそこは鬼が存在する。

 鬼についてはわからないことが多く、発生条件や存在理由もわかっていない。

 だが、そんな鬼に対してわかっていることある。

 一つは人をらうということ。そして人を喰らった分だけ強くなる。

 そして、もう一つは明力を使えば鬼をはらうことができる。

 俺たちは今、その鬼界へ行き初任務を行なっていた。

 それにしても、これで鬼界は三度目だけどこの景色には慣れないな。

 いつも見ている建物が半壊してあるし、空も地面も全体的にドス黒い赤で染まってる。 

 地面なんてコンクリートじゃなくて土だし。

 「今回の任務はここら周辺の調査だ。小さいとはいえ鬼は潜んでいる。慎重に行う様に。非常事態と思ったら俺のところへ戻ってこい。」

 「「了解!」」

 俺と桜はお互いに見える距離に離れる。

 調査するのは地形の変化、鬼界特有の暗気あんきの濃度変化の二つ。

 暗気の場合は専用の機械を使わないといけないから、それは先生が担当してくれた。

 俺と桜は地形の変化を担当した。

 地形の変化といっても鬼が縄張り争いで作ったクレーターの数や周りの建物の損壊状態を確認するだけ。

 俺と桜は先生からもらった地図を頼りにクレーターを確認しに行く。

 クレーターの場所と数は同じっと…。

 時々、クレーターが増えたり、大きさが変わっていたりしたが、それを地図に書き込んでいく。

 案外、初任務は簡単に終わりそうだな。

 さて、つぎはっと…。

 ふとクレーターの違和感に気づく。地図に書いてあるクレーターの大きさと大きく異なっていた。

 とてつもなく巨大になっていたのだ。桜との距離は目の届くといっても数キロ離れてる。

 それなのに俺と桜が今見ているクレーターが一緒なのだ。

 それによく見ると周りの建物も土砂崩れにあったみたいに奥に流されていた。

 これ、どう考えても異常だよね。

 俺はすぐさま桜に紅蓮先生のもとに戻る様ジェスチャーし、すぐにその場を離れた。


 「——ってことがありました。」

 紅蓮先生のもとに着いてすぐにクレーターのことを報告した。

 それにしても、紅蓮先生は落ち着いているな。

 やっぱり、指揮官がこんなことで驚いていたら指揮に乱れが生まれるからかな?

 俺も見習わなきゃな。

 紅蓮先生は何度かうなずいた後、俺たちに指示を出す。

 「これより先は戦闘態勢をとった状態で任務を続行する。危険と判断し次第、任務を中止し帰還する。今から俺も同行する。三人で共に行動する。」

 「「了解!」」

 紅蓮先生がいるなら安心できる。だが、気を抜かず、油断せずに任務をこなそう。

 俺と桜は木剣とお札を取り出し、明装を行う。

 『『悪穢祓刃あくわいふつとう救急如律令きゅうきゅうにょりつりょう』』

 お札が吸い取られ、片手剣が完成する。

 一応これで応戦は出来るな。出ないことが一番だけどね。

 俺たちは巨大クレーターに向かって走り出した。

 

 「聞いてはいたが、これほど大きいとは。この規模になると、鬼の強さが尋常じゃないかもな。」

 紅蓮先生でも驚く大きさって、相当やばい様な気がする。

 さっきはクレーターを側で見ただけだったけど、中心まで来ると大きさの異常性がわかる。

 小さな隕石が落ちてきたって言われても信じるなこれは。

 「先生、この後どうしますか?私たちの任務はこの辺までですし、帰還しますか?」

 そういえば、桜の言う通り俺たちの周辺調査はここまでだ。

 でも、こんな巨大なクレーターを発見して何にもしないで帰るかな?

 「俺もそうしたいが、もう少しだけ調査を続けよう。もしかしたら、このクレーターを作った鬼がいるかもしれないからな。」

 俺もこの判断は妥当だと思う。

 まあ、戦力は低いから見つけ次第撤退になるだろうけど。

 来ないことが一番なんだけど…。

 「大丈夫ですよ先生!多分何事もなく終わりますから!」

 桜…、俺はわざわざ口に出さなかったのに。

 そんな何か起こるフラグを立てないでくれよ…。

 「……ッ⁉︎二人とも構えろ!こちらに猛スピードで大型の鬼が向かってきている!」

 やっぱりきた!あんなフラグなんて立てるから!

 大型の鬼相手に片手剣だと大したダメージにはならないし、いい機会だし開発段階だけど使うか。

 まだ形になっただけのものだけど。

 

 


 

誤字脱字等ありましたら、連絡してもらえるとありがたいです。

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