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07:スマイルはお金にならない0円



 同じ博物館の中でも実は受付と清掃では所属が違う。

 もちろん館内の事務職員は鉄道会社に所属しているひとたちだけど

 受付のお姉さんたちは派遣会社からお給料を、

 清掃の私たちは鉄道会社からお給料をいただいている。


 ので、同じ館内に居ても接点はほぼない。

 夜番は閉館までの短い間に落し物を見つけたら届けに行くくらい。

 

 滅多にないんだけど、今まで拾ったものと言えばスマホ、帽子、手袋といったところ。

 

 今日久々拾ったものはバスの定期。1Dayパスはよく落ちてるけど定期は珍しい。

 展示館内入り口にある案内所に行くとお客様がいらしていた。

 多分コレの持ち主なんだろう。

 私が手に持つ紺色のパスケースを見て「あ」と声を上げていた。


 本当に持ち主かはわからないので印字されている文字を見せずに受付に渡す。

 あとはあちらがきちんと対応するだろう、とお客様と受付に会釈をして持ち場に戻る。

 

 知らない人に関ってる時間は1分でも惜しい。

 本当に毎回毎回時間がない。

 掃除スキルで身につけた腕力で早く便器を磨きたい。

 そして笑顔を作る筋肉は鍛えていない。


 まぁ帽子にマスクじゃあどんな顔していてもわかんないだろうけど。


 いや、嘘わかる。

 

 栞さんが所長を後ろからハグしてニヤついている。

 所長も栞さんの手の上に手を添えている。

 

 何あの階段下の出来事は!!!!


 ぇ、もしかして見たらダメなやつ見ちゃった!?



 ぎゃーーーーーーーーーー!!!!!と思っていてもちゃんと仕事できましたよ誰かほめてー!?



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