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起きたらバカな家族

ベッドの中に入り、とりあえず頭を整理してみた。

私は日本にいて、最低な上司に逆恨みをされて、彼も私も死んだはずだ。

そう思うと彼が恋しくなり胸が苦しくなり涙が出てきた。

しかし、現状生きているということは分かるが先ほどお姉ちゃんと出て行った女の子とこの私の体の違和感が尋常ではない。

どうみても私の体ではない自分の肉体を見に近くの鏡を覗いてみた。

目がつり上がっていて性格がきつそうな女の子がそこにはいた。頭に包帯を巻いていて中学生ぐらいに見える。

それと笑うと片方の口角だけ釣り上がる。。嫌味ったらしく見える。。

この子いじめっ子なんじゃ、、、いや人は見た目によらない生き物だからそれは分からない。

「いや意味がわからにゃい」

とりあえずふざけたこと言ってはみたが、人が走って戻ってくる音がして混乱したのでベットに戻る。

ダンディーで優雅な服装のちょっとナルシストっぽい男と先ほど「お姉様」と言ってきた金髪の女の子が走って入ってきて私に声をかけてきた。

「キャサリン!目が覚めたのか!? 」

キャサリン。。可愛い名前ねと思ったが、とりあえず私は違う人に乗り移っていることはわかった。わざとらしく辛そうにして起きようとしてみた。

「無理に起きなくていいよ。学校には休みをとることを伝えている。」

ダンディーな男が言った。

「ありがとう。少しつらいわ。」

と言ってみた。全然全く辛くないけどねっ!っと心の中でウィンクしてみた。

この状況はやばい。現状が全く分からない。学校って何の学校?何歳なの私、このまま学校とか言ってもまあ実際27才まで生きてきたからいける。でも人間関係は無理がある。

家族関係は特に。。あこれ記憶失ったこと言わないとやばいわ。いや誰かこの身体の女の子のカンニングペーパー持ってるはず探さないと。

うん何言ってるんだろうと思いながら周りを見渡していると。ダンデイーな男もうダンディーでいいや。ダンディーが言った。

「よほど混乱しているみたいだね。ゆっくり休むといいよ。学校には目が覚めたことだけ伝えて、しばらく回復するまで自宅で休養すると言っておくよ。」

すると、妹らしき女の子が口を挟んだ。

「お姉様だけ休むなんてずるいですわ!」

この瞬間私はこの子が嫌いになった。

ーー完結ーー。


なわけないけどこの子は性格が悪いことは知った。普通、お姉ちゃん頭打って包帯巻いて起きてうろたえてたらその発言出てこないよね!ね!まあいいわ。子供だしね。とりあえず空気読めないからKYシスターと名づけてあげましょう。

このダンディーはおそらくこのKYシスターとキャサリンの父親ね。

どんな教育されてきたのか分からないけど甘やかしすぎね。

そんなこと思っているとダンディーが叫んだ。

「スーザン言葉を慎め !」

私は共感した。だよねその反応だよね。ダンディー最高!!。フォー!

と思っていると、スーザンが不貞腐れた顔をして

「お父様はお姉様ばっかり贔屓して!」

と言って学校に向かったのか走って部屋を出て行った。

部屋を出る時使用人らしき気弱そうな人に身体があたり、

「邪魔よ!!明日から来なくていいわ!」

と叫んで、顔をビンタして走り去った。

「申し訳ございません!!」と謝りながら走って使用人がスーザンを追いかけて言った。

私はこの流れをみてあの妹は相当な躾が必要であると確信した。

生活がかかり立場の弱いものをいじめているのは、虫酸が走る。

曲がりに曲がった性根から叩き直さなければ。

その間はこの身体でいましょう。今すぐ追いかけて説教したいけど、今はとにかくこの身体の持ち主の調査が必要ね。焦っても何も生まれないからね。ウィンク !投げキッス!!

ってなんかずっとテンション高いわねわたし。。

そんなことをしていると、

さっきビンタされた使用人が帰ってきてダンディーに土下座しだした。

「申し訳ございません! 子供も小さくて仕事をしなければいけないんです!

どうかお許しを!!」

いや、流石にあんなバカスーザンでKYシスターの戯言本気にしなくていいでしょと考えていたら、ダンディーが口を開いた。

「わたしの家族とうまくやれないのだから明日から来なくていい。

それに3日も目が覚めなかった娘が目を覚ましたタイミングでの無作法といい今後君はグランキャニオン家には必要ない。」

とダンディーが言いだした。

え、ダンディーじゃねーよ、、バカとダンディー足してバカディーだよ。

あんなKYシスターとうまくやれるやついないからね!わたしが使用人なら雇い主でも毎日腹パンレベルだからね!?それに3日も寝てやっと目が覚めたわたしにズル休みしてるみたいなこと言ってるばかスーザンのお咎めはないの?怒りが湧いてきた。でも冷静に考えると好機であった。ここで辞めさせないで私専属の使用人にすれば、自分の体の持ち主の情報を得られるわね。

泣きだした使用人を横にわたしが話だした。


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