毎日やるべきこと
私ことキャサリンは美味しい朝食を堪能し、部屋に戻り簡単なスケジュールを立てた。
とりあえず毎日のスケジュールはこんな感じで行くわ。
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4:30 起床
5:00 魔法書を読む
7:00 家族でモーニング
10:00 魔法書を読む
13:00 ランチ
14:00 仮眠
14:30 魔法の練習、基礎運動
17:30 シャワーを浴びる
18:00 家族でディナー
20:00 就寝の準備
20:30 就寝
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うんすごくシンプル。こちらの世界でも週7日の認識らしく、変にそこらへんの時間周期は似ていた。違うのは日本でいう月みたいなものはない。空に星も少ない。しかし太陽はある。というやはり月がないことが一番インパクトがデカかったわ。
スケジュール立てたのはいいけど、これでは休みがないわね。
毎日頑張るって言ってしまった、、。
週2日は自由が欲しいところね。この世界を散歩したい。ていうより今すぐ行きたい。
エリザさんに相談したところ、結構大きな貴族だから外に出たら誰かしらが、気づき学校をサボっているのではないかと噂を立てる可能性があるらしい。
いや、そんなことより未知の世界が家を出れば広がっているのに出ないなんてことができるのかしら。無理ね。絶対出るわ!なんか都合のいい魔法ないかしら!よし!家族にも他所さまにも見つからない外出用の魔法を覚えればいいんだわ!
まず、お母様にスケジュールを渡しにいき、OKをもらった。
週二日は午前は勉強するから午後休みが欲しいと駄々をこねたらそれもOKをもらった。
うん。朝はやっぱり勉強するのが落ち着くのよ。だって社会人生活もそうだけど土日は毎日午前中は資格勉強していたわ。
とりあえずOKをもらったらすぐに部屋に戻り、魔法書から誰にもバレずに外出する魔法を探す。やっぱり目標地点は欲しい。名付けて、空気魔法。そう。私はその瞬間空気になって誰にも存在も認知できなくさせたいのよ。うんそのレベルがいいわ。
色々調べてわからないところは、エリザさんに聞いてみてを繰り返しているうちに発見した。
超分散魔法。体を目で見えないレベルに細かくする魔法。よって体は他の人から見えない。
問題は、細かくした体は風に飛ばされるともう見つけるのは砂漠から特定の砂を見つけるほど困難であり、未だその魔法を使用して元に戻れたものはいない。と注意書きに書いてあった。
え!?なにこの教科書使えないんだけど!そんな危険な内容普通載せないよね!好奇心で私は戻れるわ!とか言って学生が使ったら完全に死ぬわよね!学生の教科書に載せるとかアホなの!?頭使いなさいよ!
異世界万歳で終止符を打ちましょう。なんかこんな内容が結構入ってそうだからいちいち突っ込んでいたら体力がもたないわ!
魔法書とは別でエリザさんが魔道具で認識阻害マントがあることを教えてくれた。
相手からは、顔の表情とかはっきり見えず、それをみたいとも思わないような感覚にするらしい。
つまり、写真でモデルが映ってたらまずモデルが目に入る。そのほかは飾りレベルで意識しないただの背景みたいな感覚にできる。とのことらしい。
うんそれね。よかったわ。超分散魔法のお世話にならなくて。でもキャサリンは一回塵レベルで細かくした方がいいかも!オッホッホ !まずいわ品位にかけるわね。今の考えはなかったことにしましょう。
その認識阻害マントの値段をエリザさんに聞いてみて600万チュリーらしいですわ。
詳しくチュリーの単位のことを聞いてみると、日本でいう円の単位と変わらない感じでありましたわ。
つまり600万だそうですわ。高くて買えませんわね。とエリザさんに言ったら
お嬢様のお小遣いならば2ヶ月かかってしまいますね。と言われた。
うんもうそれお小遣いじゃないわよね。努力なしに月300万とか滅びなさいよ!!
私、キャサリンの気持ちわかるわ。生まれた時からこんな生活していたら、努力なんてしないわ。私なら確実に腐っている。ある意味この家の娘への甘やかしがいじめっ子キャサリンとKYシスターことスーザンを作ってしまったのかもしれない。人をいじめる以外にやることがない生活に。
でもね!そのお金!私は認識阻害マントを買っちゃうわね!貴族最高!!フォー!!!使えるものはありがたく使わしてもらうスタンスよ!ウェインク!!!!
気持ちをとり直して、エリザさんにキャサリンの今の貯金は?と聞いたら、0チェリーですって言われた。
エ!?え!?なんで?なにがあったの?毎月300万って使うの難しくない??
何を買っていたのと聞いていたら、学校に子分のような奴らに奢っていたらしい。
みんな当たり前のように奢ってもらえるようになったから子分たちは財布も持って来なくなったと自慢していたと言っていた。
え!それたかられてるよね!!?なんか、キャサリンかわいそう。多分本当の友達いないわね。。みんなキャサリンの家の称号と財布以外興味ない奴しかいないんだわ。
おそらく、みんながキャサリンの財布目当てでおだてているのに気づかないで、どんどんおかしな方向に自信をつけていってしまったのね。
キャサリン。それでもあなたがやったいじめは最低よ。誰をいじめたかエリザさんに調べるように言った。みんなに謝りたいと。
エリザさんは「お嬢様、、」と目頭を熱くして承知しました。とだけ言って部屋の外へ消えた。