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02:面接

投稿えいっヽ(*´∀`)ノ 投ッ



 日本で一番の娯楽施設は年間入場者数約3000万人。

 二番手がその半分だっていうんだから、夢の国がいかに中毒性があるかわかる。


 私が応募した博物館は年間60万人前後。


 美術館の企画展が、有名どころだと会期中20万~30万というんだから、細々と一定数の客層で営業しているんだろう。


 スマホで応募した翌日、優しそうな女性の声で返事があり、大学の授業と照らし合わせて面接日を調整した。

 きっと家では割烹着に違いない!と思う朗らかな声だった。



 火曜日の講義は午前中のみなので、食堂でお昼を済ませてからバスで博物館へ向かう。

 バスが停車したのは「××博物館前」。

 入り口まで続く道には色とりどりの花が咲いていて、手をつないで向かう親子連れが微笑ましい。

 少し街から離れただけなのに、この博物館のまわりは全然知らない国のよう。


 スマホで現在地の地図を拡げる。

 裏のスタッフ通用口まで距離がある。


 少し足早に向かい、深呼吸をして、裏口のインターホンを押した。 



-----------



 インターホンを押すまでも緊張していたけれど、この時の衝撃に比べたら全然マシ!!

 

 出されたお茶の熱さも味もわからないくらいのパニックを体感した。

 


 

 裏口からは警備員のおじさんが、巡回ついでに清掃スタッフルームまで案内してくれた、までは良かった。 


 扉を開けるとそこには狭い部屋ながらも掃除道具がキッチリ揃えてあり、どこにどの種類のものがいくつあるか、いつだったかテレビで見た航空会社の工具置き場のようになっている。

 そして奥を見るとパーテーションがあり、机と椅子がチラっとみえた。

 

 何故か警備員さんが「さぁ」と笑顔200%で奥へとすすめる。

 不思議に思いつつも面接に来たんだから、と「失礼します」と足を踏み出した。




 そこに座っていたのはここの偉い人なんだろう。

 でもここじゃなくても偉い人な気しかしない。


 思わずどこの隊に所属していたんですかと尋ねてもよさそうなくらいの筋肉量と眼光。


 もちろん声はヒッと吸い込んだまま出ない。

 


「大丈夫!大丈夫だから!!」

 と警備員さんが必死に声を掛け、椅子に座らせてお茶まで出してくれた。

 どうにか鞄から履歴書を出して、他の清掃スタッフさんがやってくるまでおじさんは居てくれた。

ただしどうやって帰ったかは覚えていない。

 



 3年前、リニア開通記念にリニューアルした鉄道博物館の清掃部門所長は、鉄道員の制服が軍服にしか見えなかった。



今年転職してるもんだから

年末調整が上手くいきそうにない…(憂鬱)


今そんな現実逃避の為だけに書いてます←

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