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冥土の土産  作者: あばれった
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二話 遺跡

明日香から連絡を受け地下から一階へと向かう


「よっ。元気だったか」


「貴方は相変わらずのようね」

黒髪ロングで銀縁のメガネ、いかにも私、出来ます!

って面の女、それが天ヶ崎明光に対する今も昔も変わらない印象だった


「なんか、貴方失礼なこと考えてないわよね?」

相も変わらず鋭い女だな。

「別に考えてねぇよ、で……用件は何だ?」


明光の対面に座り煙草に火をつけた。

「今回の依頼は遺跡の調査よ」

「遺跡?日本にそんなもんがあんのかよ」

「ここ何日前かに出来たらしいわ。貴方にはその遺跡を調査してもらいたいの」


うわぁ~興味湧かねぇ~


「露骨に嫌そうな顔するわね……」

「だって何にもそそられないんですけど……」


お互いに出された飲み物を飲んだ。

「もちろん、貴方への依頼ですもの、調査だけではないわ」

「もしかして魔王関連ですか?」


明日香がそっとテーブルにお菓子を用意しながら質問した。

ありがとうと笑顔で礼を言う明光


「察しがいいわね、まだ確定したわけではないのだけれど


遺跡に向かったAランク魔術師率いる調査隊が首だけになって返ってきたわ」

さっきまでクソほども興味がなかったが少しだけ興味が出てきた。

Aランク魔術師はかなりの実力者だ、ほんの少しだけ期待できそうだな。

それに、生首だけ返してくるその行為もこちらに確実に喧嘩を売っている。

敵が誰だか分からねぇが魔術師協会の戦力を知らねぇ訳でもないだろう。

余程の強者か魔王軍関連……どちらにせよ私にとってはハッピーだ。


「了解だ、引き受けよう」

「ありがとう、それじゃあ2日後に詳しい話をするから協会まで足を運んでちょうだい」


すっと立ち上がり明日香にだけ会釈すると明光は家から出て行った。


「さぁて、魔王軍……あわよくばクソッタレ魔王だったら最高だな」


私は火照った体を鎮めるためまた、地下室へと足を運んだ。


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