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25)NTRで脳を焼かれた推し

 私は子供たちに拳法を教えている紅龍様の背中を見ながら反芻する。


 と、いうのも当の紅龍様の過去ストーリーが『マフィアクター屈指の鬱グロ』と言われているくらいなのだ。


 紅龍様はもともと妻帯者で、妻の春麗を深く愛していた。(嫉妬)

 しかし春麗は、あろうことか紅龍様の右腕である部下と恋仲になっちゃうのよね。(憤怒)


 紅龍様みたいな顔も声も性格も……性格は悪いけど、そんな旦那が居て浮気とか!!


 なんでわざわざ怒らせたら地獄が待ってる相手がブチギレそうなことするんだってカンジなんだけど、春麗の不貞を知った紅龍様は、そりゃあもう激怒して……。


『そんなに一緒になりたいなら、地獄で一緒になりやがれ!』


 のセリフと共に、二人を高層ビルの屋上で処刑するのよね。


 その処刑方法がまた、エグくてエグくて……。(※閲覧注意がつくほどに)


 ボコボコにした間男。

 その首と局部的なアレに切りこみ入れた状態で鎖で拘束してビルから突き落とし、鎖の片方を春麗に持たせて……っていう、何食べたらそんな処刑しようと思うのかっていう残酷極まりない私刑で処したんだけど……。


 でも春麗は自分が間男と共にビルから転落しても、鎖を手放さなかった。


 それを見た紅龍様は二人の亡骸の前で


『媽的! 我他媽就只是想被愛……下罷了!

(クソッタレ! 私はただ、クソみてぇに愛されたかった……ただ、それだけだったのに!)』


 って泣きながら叫ぶシーンがある。

 そこで私は紅龍様に


『クソッタレ! なら私が愛してやんよ!!(涙) クソみてぇに!!(涙)(涙)』


 って沼落ちしたのよね~。懐かしい。


 そんな過去がある所為で、紅龍様は『男は大嫌い。ただ、女には愛されたいから無類の女好き』という、面倒くさい性癖になっちゃったんだけど。


 その異性相手でも、相手の女の愛が薄れてるのを感じると追いかけるのを止めちゃうっていう性質もあったり、本当に推しが面倒くさくてありがとうございます。(公式への感謝)


 しかし問題なのは、ゲームのヒロイン・聖女ユリが出てきた時だ。


 紅龍様はユリとの出会いで真実の愛と執着に目覚めるわけなんだけど……。


『マフィアクターで1、2を争うほどに愛が重い男』と言われている紅龍様、ルートによってはユリを監禁して調教してペットにしちゃったり、他の男じゃ満足できないぐらいに快楽漬けにするというエロ√満載なのよね。うらやまけしからん! ユリ替わって!


 つまり、ユリが出てきたら、彼女の出方次第では紅龍様がユリ萌えになるのでは!?


「そんなこと、させっかよ!!」


 私が怒声を上げて郵便ポストを蹴ると、子供たちがビクッとした。


 そして紅龍様が呆れたように「おいおい、妄想の果てに八つ当たりとか止めろヨー」と告げる。

 その苦笑に、私はぶわっと涙を流して紅龍様に駆け寄った。ここぞとばかりに。


 急接近した私に紅龍様はバックステップで距離をとる。ちょっ!?


「なんで射程範囲をひろげるんですか紅龍様!!」

「当たり前だロ! 涙と鼻水垂らしながらオスの走り方してくる女いたら引くワ!」

「ひどいですひどいです~! 私には紅龍様だけですのに~! ぴえん~!」


 泣きじゃくる私に紅龍様は笑いつつ、背中をぽんぽんしてくれた。


 かと言って紅龍様に『浮気しないでくださいね』とか地雷にも等しいワードは言えないので、遠回し~に問いかけてみた。


「あの~、紅龍様、ゲームのシステムという名の運命力が働くなら、ユリが出てきた時に紅龍様もユリに惹かれちゃったりしちゃったりとかして……」

「なワケねーだロ」きっぱり


 断言された。その心は?

評価、感想、リアクション等ありがとうございます!(涙)

リアクションの種類も皆さん面白くて、笑わせていただいております!


子供編最終キャラは紅龍となります! まだまだちびっこのガルーたちを書いていたい気持ちと、早く大人になってディディに迫るガルーたちを書きたい気持ち……心が2つあります……。

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