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よんわ。
そう自覚してからはキャベ子のことしか考えられなくなった。
好きだと、そう伝えたい。キャベ子だってきっと俺の事好きだし。
だから、
「キャベ子、話があるんだ。」
「なぁに?」
「好きだ。」
「……ごめん。」
断られるなんて思ってなかった。
「なんで……」
「らびくん……。私達は一緒になれないんだよ……。」
落胆を隠しきれない俺にキャベ子はつらそうな声で言っていた。
「いっしょになれない……?なんで?」
「ごめん。」
キャベ子はそれ以上何も言わなかった。でも、俺はキャベ子と一緒にいたい。
だから、だから…
「何かに悩んでるなら一緒に考えるよ。キャベ子が好きなんだ。
一緒に居たい。だから、全部教えてよ……。」
キャベ子は顔をしかめ、少し考えたあと口を開いた。
「ねぇ……らびくん。」




