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冥土の土産  作者: あばれった
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一話 冥土の朝

「おはようございます、九条様」


目を覚ますと黒髪のメイドがコーラをコップに注いでいた


「おはよう、明日香」


明日香からキンキンに冷えたコーラを受け取り一気に飲み干す。


「ぷっは~寝起きの体に染みるぅ~」

そのまま枕元に置いてあった煙草のペースに火をつけ一服。

寝起きにコーラとペース……たまらない!!


「朝食のご用意も出来ております」

「そうか、じゃあ準備すっかな」


ベットから抜け出しクローゼットを開ける

中には同じスーツが何着も入っている。

その中から適当に一着取り出し、寝間着から着替える

最後にネクタイと気持ちをキュッと引き締めリビングへと向かう。


メイドがいるが私の住んでいる家はごく普通の一軒家である。

そもそも私はお金は持っているが豪邸や高級な家具、装飾品に

一切興味がない為、貯金が貯まっていくばかりだった。

明日香もメイドの恰好をしているが、元々メイドだったわけではなく、

メイドの教育を受けていた訳ではない。

ある事件がきっかけで、「九条様に尽くさせてください!」

と言われ、最初は断っていたのだが、面倒くさくなって今に至っている。


明日香の作ってくれたご飯を頬張りながら今日の予定を聞いた。


「魔術師協会から依頼があるとのことで協会の明光様が14時頃にお見えになるそうです」

「おぉ、明光が来るのか」


明光は魔術師協会の役員で私のタイマン張りたいランキングに入っている人物だ。

何度もオファーをしているが、世界が大変な時に人類で争っている

場合じゃないと何度も断られている。

実際、明光の言っている事が正論なのだが、私にとっては世界がどうなろうと

知った事じゃないので早く闘いたくて堪らないのだ。


「明光が来るまで時間があるし私は特訓してくるよ」


明光の名前を聞いて滾ってしまったので一旦落ち着かなければいけないしな。


「行ってらっしゃいませ、九条様」


朝食を食べ終わり一服したのち特訓場のある家の地下へと向かった。


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