ーここまでのお話ー
私の名前は河井 友里奈。妄想好きな中学二年生! 真夏にクーラーの下で食すコーラ×ポテチのトリプルコンボは、最強だと思っている。
兄の長男・夏樹と次男・蒼太はゲーム・オタク。幼馴染みで親友の望月 美桜は普通だと思ってるけど、その姉・美咲はファンタジー・オタクで、この四人がわたしにとって、異世界やらゲームやらファンタジーのアドバイザーである。
異世界に行った設定の話が大好きな私は、ずーっと、一度は違う世界に行くことを夢見てた。……違うな。夢見てはいたけど、現代の便利な生活から抜け出すのは嫌だった。それに、どんな人たちがいるかも分からないから何を信じ、頼りにしたら良いかも分からないから、少しだけ覗きに行けないかなー、なぁんて甘いことを夢見ていた。で、それを近所の神社の神様に、お願いしている毎日を送っていた。
そしたらある日、ついに夢の中でなんだかよく分からない世界に行けた。夢の中では、コスプレ感満載のなんちゃって王子さまが捕まっていて、『神聖な光が集まった、朝露がついた幻の花を探せ』と言われた。そして『ギルドにいる黒爺を訪ねろ』と。
私は短剣とギルドの登録料分のお金を預かり、言われた通りにギルドのあるカリフォという街を目指したんだけど、なんと! 巨大な鳥に捕まってしまった!!
そのときはそこで目が覚めた。後から分かったことだけど、どうやら寝ている間だけ異世界? ファンタジーワールド? に行けるみたい。
現実の世界では、美桜と宿題をやったり、夢の分析をしたり、吹奏楽部の練習をやったりと、夏休み中でも意外と忙しい。眠ればあちらの世界へいく。
夢の中であの巨大鳥の飼い主であるルナと、テレパシストのセレナと出会い、こっちの世界のことをいろいろ教えて貰った。ちなみに二人は銀髪・さらさらストレートな髪の毛。目は碧。同じ色のピアスをしている。風使いの民らしい。最初、二人は姉妹かと思っていたんだけど、実は違うらしい。正統派美人。
二人は成り行きで一緒に旅をしてくれることになり、さらに土使いの民であるシオーと、炎使いの民サートと出会う。シオーは北の村出身で、サートは旅の一座にいたらしい。シオーは焦げ茶色の髪に焦げ茶色の瞳。サートは赤みがかった茶色の髪で癖毛の長い髪の毛。エキゾチックな美少女だ。
シオーとサートの二人から、この世界で起きている異変を聞いた。人がどんどん影のような存在になっているらしい。ギルドに向かっているということなので、一緒に旅をすることになった。
こちらの世界の川は、……引力無視! 生えてる!! 違うな、川岸なんか必要なしって感じで、噴水が連なってると言えばいいのかな。水の壁って感じ。その川を越えることになったのだけど、そのためにシオーが魔法の石を貸してくれた。魔法の石を持っていれば、川の方が避けてくれるのだ!
この世界は石を利用して魔法を使う。ルナとセレナのピアスも、サートのおでこのペンダントも、その石に込められた魔力を詠唱だったり、無詠唱だったりで解放する。石の力を増幅させるために、魔法の水を石にかけることもある。
シオーの石を握って川をくぐろうとしたとき、翼を持ち、指の間に水掻きのあるライオンもどきが現れた。そのライオンもどきがサートとセレナを襲おうとしたので、思わずかばった私が川の中へ引きずりこまれた。
ルナとシオーが協力して私を助けてくれようとしたけど、あと少しが届かない。そのとき、なんと私の前に美桜が現れたのだった。
二年ほど休んでしまいました。申し訳ありません。
どうも上手く進まないのですが、悩みながらでも続けていきますので……。
また休むこともあるとは思いますが、よろしくお願いします。




