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ずっといっしょに  作者: 豊崎ライダー
2/5

第1部

前回の続きです。

第2章 当惑の秋耶

俺は妙にドキドキしながら自分の部屋に戻った。でも手紙は読まないと決めていた。なんか見てはいけない気がしたから。息切れがし始めるころに俺は部屋にたどりついた。そしてあぐらをかき平良に詰め寄る。

「おい。漢字テスト来週じゃねえかよ。」

「ん?ああ、そうだったか。悪かったな。」

「ったく。夏樹には会うわ、テストは来週だわ・・。さんざんだぜ。」

この部屋たたみでまあまあ広いのだが、熱い。ちなみに今は5月下旬。

「じゃあ、小手川はうまくやったんだな・・・。」

平良がぼそっとつぶやいたのを俺は聞き逃さなかった。

「おい。うまくやったって一体どういうことだ。」

「いやなんでもねえ。忘れてくれ。」

「なんかたくらんでんだな!」

「・・・・。俺に協力してくれるなら教えてやる。」

「内容による。教えろ。」

俺はキレていた。ふざけた内容なら吹っ飛ばす。暑さもおれの感情を高ぶらせていた。

「俺は・・・・・。」

「俺は・・・?」

「やっぱいえねえ。」

「おい。」

俺は立ち上がる。

「わかったよ。俺は小手川が好きなんだよ。」

「なんだそんなこと・・・か・・・・よ・・・?????」

俺の怒りはどこかへ消えていた。

「ってえええ!?」

「しーっ。騒ぐな。実はな、小手川に頼まれてたんだ。3日前ぐらいかな。」

「何を?」

「うーん。俺も教えてもらってはないんだが、とにかく夏樹と引き合わせろって。」

「なるほど。ほんで俺は教室に行かされたわけか。」

「ああ。ここで協力してもらいたいことがある。」

俺はこの時小手川にキレていた。というより疑問を感じていた。あいつ、なにたくらんでんだよ。

「なんだ?」

「小手川と付き合いたい。なんとかしてほしい。」

「なんとかしてほしいって・・・・。無理だろ。」

「言い方が悪かったな。なんとかできるように協力してくれ。」

俺は悩んだ。ま、貸しをつくるのもいいかもな。特にこいつには。

「よし。いいよ。」

「ほ、ほんとか!?」

「ああ。」

「実は6月2日は彼女の誕生日なんだ。それまでに決着つけたい。」

「今日入れてあと5日。厳しいなー。」

「うん。」

「とりあえず・・・。」

その時ドアのあく音がして言葉を止めた。

「たっだいま!」

アイドルオタク兼ルームメイト山田航太だ。後ろに・・・いたいた。死増由樹。名前のおかげでマイナス思考になってしまった。

「ご飯らしいぜ。食堂にいこう。」

「おう。」

また階段をのぼんなきゃな。

「秋耶。」

「なんだ平良。」

「なんかいい案でたか?」

「うーん。」

「さっき言いかけてたじゃん。」

「まあ・・・俺の案としてはアタックってところかな。」

「その心は?」

「今から種をまいたところでおそらく間に合わん。ここは一撃必殺でいくしかない。告白だ。」

「一撃必殺になるのかな・・・・?」

「あとは頑張るしかねえな。」

「よし明日だ。」

「え?」

「明日告る。」

「お前・・・・。応援してるぜ。俺も見に行くからよ。」

「あ・・・ああ。呼び出してくれないか?」

「OK。どうせ話すだろうしな。」

「場所は・・・・。」

俺たちは長々と話しあいながら夕食に向かった。

翌日。朝7時半。

「ふぅ。すがすがしい朝だな。平良。」

「緊張してきた・・・。」

「大丈夫。もしなんかあったらフォローする。」

そしてあっっっっっっっと言う間に6時間目。の終了10分前。

「小手川。」

「なに?秋耶君。」

「今日の放課後夕食まで時間あるだろ。」

「まあね。それがどうかした?」

「図書館の裏口にきてくれ。」

「なんで?」

この疑問を顔にうかべる顔。たしかに可愛い。

「いや。そこでお前を待っているやつがいる。」

「だぁれ?」

「いってからのお楽しみってやつだ。」

「そう。楽しみにしておくわ。夏樹。」

そういって授業中にも関わらず夏樹を呼んだ。だが夏樹は寝ていた。

「あ。な、夏樹?小手川がよんでるぞ?」

「ふぇ?」

か、可愛い。この寝ぼけまなこ。うわあ。肩を揺らす。柔らかい。

「おい。」

「ん・・・。ごめん。秋耶くん。」

「なあに?優子。」

そのあと彼女は夏樹に耳打ちした。

そして放課後。図書館裏口。平良は待っていた。俺は近くの陰に隠れている。と、小手川が来た。

「あら。平良君。どうしたの?」

「い、いやその・・・。」

うまくやれよ。そう思い隣をみると・・・・!!!!!!!!なんで?

「しゅ、秋耶君・・・。」

夏樹だった。なんで?

「実は優子まえもって私にここにこいって。」

「耳打ちはそういうことだったのか。」

「うん。それでね・・・。秋耶君。」

「あ、え?おう。」

「昨日の・・・・読んだ?」

「読んでない。」

「え?」

「いやあ、なんか読んじゃいけない気がしてさ。」

「そ、そうなんだ。よかった。」

「うん。返そうか?」

「いいよ。持ってて。」

「わかった。大事にしとく・・・。っと。平良いくな。」

「優子は全部知ってた。平良君に好かれてることも。」

「あいつ・・・。なんなんだ?」

「天使屋。」

「天使屋?」

「人と人とを結び付けてくれるんだ。」

「なるほど。」

まあ納得できる会話じゃないんだが。おっと平良を忘れてた。

「俺は小手川優子が好きだあああ!」

「そう・・・なの。授業中、よく私をみてたもんね?」

「気づいてたのか?」

「私は天使だもの。」

「らしいね。で、返事はどう?」

「私、皇秋耶が好きなの。ごめんなさいね。」

「え・・・・・・。」

え・・・。いやいやなんそれ。あ、上の台詞は平良のね。

「いるんでしょ?秋耶君・・・?」

どうする。でるか。

「秋耶。でてきていいよ。」

平良が言った。わかった。俺は陰からでる。

「やっぱり来てくれてたのね。」

「ああ。平良のためにな。」

「クスッ。かわいいね。」

「なにぃ?」

「私、最初はあなたのこと女子に人気がある男子って認識しかしてなかった。」

「人気がある?この俺が・・・?」

「男子部では気づかれてないけどあなたはまあまあな人気よ。優しいしね。」

「・・・・・・・。」

「でも、あなたと話すうちに私は気づいた。私はあなたが好きなんだなって。」

「で、俺にどうしろってんだ?」

「私と付き合いなさい。」

なんで命令口調なんだよ。

「おい。秋耶!」

と平良。俺にキレられても。

「待って。平良君。」

「こ、小手川?」

小手川の制服のスカートがひらりと風でめくれる。

「秋耶くん?あなたの答えは?」

「イエスと答えられると思ってんのか?」

「もちろん。うれしくないの?」

「別に。付き合う気はない。」

「なんで?」

「理由はいつか言う。」

「ま、いいわ。いつか振り向かせるから。その代わり。」

その代わり?おかしいでしょ。

「私を下の名前で呼びなさい。」

「優子って?ふざけんな。その権利、平良に譲ってやれ。」

「いやよ。じゃないとずっとこの険悪な時間を続けるわよ。」

悪女か。平良は俺に向かってうなずいている。

「・・・・わかったよ。優子。」

「うれしいわ・・・。」

と、そこで足音がした。俺たちは身を潜め隠れる。みると見たことのない制服を着て眼鏡をかけている同世代ぐらいの女子だった。

「なんだ・・・・あいつ。」

おれはつぶやく。

「転校生?」

それに夏樹が答える。ふうん。なっかなかだな。だがなんと、彼女の進行方向はこちらだった。そして俺たちは気づかないふりをしてやり過ごすことにした。が、通り過ぎる時俺たちを5秒間ぐらい凝視して立さった。

「ふ、ふん。」

立ち去って少したって優子が言った。

「面白いじゃない。」

「なにがだよ?」

「あの子、狙ってるわね。」

「うん。頑張らなくちゃ。」

夏樹も言い添えた。わけわからん。俺は背中に悪寒が走るのを感じた。これからどうなるんだ?

読んでくれた方。ありがとうございました。

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