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にわ。
毎日毎日人間に触られたせいで俺はストレスが溜まりまくっていた。
いつもオリの中に一匹。
オリから出られるのは人間が俺で遊ぶときだけ。
そんな生活をしていたときだった。
「あ、あの……こんにちわ…………。」
俺はキャベ子と出会った。
キャベ子はオリのすぐ横の畑に植えられてきた。
その日からキャベ子は俺の話し相手になった。
俺は今までの話を沢山した。
産まれてすぐ親や兄妹と引き離されたこと。人間たちに遊ばれてストレスが凄いこと。
全て言葉にして吐き出した。
出会ってすぐにそんな話をしてくる頭のおかしいやつの話をキャベ子は静かに聞いてくれた。
キャベ子の話も聞きたかったが
「よく覚えていないの…。」
と言われた。




