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ドキドキのご挨拶へ

ルイに抱きつくミレイユを見て


「本当に仲が良いんだな」

まじまじとレナードに言われ


「ミレイユ、もう良い?」

ルイがレナードに気を使い離れようとする


「だって、ルイに祝福されたのが嬉しくて…いつもルイに励まされて、ここまで来たのだから」

「ミレイユは今まで頑張ってきたんだから、そろそろ自分を認めて良いんだ、レナード様が呆れているよ」

そっとミレイユの身体を離す

「うん、いつもありがとうルイ」


ミレイユがレナードを見ると微笑ましい顔をしていた

「俺には女兄妹が居ないけど、もしいたらこう言う気持ちになるのか?」


くすくすと笑うルイ

「良い人だねレナード殿下は」

「レナードで良い」

「分かりましたレナード様。邪魔者はそろそろお暇するとしますか…」

ルイが部屋を出て行った



「いい奴だな」

「そうでしょ?自慢の弟なの!」

「少し妬けるのはまぁいいや…ミレイユと婚約するのは俺だしな」

「ルイは大事な家族なの、変な風に言わないで」


「変な風にって…嫌な顔を思い出したじゃないか!」

「過去のことです」

「そうだな」

ミレイユの肩を抱くレナード


「俺の家族にも会って欲しい」

「うん、どうしよう…とても緊張してきた」

「大丈夫、いつも通りのミレイユで」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「父上、母上ただいま戻りました」

レナードと共に隣国へと来た


「こちらはミレイユです。この度婚約することになりました」


紹介されたミレイユは


「陛下、王妃様お久しぶりでございます。フランク侯爵が娘ミレイユでございます」

恭しく淑女の礼をする


「顔を上げなさい、久しぶりだな元気にしておったか?」

陛下に声をかけられる


噂を知っているのだろうか…?気にかけてくれるような口ぶりだった

 

「はい、レナード殿下にはとてもお世話になりました」


「そうか、此度の婚約の件だが、フランク侯爵の口添えで、あちらの国王からも祝福すると返事があったぞ」


父の行動の早さに驚くミレイユ

「はい」


「ミレイユさんお久しぶりね、美しくなりましたね。小さい頃からレナードが貴女と婚約したいと煩くてね…レナードの事をよろしくね」


「はい、勿体ないお言葉です、こちらこそよろしくお願い致します」


「念願が叶って良かったな、レナードよ。お前はしつこくて敵わん、幼い頃からミレイユしか見てなくて、仮の婚約者だったとは…まんまと騙されていたではないか!それに相手にも家にも失礼であろう!王子たるものそう言う自分勝手な行動は慎め!!」


国王陛下の叱咤に居ても立っても居られないミレイユ



「えぇ、その節は失礼をしましたが、彼女にもその相手にも感謝されていますから、そろそろお許し頂けませんか?」


「ミレイユとの婚約は許しておる。我々を…皆を騙していたことに腹が立つ。ちゃんと後始末をしておけ!」


「あなた、もう許してあげましょう、兄を支える為に臣下に降ると言うんですよ?」


「一番良い領地を渡したではないか…フランク侯爵の隣の領地だぞ?」


「あら?国同士の諍いのない良い関係がますます保てます」

「…王妃に言われると、許すしかないではないか…それにミレイユの前だ、レナード次はないからな!」

眼光鋭く睨まれるも機嫌の良いレナード


「えぇ、ミレイユとようやく婚約できたんですから、もう嘘はつきませんって、お約束します」

にこにこと笑うレナード


「婚約式はいつにするんだ?」

「それは早々にお願いします」


「分かった」

「ミレイユ、ゆっくり過ごしなさい」

陛下に言われ


「はいありがとうございます、よろしくお願い致します」

「ミレイユさん、少し国の事を知って欲しいの。わたくしと今度お話しがてら学びましょうね」


気を遣って言葉を選んでくれたが、妃教育なのだろう

「…はい、よろしくお願い致します」


 

レナードとミレイユは退出する事になった



「ミレイユ、母上が言っていた国の事を学ぶ話なんだけど…その、大丈夫?」


「うん、もし何かあってもわたくしにはレナード様がいますもの、何かあったらすぐ対処してくださるのでしょう?」


笑顔のミレイユにホッとするレナード


「任せてくれ!ミレイユに何かあったらただではすませないよ」

「ふふっ、頼りになるわね、お願いしますね。レナード様」


「何か他にない?もっと頼って欲しいし、強請って欲しい」

考えるミレイユだが…


「あっ!この前戴いたキャンディーのお店に行きたいです。あと街の散策も出来たら…」

ギュッと手を繋がれ

「喜んで!一緒に行こう」

「うん」










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