地下大迷宮millefeuilleに挑戦する者達⑤
【三人称視点】
異世界生活百六十四日目 場所コンラッセン大平原？ 地下大迷宮millefeuille、第五十階層
白崎率いる攻略組が七十五層を攻略した頃、同じくクォーターボスの現れる五十階層では、シヴァ率いるパーティが五十層のクォーターボスと対峙していた。
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NAME:三ツ首の狂狼
LEVEL:99999
HP:9999999/9999999
MP:9999999/9999999
STR:9999999
DEX:9999999
INT:-10000
CON:9999999
APP:-1000000
POW:9999999
LUCK:9999999
SKILL
【爪理】LEVEL:MAX(限界突破)
→爪使いの真髄を極めるよ！ 【爪術】の上位互換だよ！
【尾理】LEVEL:MAX(限界突破)
→尾使いの真髄を極めるよ！ 【尾術】の上位互換だよ！
【突撃】LEVEL:MAX(限界突破)
→突撃が上手くなるよ！ 【突進】の上位互換だよ！
【捨て身】LEVEL:MAX(限界突破)
→捨て身攻撃が上手くなるよ！
【奇襲】LEVEL:MAX(限界突破)
→奇襲が上手くなるよ！ 【不意打ち】の上位互換だよ！
【躱避】LEVEL:MAX(限界突破)
→攻撃を躱すのが上手くなるよ！ 【回避】の上位互換だよ！
【噛み砕き】LEVEL:MAX(限界突破)
→噛み砕きが上手くなるよ！ 【咬みつき】の上位互換だよ！
【頭突き】LEVEL:MAX(限界突破)
→頭突きが上手くなるよ！
【全身硬強化】LEVEL:MAX(限界突破)
→全身を赴くままに強化するよ！ 【金剛】、【剛力】、【豪脚】、【豪腕】の上位互換だよ！
【閃身】LEVEL:MAX(限界突破)
→閃くような速度で移動するよ！ 【閃駆】、【駿身】、【突進】の速度のみの上位互換だよ！
【全属性魔法】LEVEL:MAX(限界突破)
→全属性の魔法を使えるようになるよ！
【物理無効】LEVEL:MAX(限界突破)
→物理を無効にするよ！ 【物理耐性】の上位互換だよ！
【衝撃無効】LEVEL:MAX(限界突破)
→衝撃を無効にするよ！ 【衝撃耐性】の上位互換だよ！
【魔法耐性】LEVEL:MAX(限界突破)
→魔法に対する耐性を得るよ！
【状態異常耐性】LEVEL:MAX(限界突破)
→状態異常に対する耐性を得るよ！
【気配察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→気配察知が上手くなるよ！
【魔力察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→魔力察知が上手くなるよ！
【熱源察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→熱源察知が上手くなるよ！
【振動察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→振動察知が上手くなるよ！
【掣肘】LEVEL:MAX(限界突破)
→掣肘が上手くなるよ！ 【威圧】の上位互換だよ！
【覇潰】LEVEL:MAX(限界突破)
→覇潰が上手くなるよ！ 【覇気】の上位互換だよ！
【絶望の波動】LEVEL:MAX(限界突破)
→絶望の波動を放つよ！ 【恐慌】の上位互換だよ！
【怒濤攻撃】LEVEL:MAX(限界突破)
→怒濤の攻撃が上手くなるよ！ 【波状攻撃】の上位互換だよ！
【神速縮地】LEVEL:MAX(限界突破)
→神速の領域に至った速度で相手と距離を詰めるよ！ 【迅雷縮地】の上位互換だよ！
【重縮地】LEVEL:MAX(限界突破)
→【縮地】を連続で行えるよ！
【三位一砲】LEVEL:MAX(限界突破)
→火、氷、雷属性の攻撃を三つの口から同時に放つよ！
【火掌握】LEVEL:MAX(限界突破)
→火を掌握が上手くなるよ！ 【火操作】の上位互換だよ！
【譛?邨よ姶莠牙ス「諷句喧】LEVEL:MAX(髯千阜遯∫?エ)
→譛?邨よ姶莠牙ス「諷九↓縺ェ繧九ｈ?√??HP縺後ぞ繝ュ縺ォ縺ェ繧九→繧ー繝ャ繧、繝励ル繝ォ縺ョ謌偵ａ繧貞シ輔″蜊??縺」縺ヲ逵溘?蜉帙ｒ逋コ謠ョ縺吶ｋ繧茨シ
【繝槭う繧ッ繝ュ繝悶Λ繝?け繝帙?繝ォ】LEVEL:MAX(髯千阜遯∫?エ)
→繝槭う繧ッ繝ュ繝悶Λ繝?け繝帙?繝ォ繧堤匱逕溘＆縺帙ｋ縺薙→縺後〒縺阪ｋ繧茨シ
ITEM
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ちなみに、インフィニットは単独で挑戦しており、シヴァの恋人の佳奈は朝から草子パーティの織姫と共に超帝国マハーシュバラに向かったので不在。
更に、「一日中部屋に篭って研究したい」と言っていたデクエゥシスも当然ながら今回の迷宮挑戦には参加していないため、メンバーはシヴァ、ケリー、エドワード、シュゼット、リュドミラ、劉という面子である。
前世において一番階級が低かったのはシヴァこと大黒壬だ。だからこそ、経験豊かな先輩達の方が指揮官に向いていると思うのだが、超皇帝を退位した後も何故か壬が指揮官を務めている。
劉曰く「これだけ癖の強いメンバーを纏められるのはシヴァ様くらいでございます」ということだが、落ち着きがあり、判断力も高い劉の方が明らかに指揮官に向いていると壬は感じていた。
「なんか文字化けしているみたいだな……こんなのってよくあることなのか？」
「いや、俺も見たことないよ……まあ、草子さんもこの迷宮を大急ぎで作ったみたいだから、一箇所くらいミスがあってもおかしくないんじゃないかな？ 仮になんらかのギミックがあったとしても今は調べることはできないし、今は放置でいいと思うよ」
「まあ、それしかないよな」
壬の意見にケリーも同意し、奇妙なステータスの文字化けについては放置することになった。
「――全ての悪意を殲滅せよ。慈悲深き顔と破壊者的性格を持ち合わせる神よ」
「顕現せよ、最大の空母の名を持つ巨竜。最大火力で世界最強を知らしめせ」
「――Eochaidh Ollathir、Ruad Rofhessa。破壊と再生を司る良き神の長老よ、今こそその力を我が仲間のために振るえ」
「招来せよ、不老不死の伯爵の名を持つ魔導人形。万種の魔術で敵を討て」
「――夜と闇、破壊と死を司る神の名を持つ竜よ。天空に舞い戻りて破壊の限りを尽くせ」
「大きな犬の姿をした渾沌、羊身人面で目がわきの下にある饕餮、翼の生えた虎たる窮奇、人面虎足で猪の牙を持つ檮杌。四つの禍よ、一つとなりて降り立て」
それぞれが〈機甲神帝〉を顕現し、その身に纏う。
「特殊武装――宝玉の光束球」
開始早々、リュドミラが動いた。ビーム照射を行う設置型の兵器――宝玉の光束球を複数設置し、三ツ首の狂狼の攻撃に備える。
一方、三ツ首の狂狼は【全身硬強化】で肉体強化を施した上で、【神速縮地】と【閃身】の重ね掛けで超加速し、シュゼットに肉薄――【三位一砲】を放った。
「空挺要塞！ 私が弱そうに見えたか？ 残念だったなァ。――エネルギー障壁、雷煌穿騎士槍！！ こんなところで時間をかけていられないんだ、とっとと死ねぇ！」
懐中時計を確認しながら苛立ち気味に空挺要塞を飛ばし、エネルギー障壁を展開したところに雷煌穿騎士槍を打ち込み、背後から空挺要塞で攻撃する。
その怒りの原因はシュゼットが短気だからだけではない。間違いなく、リュドミラと比較された上で三ツ首の狂狼がシュゼットの方が弱いと判断したことに苛立ちを覚えていた。
間一髪のところで雷煌穿騎士槍から逃れた三ツ首の狂狼。しかし、空挺要塞からは逃れることができず、数発その身に受けてしまう。
「――逃すかよ！ 祥瑞装――天威！！ 星煇爆曲射散！！」
ケリーが〈機甲神帝・ジェラルド・R・フォード〉の祥瑞装で重量を強化した直後、広範囲をエネルギー弾で殲滅する。
流石にこれは応えたようで、三ツ首の狂狼は傷口と口から血を垂れ流しながらケリーを睨みつけた。
『……グルァァァァァァァァァァァ』
地を這うような低い啼き声が響くと共に、三ツ首の狂狼が地を蹴って加速した。
「後は任せたぜ、皇帝陛下！！」
「……俺、もう皇帝廃業した筈なんだけどな。星殺しの多目的汎用高機動誘導弾発射機」
バックパック中央部に備えた二十連装の機動誘導弾発射機からミサイルが発射され、三ツ首の狂狼に全弾命中する。
それが決定打となった。三ツ首の狂狼のHPがゼロになり、三ツ首の狂狼は崩れ落ちる。
「……終わったな。しかし、何故次の階層に続く扉が開かない！？ 時間の無駄だわ！！ 一体能因草子は何を考えているのかしら？」
「ただ、あくまでにしばらく時間が必要なんじゃないですか？ 焦っても仕方ないですわ、ゆっくり気長に待ちましょう。そうせかせがしているから面倒な女だと思われて結婚もできないのですわよ……時間ばかりに気にせずゆっくり生活するのが一番です」
「……なんだと！？ 結婚できないのは今関係ないだろ！！ 大体な、お前みたいに時間にルーズ過ぎる奴がいるから、予定通り行動できないんだ、このアホ――」
リュドミラはおっとりしたままマイペースにシュゼットに反論しようとして……突如シュゼットに吹き飛ばされた。
咄嗟に「言葉の応酬に武力を持ち込むなんて……流石は短気なシュゼットさんですわね」と嫌味の反論をしようとしたのだが……。
『……グルァァァァァァァァァァァ』
シュゼットの腹を貫通して飛び出した腕。唸り声をあげる三ツ首の狂狼は、全身が真紅に染まっている。
「…………シュゼット、さん」
「…………ちっ、リュドミラ。お前を助けた訳じゃない。たまたまお前が吹き飛んだから助かっただけだ……たく、酷いことをしてくれるじゃないか」
三ツ首の狂狼の腕に貫かれながらも、なんとか霊薬を飲んで命を繋いだシュゼット。
「丁度いい……星穿つ小銃連射！ 雷煌穿騎士槍！！」
ピンチを好機と捉え、一気に反撃に出たシュゼットの判断は正しかったと言えるだろう……相手が真紅の三ツ首の狂狼でなければだが。
真紅の三ツ首の狂狼は大口を開くと同時に黒よりも暗い極闇の弾丸のようなものを射出した。
それに触れた瞬間、シュゼットの放った攻撃は消滅し――。
「危なかった……まさか、マイクロブラックホールなんて代物を使ってくるなんてな」
真紅の三ツ首の狂狼の腕を雷煌穿騎士槍で切り裂くことでマイクロブラックホールの軸線上から逃れたシュゼットは腕を抜いてから復活の石版で機甲神帝を復活させ、霊薬をがぶ飲みしながら腹にぽっかりと空いた穴にもかけ、ひたすら回復に徹する。
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NAME:三ツ首の狂狼(最終戦争形態)
LEVEL:99999
HP:99999/9999999
MP:9999999/9999999
STR:9999999
DEX:9999999
INT:-10000
CON:9999999
APP:-1000000
POW:9999999
LUCK:9999999
SKILL
【爪理】LEVEL:MAX(限界突破)
→爪使いの真髄を極めるよ！ 【爪術】の上位互換だよ！
【尾理】LEVEL:MAX(限界突破)
→尾使いの真髄を極めるよ！ 【尾術】の上位互換だよ！
【突撃】LEVEL:MAX(限界突破)
→突撃が上手くなるよ！ 【突進】の上位互換だよ！
【捨て身】LEVEL:MAX(限界突破)
→捨て身攻撃が上手くなるよ！
【奇襲】LEVEL:MAX(限界突破)
→奇襲が上手くなるよ！ 【不意打ち】の上位互換だよ！
【躱避】LEVEL:MAX(限界突破)
→攻撃を躱すのが上手くなるよ！ 【回避】の上位互換だよ！
【噛み砕き】LEVEL:MAX(限界突破)
→噛み砕きが上手くなるよ！ 【咬みつき】の上位互換だよ！
【頭突き】LEVEL:MAX(限界突破)
→頭突きが上手くなるよ！
【全身硬強化】LEVEL:MAX(限界突破)
→全身を赴くままに強化するよ！ 【金剛】、【剛力】、【豪脚】、【豪腕】の上位互換だよ！
【閃身】LEVEL:MAX(限界突破)
→閃くような速度で移動するよ！ 【閃駆】、【駿身】、【突進】の速度のみの上位互換だよ！
【全属性魔法】LEVEL:MAX(限界突破)
→全属性の魔法を使えるようになるよ！
【物理無効】LEVEL:MAX(限界突破)
→物理を無効にするよ！ 【物理耐性】の上位互換だよ！
【衝撃無効】LEVEL:MAX(限界突破)
→衝撃を無効にするよ！ 【衝撃耐性】の上位互換だよ！
【魔法耐性】LEVEL:MAX(限界突破)
→魔法に対する耐性を得るよ！
【状態異常耐性】LEVEL:MAX(限界突破)
→状態異常に対する耐性を得るよ！
【気配察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→気配察知が上手くなるよ！
【魔力察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→魔力察知が上手くなるよ！
【熱源察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→熱源察知が上手くなるよ！
【振動察知】LEVEL:MAX(限界突破)
→振動察知が上手くなるよ！
【掣肘】LEVEL:MAX(限界突破)
→掣肘が上手くなるよ！ 【威圧】の上位互換だよ！
【覇潰】LEVEL:MAX(限界突破)
→覇潰が上手くなるよ！ 【覇気】の上位互換だよ！
【絶望の波動】LEVEL:MAX(限界突破)
→絶望の波動を放つよ！ 【恐慌】の上位互換だよ！
【怒濤攻撃】LEVEL:MAX(限界突破)
→怒濤の攻撃が上手くなるよ！ 【波状攻撃】の上位互換だよ！
【神速縮地】LEVEL:MAX(限界突破)
→神速の領域に至った速度で相手と距離を詰めるよ！ 【迅雷縮地】の上位互換だよ！
【重縮地】LEVEL:MAX(限界突破)
→【縮地】を連続で行えるよ！
【三位一砲】LEVEL:MAX(限界突破)
→火、氷、雷属性の攻撃を三つの口から同時に放つよ！
【火掌握】LEVEL:MAX(限界突破)
→火を掌握が上手くなるよ！ 【火操作】の上位互換だよ！
【最終戦争形態化】LEVEL:MAX(限界突破)
→最終戦争形態になるよ！ HPがゼロになるとグレイプニルの戒めを引き千切って真の力を発揮するよ！
【マイクロブラックホール】LEVEL:MAX(限界突破)
→マイクロブラックホールを発生させることができるよ！
ITEM
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「これは……また随分なものを用意してくださいましたね。流石は草子様……いい性格をしておられる」
祥瑞装――四凶降臨を発動し、渾沌、饕餮、窮奇、檮杌を召喚して連携攻撃を仕掛けさせる劉。
一方、三ツ首の狂狼は〝爆裂魔法〟を発動すると、【火掌握】で四つに分裂させ、渾沌、饕餮、窮奇、檮杌を巻き込んで大爆発を引き起こした。
小型祥瑞兵器には【魔法無効】が付与されていなかった。その弱点を突いた攻撃に、劉の糸目が見開かれ、碧眼が覗かせる。
「拡声装置、催眠の竪琴併用。削り取ってください――WORLD ERASER、殺しの細剣」
特殊武装――拡声装置で催眠の竪琴眠気を誘う音を拡散して眠らせ、超越技で一気に三ツ首の狂狼に肉薄したエドワードが細剣で渾身の突きを放つ。
「対空ミサイル」
「三叉槍狙撃銃――狙撃！！」
「星穿つ小銃――喰らいなさい！」
「星砕きの鞭！！」
「凍結拳脚でございます」
そこに、シヴァ、ケリー、シュゼット、リュドミラ、劉の攻撃も加わる。
強大な力が解禁されたとはいえ、元々のHPよりも遥かに低いHPで復活した三ツ首の狂狼では、この高火力に耐えることは到底できず、シヴァ達の攻撃の前に為すすべなく、眠ったまま最期を迎えることになった。
奥の扉が開き、下層へ続く階段が現れる。
「早く行くわよ！ 時は金なり、無駄にする訳にはいかないわ！！」
シュゼットが猛スピードで階段を駆け下り、ケリーが慌ててそれを追いかける。リュドミラはマイペースに階段を降りていった。
「それでは、我々も参りましょうか？」
「そうだね……行こうか、劉さん」
三ツ首の狂狼の死体を回収したシヴァは劉と共に騒がしい仲間達の後を追った。
◆
異世界生活百六十四日目 場所コンラッセン大平原？ 地下大迷宮millefeuille、第千階層
「ふん、ようやく辿り着いたか。全く、面倒なものを作ってくれたものだ」
雷切丸を鞘に収め、インフィニットは不機嫌な表情を浮かべたまま、青い炎が次々と点っていく無数の燭台を睥睨した。
本来はトラップによる落下や魔法陣によるワープなどというショートカットルートが存在せず、自力で降りて来なければ到達できない最終階層だが、インフィニットは超越技――絶対切断を悪用して一体のボスとも戦わずにここまで到達した。
そこに込められた意思は、雑魚など俺が相手をするまでもないという自信満々で、白崎が聞けば精神的には大人だから笑って流すものの、内心では怒りを覚えるものである。もし仮に笑みなど浮かべれば「何をヘラヘラ笑っている。愛想笑いを浮かべる時点でその程度の女だということだな」と、傲慢不遜の態度で言ってくるだろうから、尚更最悪である。
「さて、あの気に食わない男が作った迷宮がどれほどのものか、見せてもらおう」
もしこの場に能因草子がいれば「これ、自信作でもなんでもないんだけどな。だって、ラスボスがヴェル●ラじゃないんだよ？ 最強の竜種の一体がボスキャラやっていない迷宮に勝利して自慢するとか……プスクス」と言ってインフィニットの怒りを煽り、そのまま全面戦争に発展して誰にも止められなくなるだろうが、幸運なことにこの場に能因草子はいない。
インフィニットが怒り狂って迷宮が崩壊するという事態だけはどうやら避けられたようだ。
全ての燭台に炎が点った瞬間、インフィニットが僅かに眉を動かした。
「ほほぅ。時間稼ぎか……ラスボスでも、所詮はその程度ということか。平和ボケした地球人らしいつまらん敵だ」
この程度で十分だとばかりに雷切丸を鞘から抜き払う。
そして、遂に地下大迷宮millefeuilleのラスボスとのラストバトルが幕を開けた。
