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プロローグ

僕の名前は桐生学きりゅうまなぶ、市立「衣山きぬやま高等学校」に通う、二年生。僕の所属している同好会は、『生活ライフ』同好会。活動内容は、主にボランティア。(それ意外の日は駄弁ってるだけ)僕の周りに居る人達は、全員が、美少女クラスの美貌を持っている。更に、全員頭が良く、51位以下は絶対に居ない。1人はクラスメイトの学年委員長、おまけに気配りも出来ると来たもんだ。もう1人は生徒会長の三年生。全校生徒から人気が有り、多くの人から告白を受けるが、全員断っている。





…………………今の説明、間違っては居ない。そう、間違っては居ないんだ。それだけ聞けば、俺を除いて……………え?一人称が違う?俺はいつも自分の事は俺っていってるが?さっきのは前置きだからな。印象良くしとかないと。

で、話の続き。俺を除いて、生活ライフ同好会には4人の女子メンバーが居る。さっきも言った通り、皆頭が良い。内1人は、ホントに生徒会長。それと同じくクラスメイトの学年委員長だから問題ない。そこだけ聞けば。そう、そこだけ聞けば…………

でもな、ここからが重要なんだ。彼女達の性格と言うか性癖というか。そこら辺が問題なんだ。


まず、その1、彼女の名前は桐生優樹菜きりゅうゆきな。現生徒会長の3年生。俺の姉。ここまでは、誇れるくらいに素晴らしい。性格を除けば……。問題なのは性格。彼女は兎に角重度のブラコンで、毎晩夜這いをしてくる。(一線は越えてないぜ?)これが、義理の姉弟だったら、まだ良かったかもしれない(全然良くないと思うけども)。でも、俺達はしっかりと血が繋がっているんだ。ヤバイ……。しかも、告白してきた相手に対する断り文句が、「私は弟意外は愛せないの。」こうと来たもんだ。告白をした男子生徒から、非難の目線を浴びる毎日。しかも、学校で堂々とべたついてくる。恥じらいが無いらしい。困ったもんだ……。おまけに、ヤンデレになりがちで、クラスメイトの男子と話してる所を見られただけで、家で説教される。

「学、帰ったら一緒にお風呂入ろうね」

「入らないよ!?」


その2、クラスメイトの学年委員長。名前は、行川美紗ゆきかわみさ。彼女とは仲が良い。良い友人だ。でも、超ドMの露出狂。大抵はノーパン登下校らしい。彼女の夢は、昼間から全裸で四つん這いになり、首に首輪でリードを繋げられた状態で散歩することらしい。彼女は、俺に飼って欲しいらしい。飼わないけど。

「ご主人様!今日は私の家に泊まりに来て下さい!ご奉仕します!」

「ご主人様じゃないから!てか行かないから!と言うか抱きつくな!」


その3、三年の先輩で、姉の親友。成績はトップテンに入るほど。名前は内山玲奈うちやまれいな。重度のショタコン。重度過ぎて、既に1人、小学生4年生の従兄弟を『ごちそうさま』した危険な人だ。活動中に、俺にスゲー自慢気に言ってきた。

「この前さ、小4の従兄弟を襲っちゃったんだよ。親とか叔父さんとかにばれたらヤバイんだけどさ。その時の背徳感が物凄くってさ!」

これを聞いたとき、つい携帯に手が伸びてしまった。ガッチリと腕を止められたけど。

「学君。今日こそ学君の初めて貰うからね?」

「もしもし警察ですか?性犯罪者が居ます」


その4、後輩の女の子。この学校に通っている生徒で知らない男子は居ない筈だ。彼女の名前は嵩原亜香里たけはらあかり

物凄い美貌を持っているから。でも、やっぱり性格は残念だよ。俺はある時、彼女の家に招待され、お邪魔させて貰ったた。この時の俺は、(きっと、あんな変人達と違って、女の子らしい部屋で、ちゃんとした生活をしてるんだろうな~)と思っていた。しかし、現実は、そう優しくはなかった。部屋に入って始めに思っていたのは、(女の子らしさが溢れてるな~。)

でも、彼女がトイレに行った時に、ちょっとした出来心で、勉強机の引き出しの中を覗いたのだ。今思うと、後悔しか出てこない。机の引き出しの中には、俺の写真が沢山入っていた。クローゼットの中には、俺の写真がびっしりと貼ってあった。驚いて固まっていたそんなときに、彼女が帰って来た。その後、俺の貞操がとてつもなく危うくなり、最近では、同好会の活動中にでさえ誘ってくるという始末である。

「先輩。今日こそは、私の初めて、貰ってもらいますからね!」

「快く遠慮させて頂きます。」


俺は元々、運動部に入るつもりだった。なのに。姉さんが、俺の入部届けに勝手に生活ライフ同好会の名前を書いて、てっきり、テニス部にはいったと思って恥をかいた。で、先生に聞いたら、生活ライフ同好会だと言われた。

更に、家で転部届けを書いているときに姉さんに殺されかけた。(デマを流されかけて社会的に)

姉さんがブラコンだと言うことは、小さい頃から分かってた。普通の場合、弟が姉にべったりするだろう。だが、家は逆だ。姉が弟にべったりなのだ。小2位までは、気にしてなかったが、流石に小3にもなると恥ずかしくなってくる。小中高と全部一緒の学校なため、中学ではいじられる始末。高校に入ってからは自重しているものの、同好会、家では自重と言う言葉を知らないらしい。こんなのが俺の姉だ。


次は俺の親友達二人を紹介しよう。


一人目は、中学時代からの親友である、仲西雄司なかにしゆうじ彼は生粋の二次オタだ。彼はイケメンなのではあるが、俺の知る限り一度も告白されていない。(と、思う)何故告白されていないか。それは、彼が二次オタを強調しすぎているせいで、周りの殆どの人間が引いているからだ。俺の知る限り、だから、同じ様なオタクが告白しているかもしれない。まぁ、どうせ、「ごめん、俺は震電しか愛せないんだ」とか言って、断るんだろうけど。え?『震電』って誰だって?あぁ、それは、彼の好きな、『編隊これくしょん』通称『編これ』に出てくる、『戦娘』、要するに、『戦闘機娘』の一人らしい。数年前にアニメ化されて、頭が可笑しくなっていたよ。


で、もう一人が、飛嶋龍騎とびしまりゅうきこいつとは高校に入学したときに知り合った。二人共現在のクラスメイトだ。龍騎は、かなりのイケメンで、高一の頃からラブレターが来たりしているのを見かける。けれども彼女は居ないし、作る気もら無いらしい。ある時俺は、何て言って断ってるんだ?と聞いた。すると、「俺が好きなのは『みっちゃん』だけだから」と言われた。みっちゃんとは、最近流行りのアイドルグループ、NDK48の主メンバーらしい。最初は、幼馴染かと思っていたが、こいつも相当なオタクだった。ただ、学校では自重しているらしい。


こんなのが、俺の親友である。まだこの二人の方が安全だと思えるよ。


「……ぶ、まなぶ!学!!」


姉さんが耳元で大声で俺の名前を呼ぶ。

姉さん、耳がキーーンってなるから止めてくれ。


「何?姉さん。」

「同好会、行くよ。」

「その為だけに、俺のクラスに来たのか?」

「勿論!」

「姉さん最近自重しなくなってきてない?」

「気のせいよ。」


そう言って俺を引っ張って行く。


「姉さん、首、締まってる。もしもーし、聞こえてます?姉さーん。姉さーん!」

「どうしたの?学、顔真っ赤よ?」

「あんたのせいだよ!死ぬかと思ったわ!」

「何で?」

「制服の襟持って引っ張れば首が締まるでしょ!?」

「あー、ごめんね?」

「あのさ、謝る気、有る?」

「無い」


優樹菜がきっぱりと返す。


「そこまできっぱり言われると、凄く清々しいよ」

「まあね!」


何かドヤ顔何だけど、誰か助けて…

すると、姉さんが話し出した。


「そうそう学、今日はいつも見たいにゆったりとした同好会じゃないのよ」

「ほー、何で?」

「何だと思う?」

「分かんないからさっさと言ってくれ」

「もー、少しはちゃんと考えてよー!」

「分かった分かった。どうせあれだろ?誰かの誕生日なんだろ?」

「違う!正解は、ボランティア活動への協力要請でした~」

「へー、そうなんだ~」


やっぱり録でもない事じゃないか………………………て、ん?今、なんて言った?ボランティア活動への協力要請?嘘だろ?こんな得たいの知れないような同好会に?


「ね、姉さん、さっさと行こう、 皆に話さないと、凝れば事件だよ!大事件だよ!」

「もー、大袈裟なんだから、それほど驚く事でも無いでしょう?」

「あんたは頭がおかしいのか!?てか、さっさと行こうって!ホントだったら偉いこった!」


と、一人でスタスタ歩いていってしまった。


「ちょっ、待って、学!学ー!」

次回は、来週の水曜頃に更新します。

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