表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/86

(3) 移送

今回の話では、主人公、中城和馬にとって、重要なパートナーとなる、ある人物が登場します。

それでは、第3話をお楽しみください。

和馬は、何故か、酷く寒気を感じ、思わず身震いをする。

どこからか、強い視線の様な物を感じた事で、うなだれていた頭を上げ、虚ろな目で前を見つめた和馬は、自分をじっと見ている白衣姿の男達の存在に気付く。

目の前に並ぶ男達の中から、1人の男が歩み出ると、椅子に座ったまま、ぼんやりと前を見つめている和馬に対し、冷淡な口調で話し始める。



「検査の結果、君のウイルス感染が確定した。不幸にも、君が感染してしまった、この病気には、残念ながら治療法が無く、進行を食い止める為の手立てすら無い。更に厄介な事に非常に強い感染力まで持っている。従って、気の毒ではあるが、君を一生隔離する事が決定した」



「一生隔離だって?それじゃ、もう俺の人生は、終わった様なものじゃないか!」



一度感染してしまった病気の進行を食い止める事は出来ず、隔離されたまま、なすすべも無く、やがては、死が訪れる…。


唐突に、死の宣告を受けてしまった事で、動揺する和馬に対し、男は更に追い打ちをかける様な発言を続ける。



「その通りだよ。もう、君の人生は終わったんだ。もう、君は、我々、いや社会にとって有害な存在なんだ。だから、隔離されたまま、一生、誰にも会う事無く、ただ死を迎えるだけなのさ」



「俺は、もう、親や友達に会う事も出来ないのか。さよならを伝える事も…」



ここで、和馬は、ハッとして目を覚ます。

慌てて、ベッドから上半身を起こした和馬は、周りを見回しながら、先程の白衣の男達を捜すが、その姿は見当たら無い。

何故、突然、男達が姿を消したのか、訳がわから無くなった和馬は、一瞬、頭が混乱し、額に手を押し当てたまま考える。



『そうだ。今のは、夢だ。夢なんだ。は〜あ、夢と現実を混同してしまうなんてなあ。ん?そういえば、これは?』



上半身を起こしたままの状態で、前を見つめていた和馬は、自分の体に毛布が掛けられ、今いる位置がベッドの上だという事に改めて気付く。



『ここは、ベッドの上か。あれ?そういえば、俺は、いつベッドで寝たんだろう?というか、何で眠ったんだ?』



和馬はベッドで寝た覚えなどは、全く無く、その事に対して、疑問に思うのも当然の話であった。



『さっぱり、わからないぞ。いったい、何が、どうなっているんだ?待てよ。思い出せ、思い出せ』



再び、額へと手を当てた和馬は、湧き上がる疑問を解消する為、何とか思い出そうと試みる。



『う〜ん。研究施設に行って、確か、川本という研究員に注射をされた事迄は、覚えているな。それから、急に頭がぼんやりとしてきて…。駄目だ。ここから先が思い出せない』



いくら、注射をされた後の出来事を思い出そうと試みても、頭を抱え込むばかりであり、和馬は、全く思い出す事が出来なかった。

では、それならばと、和馬が次に取った行動は、自分に注射をした張本人である川本の姿を捜す事であった。



『そうだ。ここから先は、あの川本に聞いてみないとわからないな。ところで、あの男は、いったい、何処に行ったんだ?』



相変わらず、ベッドの上に座ったままの和馬は、周りを見回しながら、川本の姿を捜すが、何故か、その姿は無く、代わりに新たな疑問に気付かされる事となる。



「おい、おい。これは、いったい、どうなっているんだ?」



部屋内の様相は、前に見た物とは、全く別の姿へと変わっており、それに気付いた和馬が、驚きの声を上げるのも、無理も無い話であった。


今、和馬の目に映っているのは、縞模様の木目が、はっきりと浮き出た杉板が一面に貼られている壁と天井、その壁に掛けられた美しい花の油絵、明るい陽の射し込む 大きなガラス窓…。

どう見ても、あの研究所とは、正反対の温かな雰囲気の部屋である。



『もしかして、この部屋も研究所の一部なのか?いやあ、それにしては、随分と感じがちがうな。これじゃ、研究室というよりもコテージの中だろ。後、何で、俺がこの部屋にいるのかも、さっぱりわからん』



次々と湧き上がってくる疑問に対し、首を傾げた和馬が小さく呟いた、その時、入口ドアのほうから、軽いノックの音がしてくる。

いったい、誰がノックをしているのかは、わからないが、もしかすると、研究員である可能性も考え、和馬は一応、返事を返す。



「はい。どうぞ」



ドアノブが回され、ドアが開いた先には、1人の若い男が立っており、長身で、すらりとした体型をした、その青年は和馬を見ると、早速、話し掛けてくる。



「やあ、どうやら、君も目が覚めたみたいだね。それでは、ちょいと失礼するよ」



和馬が、返事をする間も無く、部屋の中へと入って来た青年は、和馬が座っているベッドへと向かって歩いてゆく。

和馬のすぐ目の前で立ち止まった、その青年は、歳は見た所、24、5才といった所だろうか。

どうやら、和馬よりも、いくらか年上の様にも見え、その顔には、無精髭こそ生やしてはいるが、鼻筋の通った、なかなか端整な顔つきをしている。

和馬は、青年を見ながら考える。



『もしかして、この人は、研究所の人間ではないのでは?』



和馬が、青年を見て、突然、そう思ったのには、訳があった。

実は、今、この青年が着ている服装は、白衣などでは無く、上は白地に英文がプリントされたTシャツに、下にはインディゴブルーのジーンズをはいているのだ。

この服装では、どう見ても、研究員などでは無く、自分と同じ立場の人間に思えてしまう。



『う〜ん。更に、わからない展開になってきたぞ』



何も言わず、不思議そうな表情で見つめている和馬を見て、青年は考えている事を、その表情から読み取ったのか、少し口元を緩めると、こんな事を言ってきた。



「その表情を見ると、今、自分に話し掛けている、この人は、いったい何処の誰で、ついでに、ここは何処なのか、聞きたいみたいだね」




『うっ!図星だ。表情に出ていたのか?』




自分の考えを青年に読み取られてしまったのかと、少し焦る和馬であったが、すぐに気を取り直し、まるで何事も無かったかの様に答える。



「ええ、まあ、そうですね」



「それなら、じゃあ、まず先に簡単な自己紹介をしておくよ。俺の名前は、川島雄太。歳は25才。え〜と、それから、俺は研究員では無く、多分、君と同じ立場の人間だ。よろしく」




『この人、思った通りの25才か。俺の年齢当ての勘も、まんざらじゃないな。ついでに研究員じゃないっていうのも当たったな。後、今一つ、わからないのが、ここが、一体どこなのかという事だな。おっと、いけない。また、表情に出てしまう』




またもや、相手に、考えている事を表情から読み取られてしまうのでないかと思った和馬は、すぐに考える事を止め、慌てて自己紹介を始める。



「自分は、中城和馬といいます。歳は20才です。よろしくお願いします。ところで、川島さん。ひとつ質問してもいいですか?」



「ああ、いいよ。でも、質問って、多分、一体ここが、どこで、どうして自分が眠らされていたのかって事じゃないのかい?」



「ええ、その通りです」



この川島雄太という人物、和馬と同じ立場の人間だというだけあって、相手が何を聞き出したいのか、どうやら、おおよその事は予想しているらしい。



「まずは、ここが、どこなのかについてだけど、あの研究所では無い事だけは確かだよ。それについては、外に出て、景色を見てみれば、すぐにわかると思う。ただし、この場所が、一体どこなのかについては、全く俺にもわからない。何故なら、俺も君と同じ様に眠らされた上で、ここに連れて来られた訳だからね。まあ、俺も気がついたら、君と同じ様にベッドの上だったという訳さ。後、眠らされた上に、研究所とは違う場所に連れて来られたというのも驚きなんだが、この建物から出て、周りに広がる景色を見ると、もっと驚くと思うよ」



一体、雄太の言っている驚く様な景色とは、どんな景色なのだろうか?

疑問について、和馬が解消しようと考える度に、また新たな疑問が生まれて来る。




『この人が言っている、驚く様な景色についても気になるが、そもそも、場所がわからないのなら、他の誰かに聞けばいいだけじゃないのか?まさか、場所を教えてくれないなんて事はないだろう』




場所を誰かに聞けばいい…。


確かに和馬の考えている事は、もっともな話である。

今は、まだ、どこに連れて来られたのかは、わからないとしても、連れて来た以上、この場所に政府の関係者は必ずいる訳で、会って話を聞けば良いだけの話なのだ。



「あのう、ここには、自分達の他にも、誰かいる訳でしょう?詳しい場所については、その人達に会って、話を聞いてみれば、済むんじゃないですかね」



和馬の言葉に対し、雄太は、どこか困った様な表情を浮かべ、頭を掻きながら答える。



「う〜ん。まあ、他の人もいるには、いるんだけどね。ただ、場所については、聞いてみるだけ無駄だったよ」



「無駄だった?」



雄太の言葉を聞いて、和馬は、ますますわからなくなった。


もし、相手が場所を教えるつもりが無いのだとしたら、わざわざ隠す理由とは、一体何なのだろう?

確かに、和馬達は、感染の疑いをかけられた事により、この場所へと連れて来られた可能性が濃厚な訳だが、その際に場所を隠しておかなければならない理由が果たしてあるのだろうか?



「川島さん。ここにいる政府の関係者が、この場所を教えない理由って何なのですかね?」



「えっ?政府の関係者だって?」



和馬の言葉に対し、不思議そうな表情を浮かべながら、雄太は答える。



「中城君。ここには、政府の関係者なんていなかったよ。ついでに、研究所の人間もね。俺が、唯一会ったのは、眠らされて連れて来られた、同じ立場の人間が3人。ただ、それだけさ」



「ええっ?という事は、ここには、俺達も含めて、5人の人間しかいないって事?それも、同じ境遇の人間だけ?」



「まあ、そういう事だな」



今の雄太の話から、和馬は、この場所には同じ境遇の人間しかいない事については理解したが、何故、この場所に肝心の政府関係者及び、研究員が在駐していないのか、その点については、さっぱりわからず、ますます首を傾げるばかりであった。

こうなると、話が進展する可能性の低い、場所に関する疑問については、一先ず、保留にしておくしか無く、和馬にとっての次なる疑問は、同じ境遇であるという3人の人物へと移されてゆく。



「川島さん。他の3人についてなんですが、今、どこにいるんですか?」



「3人は、こことは、別棟のログハウスにいるよ。この建物もログハウスなんだけど、実は、同じ様な建物が、別にあと2棟、建っているんだ。どうだい、その3人に会ってみるかい?」



「ええ、ぜひ」



「よし、それじゃあ、今から外に出てみるとしよう。あ、それから、俺を呼ぶ時は、雄太でいいよ」



「わかりました、雄太さん。それじゃあ、俺の事を呼ぶ時も和馬って呼んで下さい」



「オーケー、和馬君。これから、よろしくな」



「こちらこそ、よろしくお願いします」



「さて、和馬君、行くか」



「はい」



ベッドから立ち上がった和馬は、前を歩く雄太に続いて、部屋を出て行く。

美しく磨かれた板張りの廊下を歩きながら、幾つかの部屋の前を通り過ぎると、正面側には、天井や壁に無垢の杉板材を一面に貼った、どこか温かみのある外観の玄関が見えてくる。


玄関へと降りた雄太は、木製の玄関ドアのドアノブを握ると、外側へと向かって、一気にドアを開けた。

夏の太陽から降り注ぐ、強い日差しが、一気に玄関内へと入り、突然の眩しさの為からか、和馬は日差しを避ける様に思わず目の上へと手をかざす。

夏のじりじりとした焼ける様な強い日差しとムッとする様な熱気を浴びながら、外へと出た和馬は、案内をする雄太を先頭にして、ゆっくりと歩き始める。

やがて、少しずつ、日差しにも目が慣れ始め、目の上にかざしていた手を下げた和馬は、ここより前方に、駄々広く、何も無いスペースが広がっている事に気付く。

まるで、野球でも出来そうにも思える、その広場の更に向こう側には、倉庫と思われる大きな建物と広々とした畑が広がり、後ろを振り返ってみれば、同じ造りのログハウスが3棟、並んで建っているのが見える。



「和馬君、例の3人はさあ、お隣のログハウスにいるんだけど、ちょっと3人に会う前に見せておきたい物があるんだ」



「見せておきたい物?」



「うん。和馬君にも、あれを直に見てもらって、ここが、どういった場所なのかを知っておいた方が良いと思うんだ」



「あれ、とは何の事ですか?」



「それは、行ってみれば、すぐにわかるさ」



何やら、意味ありげな、一言を言った雄太は、ここで一旦、会話を止めると、夏の容赦無い日差しが照りつけている広場の中を先に黙々と歩いて行く。


先を進む雄太の後に続いて歩く和馬の目に、今度は、広場の終わりと、更にその先へと続く、下りの小道が見えてくる。

両側を木に囲まれ、未舗装状態である、この小道は緩やかに傾斜しており、ここで2人は、小道へと入ると、ゆっくりと下り始める。


光を適度に遮っている樹木のおかげで、強い日差しから、一時的に解放された和馬は、樹木が発する藪特有の匂いを嗅ぎながら、ほっと溜め息をつく。




『ふ〜う。これで、少しだけ、暑さから解放されたな。ところで、この小道を通り抜ければ、雄太さんの言っていた、驚く様な景色が見えるのかな?』




和馬は、騒がしいセミの鳴き声を耳にしつつ、先程から気になっていた「驚く様な景色」について考える。




『驚く様な景色とは、一体、何なのだろうな?もしかして、この小道を通り抜けたら、パッと景色が変わったりしてな。いや、まさかな。ん?そういえば、何か聞こえてくるな』




先程から鳴り響いているセミの鳴き声に混ざって、どこか懐かしく、聞き覚えのある音が聞こえて来る事に和馬は気付く。

その一定のリズムを打つ様な音は、2人が歩みを進める毎に、次第に大きくなってゆく。



「和馬君。君に見せたい物とは、そのすぐ先だ」



歩いている雄太が、そう言って指差した、その先には、鬱蒼としていた樹木帯の終わりと、代わりに現れた白い砂浜が大きく広がっていた。



「あれって、まさか、そんな!」



雄太を置いて、先に走り出した和馬は、日差しによって焼けた白い砂に足をとられながらも、前を目指して必死に進んでゆく。


その和馬の目の前に広がっていた光景は…。



砂浜の中に立ち尽くす和馬の目の前には、どこまでも続く、真っ青な大海原が広がっていた。



「海だ!どうして、俺は、海にいるんだ?」



規則正しく打ち寄せながら、聞こえてくる波音と時折、僅かに吹いて来る潮風の香りを感じながら、和馬は懸命に自分の置かれた状況について考えてはみるが、どうしてもわからない。

最初に和馬は、確かに木更津市の山中にある研究所に行った筈なのだ。

それなのに、何故、彼は今、海岸にいるのか?



「さっぱり、わからない。俺は、一体どこに連れて来られたんだ?」



唖然として立ち尽くす和馬の姿を見て、後ろからやって来た雄太は、両手の手の平を上にして、自分にもわからないというポーズをとる。



「さあな。ここが、どこなのかは、俺にも全くわからない。一体、この場所が、陸続きの海岸線なのか、それとも島なのか?それすらもね」



確かに、雄太にしてみても、ここへ連れて来られる迄の過程については、和馬とほぼ同じであり、場所や連れて来られた理由について、わからないのも当然の話であった。



「結局、誰もわからないんだよな」



そう小さく呟いた和馬は、強い日差しに対し、目を細めつつ、波穏やかな水平線をじっと見つめるが、見えてくるのは、煌めく海と上空を舞う海鳥ばかりで、島影はおろか、通過する船舶の船影すら全く見当たらない。

それならばと、後ろを振り向いた和馬は、今度は、左右を見渡してみるが、中央に見えてくるのは、生い茂る樹木ばかりであり、左右には砂浜の海岸線が延々と続くのみであった。




『高さのある建物は見えないな。というか、海岸線には、人工物すら見当たらないぞ。普通、突堤だの、テトラポッド(消波ブロック)だの、ありそうな物だけどなあ。結局、ここには、現在地を確認出来そうな目標物も無しか。ん?待てよ。そういえば、こいつを使えば、位置確認は出来ないとしても、何とか、なるかも知れないぞ』




ここで何か、名案がひらめいたのか、和馬は、ズボンの後ろポケットに手を入れると、急に何かを探し始める。

実は、研究所へ向かう前、和馬はズボンの後ろポケットに携帯電話を入れて来ており、この電話を使えば、現在地は把握出来なくとも、今、自分の置かれている状況を何とか相手に伝える事は出来るのでないかと考えたのだ。




『確か、後ろポケットに入れておいた筈なんだが。あれ?無いぞ!前ポケットだったかな?いや、無い!』




和馬は、ポケットに入れておいた筈の携帯電話が見当たらない事に焦りつつ、


他の各ポケットにも手を入れて探してみるが、やはり見つからない。

もしかすると、どこかに落としてしまったのではないかと思いつつも、必死になってポケット内を探す和馬を見て、雄太がこんな事を聞いてくる。



「もしかして、和馬君。携帯電話を探しているんじゃないかい?」



「ええ、そうなんですけと、見つからなくて。というか、携帯電話を探しているって、良くわかりましたね」



「そりゃ、まあね。俺の方も、同じ様に携帯電話が無くなっていたからさあ。まあ、多分、同じ事だろうと思った訳さ。他の3人全員も携帯電話が無くなっていたと言っていたから、こいつは恐らく、無くしたんじゃなくて、相手に取り上げられたんだろうな」



何故、相手が、わざわざ全員の携帯電話を取り上げる必要があるのか、その意味がわからなかった和馬は、不思議そうに首を傾げる。



「雄太さん、取り上げるって、何故?」



「さあね。何か、向こうさんの事情何だろう」



「もしかしたら、相手は、連絡をさせないつもりなのかな?俺達に連絡をしてもらいたくはない理由があるとか」



和馬の言葉に対し、雄太は両腕を組みながら答える。



「う〜ん。それは、あるかもな。こんな形で、俺達を訳のわからん場所に黙って連れて来ている訳だしな。ある意味、こいつは拉致だぜ」



「ついでに、携帯電話泥棒ですね。後で絶対に返してもらうけど」



「その返してくれる相手が見つかれば、良いんだけどな。それは、そうと、これで見せたい物は見せたし、これからログハウスに戻って、例の3人に会ってみるかい?」



「そうですね。顔合わせといきますか」



ログハウスにいるという、例の3人とは、どんな人物なのかを和馬は考えながら、再び、来た道を戻り始める。


この時、和馬は、ふと立ち止まると、振り返って、もう一度だけ、水平線をじっと見つめた。


夏の太陽の光で、波間が美しく、煌めいていた…。

最後まで、読んで頂きましてありがとうございます。

第3話「移送」いかがだったでしょうか。

今回、初登場した新キャラクター川島雄太は、これから準主役として、中城和馬と共に行動を続けていく事になります。

なお次回、第4話「仲間」では、キャラクターが後、3人登場してきます。

お楽しみに。


次回は、来年1月、投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ