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婚約破棄ってそういうものですか?


「ごめんなさい、私クロヴィス様のことを好きになってしまって」

うっうっ……と泣く少女


「仕方がありません、彼は魅力的な人ですから、ケイティ様が好きになるのも理解ができます」

ハンカチを差し出しながら、ミレイユは美しく笑う


「でも…ミレイユ様のフィアンセなのに、私…」

上目遣いでこちらを見るケイティは庇護欲の塊だ



「彼とは幼い頃からの腐れ縁なのです、両親が決めたと言うだけで、まだ結婚をしているわけではありません。わたくしはね、彼の幸せを望んでおります、ケイティ様との将来を望んでいるのであれば、わたくしは応援致しますよ」

ケイティの手をギュッと繋ぎ

「わたくしに遠慮など無用です」


「ミレイユ様…」







「ミレイユ勝手に私の将来を決めないでくれるか…?」

クロヴィスが呆れた顔をしてケイティとミレイユの方へ向かってくる


「「クロヴィス様」」


「君も勝手に私との将来を決めないでくれ」


「えっ?」

驚きを隠せないケイティ


「ミレイユ!」

「なぁに?」


「おまえは私のフィアンセだろう?」

「えぇ、今のところは…」

「それはどう言う意味だ?」

「貴方はケイティ様の事がお好きなんでしょう?」

首を傾げるミレイユ


「はぁ?まさか!」

「なぜ…そのような事を…とても親しくされていたではありませんか」

困惑するミレイユ



「新年のパーティーで、しかも人が集まっている所で、他人のフィアンセを好きになったと泣き出す女との将来を誓えるか?私には無理だ」

目を細め首を振るクロヴィス



「クロヴィス様は今日のパーティーでミレイユ様に婚約破棄されると仰ったではないですか!」

ケイティが膨れた顔をする



ザワザワ……


「はっ?」

呆れ顔のクロヴィスとミレイユに取り巻きの令嬢達が


「確かに仰っていました!」

「クロヴィス様は私達に微笑みながらミレイユ様と婚約破棄すると仰いました」

「幼馴染なだけだとも仰いました」


「私がそんなことを言う訳がないだろう!」

クロヴィスが焦りミレイユを見る


「一昨日仰いました」

ケイティが言うと

「私も聞きました」

令嬢が援護する


「あれはっ、酒を飲んでいて…リップサービスの様なものだ!」


ザワザワ……








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