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しるし2(詩集)

今日は風が涼しかったから

作者: さゆみ


そうだよ

今日は風が涼しかったから

少しだけ真面目に生きたよ


大切を見逃していれば

いつかしっぺ返しを喰らう

惰性の葉が堕ちた

今日は風が涼しかったから


そうだね

痛みとか恐怖とか喜びも麻痺して

僕は軽石みたいになり

浮いていたんだ


信号が蜃気楼にとけたんだ

人間ってなんだよ

高度過ぎるよ

あの電波塔よりずっと

見えないくらい


救われたり救ったり

作ったり壊したり

ころしたりいかしたり

安定なんてなくて

かたくてやわらかくて

つめたくてあつくて

何度も過ちを繰り返して

学んでるのに役に立たなくて

それでも頑張ったりして


何とかしてるんだよ

何とかしてもらってるんだよ

わかってないだけで

ダメなやつでも

憎みながら

泣きながら

悔しいけど

人間って


そうだよ

今日は風が涼しかったから

少しだけ真面目に生きたよ






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― 新着の感想 ―
[良い点] 一足早い秋を感じるような作品でしたo(^-^)o さゆみさんの作品は、不思議な魅力があって、自然体で心地よくて、とても好きです。
2015/08/26 17:08 退会済み
管理
[良い点] うーん、人間の感情というのは複雑で、これという解はないので、高度すぎるんでしょうね。 そんな色々な思いを考えさせられる、いい機会になりました。 そんな詩を書いて頂いて、ありがとうござい…
2015/08/25 21:25 退会済み
管理
[良い点] 風が涼しいから「少しだけ」真面目に生きる、というフレーズに「人間」が凝縮されていると感じました。 説明的でないのに共感します。 [一言] 人間に愛しさを覚える詩です。
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