現在の状況整理(3)
とりあえず、私ことキャサリンが14歳であることが分かった。
そしてリスターナ魔法学院に入って2年目であるらしい。この世界では日本でいう中学生をメテオ、高校生をブラル、社会人をテスティアというらしい。
高校終わったら社会人になることと名前がいちいち格好いいことに驚いた。
つまりキャサリンは日本でいう中学二年目生みたいなもの。
リスターナ魔法学院は、20以上ある魔法学院の中では、3位に入るらしい。
キャサリンめちゃくちゃ優秀だと喜んだ。
そしたらエリザさんがキャサリンはコネで入ったというからすごく感動を返して欲しかった!
キャサリンは魔法もセンスがないが、目立った実力もなくしかしそれを表に出すような環境に置かれると家名を出して実力を隠すよう親に言われてるとか言ってそれを見せないようにしてるらしい。
実際キャサリンのママとママ方のお祖母様は魔法剣術両方に長けているらしく武魔大会という大会でもかなり上位に食い込んでいる強者らしい。キャサリンパパの実力は、武魔大会では強くもなく弱くもないらしい。
ママに教わろう。絶対。まだママには合っていないからどこにいるのだろう。
キャサリンは、クラスにいる貧乏な家庭の子や没落貴族の子をいじめていつも家で自慢しているらしい。それにグランキャニオン家との取引で成り立っている貴族は言うことを聞かないと契約を切ると脅して全て好きなようにやっているらしい。
ひどい、ていうよりキャサリン、、メンタル強過ぎない、、?
普通辛くない??だってもう実力はありませんと言っているようなものでは、、
さらに人をいじめるとか自分にトドメ刺してない?
実力なし、苛めっ子、頭脳も普通というなんとも平凡スペックなのね。
ていうよりその状況で私が代わりに学院行くの辛くないかな??
辛いわよ!最悪よ、なんでよ!なんでいじめっ子貴族なのよ!
チェンジで!お願いします!、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
うんとりあえず魔法を使う訓練と魔法の知識を学習することをしないと本気でまずいわね。
これ早急ね。スケジュールを立てましょう。なぜなら、15歳から武魔大会出なくちゃいけないんだから!練習してないから筋力もないってことだもんね!ありがとう!でもあなたと私が入れ替わった時にもうイジメはできないようにしたいわね。あ、入れ替わったらどうなるんだろう。私消滅!??まずいわ!とにかく今は勉強と実力をつけて世界の果てにでも行くぐらいの戦闘力をつけないと!魔法があると言うことは、怪物や魔法を使う生物だっているはずですもの!解決策を探るにはとにかく努力よ!
エリザさんから説明を受けたら夜中になっていた。
「エリザさん説明ありがとう。私すごくひどい人間じゃない。でも、今日から変わるわ。悩む時間もないわ。魔法と学力の両方をある程度つけてから学院に行く必要があるわ。グランキャニオン家の長女が記憶喪失で使い物にならないなんて言えないわ。あとこのことは他言無用よ。」
「はい。お嬢様。本日はもう遅いのでお風呂とご夕食が終わり次第お休みになった方がよろしいかと。」
「分かったわ。明日から勉強のための教材を持ってきてくださる?基礎の本でいいわ。とりあえず、今通っている学院の内容が理解できるレベルの基礎知識を叩き込むわ。あと魔法を使うための参考になる本も持ってきてほしいわ。」
「なんと!、、、承知しました。私も全身全霊を持ってサポートいたします。」
「よろしくね!エリザさん!」
「はい!お嬢様に仕えられたこと光栄の極みでございます!」
それからお風呂に入り、美味しい夕食を食べてものすごく美味しかった。
お肉とサラダとキャロットのスープ、デザートどれも絶妙な味だった。
美味しすぎてシェフに会いに行った。この美味しさの感動を伝えずにいられなかった。
「あなたの料理は最高よ!お肉もサラダもスープもデザートまで!最初から最後まで味のバランスを考えられてる最高のコースでしたわ!こんなに美味しい料理を毎日食べられるなんて私は幸福だわ。」
シェフは味に文句を言いにきたかと思ったのか警戒していたところだったみたいで、意表を突かれたみたいですごく嬉しかったのか涙が出ていた。
「このお屋敷で勤めてからそこまで褒めていただいたことはございませんでした。料理人として最高のお言葉でございます。一層励んでまいります。」
「私もあなたの努力を見習って毎日頑張って生きていきますわ!」
そう言い返すとシェフはすごく目に力が入り覚悟を決めたように頭を下げた。
私も明日からする壮大な努力をすることに覚悟を決めてシェフとスタッフに頭を下げて、それから部屋に戻った。
すでに部屋には魔法の基礎本がどっさりあった。10冊ほど積み上げられていた。
エリザさんは仕事が早いわ。
あとでお礼を行っておかねば。
毎日のことで当然やってもらえると思っても本人たちは機械ではなく人間なのだから、やってもらったことは常に感謝を忘れてはいけない。
本人たちもやはり伝えられて嬉しいはずなのだから。
誰かが自分のことを見てくれて、それを評価してくれた時、本当の達成感が来るんですもの。
疲れた体でベッドに戻り、今日は想像以上に疲れていたのたか意識がなくなるように眠りについた。