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81)低気圧の話とかしてるんだ

「シスター、話がある」


 教会の庭でヤキイモを作っていると、アリアから問いかけられた。


「はいはい、アリアの分もあるからケンカしないでね~」


 適当にいなしていると、アリアがズイッと近づいてきて首を振った。


「違う。なんで接吻の時は舌を入れるんだ?」

「ブッフォ!」


 前回の紅龍様とガルーのセクシャルコンビの行動が、無垢なアリアには理解できなかったらしい。

 っていうか、アリア、あんた成人男性でしょ! わかれよ! この想い!! 伝われよ! このソウル(魂)!

 まるで私や紅龍様達が汚れた大人みたいな気持ちになったやないかい!(それはそう)


 けど、アリアが小さい頃から性的なことは遠ざけてきたので(変態モブおぢさんがアリアに近づいてきたら、私が飛び蹴りやら、背後から首を『トンッ』てして処してたし)わからないのも仕方ないかもしれな……


 って、いやいやいやいや! 漫画とかAVとか観てたらわかるやろが! とツッコむも……。


「漫画は読み方がわからない……」

 おじいちゃんかお前は!!!!


 AVも、この中世なのか現代なのかあやふやな時空ではあるのかわからなかった。

(電話あるのに何でやねん)


 それでもガルーやサングレが非童貞(多分)なんだから、皆で揃って『磯野~! 娼館イこうぜ!(下品)』とか、私が眠りについてた20年の間にならへんかったんか!

 ツッコむと、アリアは目を逸らす。


「……いや、その……ガルーとサングレは『 知 人 』だから……」


 友 達 じ ゃ な い ってハッキリ言うなし!

 どうやらガルーとサングレとアリアは、三人揃ったらガルーとサングレだけ会話して、アリアは大体、無言らしい。


 例)

 ガルー「今日、暑くねぇか」

 サングレ「高気圧がきてるそうですからね~」

 アリア「……」


 サングレ「ちなみに俺は低気圧に弱いので頭痛薬、手放せないんですよね」

 ガルー「聞いてねぇよ」

 アリア「……」


 サングレ「えー? ガルーは低気圧、平気なんですかぁ~? どっか鈍いんじゃないですかぁ~? プークスクス」

 ガルー「よし、殺す」

 アリア「……止めろ」


 こうして二人の殺し合いを止めるだけの存在らしいけど……。

 で、でも、あるあるすぎる~……奇数の集団だと、一人だけ背景になってしまうこと!(辛い)

 いや、でもエロの化身の紅龍様がいるでしょ! と問うも……。


「師父はシスター・ディディが冬眠してから、一人も愛人をもっていない」


 紅龍様……ッ!(キュソ)


 って、冬眠とか人を熊みたいに言わないでよ!


 こうしてエロの塊みたいな紅龍様やガルーやサングレに囲まれつつも、清らかに健やかに育ったらしい。

 いや、色々おかしいやろ。


 それでアリアが告げた。


「それで、自分もシスター・ディディとキスしてみたい」と。


 アリアは長い髪を揺らし、整った顔立ち&澄んだ瞳で告げる。

 そんなバチクソイケメンに『キスしたい』と言われて戸惑わないわけない。

 焦った私はアリアから距離をとりつつも、声を張り上げた。


「わ、私じゃなくてもいいでしょぉぉおおおおおおおお!?」

「シスター・ディディがいい」

「なんでや!!」


 その問いにアリアは少し考えてから、きっぱり告げた。


「わからない。ただ、深く触れるならシスター・ディディがいい」


 どきーん! と胸が高鳴った。

 女装癖とかいう、死に設定のチビっ子だと思っていたら、立派なイケメンになって……!

 そしてアリアの逞しい手が私の腰を抱き寄せる。


 わ、私は……。

ガルーとサングレもアリアが話しかければ普通に応えるのですがね……。

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― 新着の感想 ―
ド直球!!!汚ねー人間である私も心臓が跳ね上がったよ!!!口から心臓飛び出るかと思った( ;°艸。) アッブネー シスター頑張ったね……こんな綺麗な子になったのすごいわ!まぁアリアの元の性格もあるんだ…
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