高がモブキャラが不敵な笑みを浮かべたくらいで怯える勇者パーティって一体何なのかな? 本当に魔王を倒せるのかな?
異世界生活百四十七日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国? 悪堕ち魔法少女の結界内
「【殺気圏ノ王】!!」
まずは先制ジャブという感じに【殺気圏ノ王】を発動し、濃厚な殺気の刃を円形状に連続で飛ばす。
大軍の堕魔の使い魔《Hastati》クラスなら一瞬だが、それ以上になると流石に一撃では沈められないようだ。……そして、魔法少女アルティメット=アーマーに関しては攻撃を受ける前よりもステータスが上昇し、傷も修復されてしまっている。
下手な攻撃ならば徒らに敵を強化してしまう――それが、魔法少女アルティメット=アーマーの厄介なところだ。魔法少女アルティメット=アーマーを倒すのなら、一撃で仕留めるような攻撃をするか、目に見える損傷を発生させずにダメージを与える方法を採用するか……ちっ、面倒だ。
「伸びろ如意棒! 【接触吸力】」
エルダーワンドを如意棒のように伸ばすが……躱された!!
クックック……俺のエルダーワンドはしぶといのだよ。
「凍焔連弾」
空いた左手で指鉄砲の形を作り、【武装召喚】で純白の武器を生成して襲い掛かってくる大軍の堕魔の使い魔《Hastati》を連射で撃ち抜く。
一方エルダーワンドは魔法少女アルティメット=アーマーに迫っていた。
剣と大砲が召喚され、エルダーワンドは斬られたり撃ち抜かれたりして欠損するも、俺の手から魔力を奪い取って完全復活――そのまま執念深い蛇のように魔法少女アルティメット=アーマーに食らいつかんとする……あっ、八岐に分かれた。「突けば槍 払えば薙刀 打てば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」って流行歌はあるけど、どうやったら八岐大蛇になるんだっけ?
八岐に分かれたエルダーワンド――エルダーヒュドラが魔法少女アルティメット=アーマーを組み伏せた……あっ、癒される。そして、魔法少女アルティメット=アーマーは無表情……ダメージを受けているのかいないのか。あっ、HPバーは確実に急速に減っているから何の問題もないね。
「《幻想ノ矢》――《侵食スル黒魔》」
漆黒魔力を解放して、矢の触媒スキルに物体を侵食する闇を発生させるオリジナルの漆黒魔力を合わせ、解き放つ。
無数の矢は残った大軍の堕魔の使い魔《Hastati》、更には大軍の堕魔の使い魔《Decurion》をも貫き、そのHPゲージを一瞬で消し飛ばした……いや、怖いね。ほとんど即死レベルじゃん……即死スキル使っていないのに。
「死したる者を喰らい尽くせ、侵食する餓えた暴食――【貪食ト銷魂之神】!!」
【貪食ト銷魂之神】を竜巻状ではなく、影のように薄く張り巡らせ、HPゲージがゼロになっている死体を飲み込ませる。
これは竜巻型と違って抵抗されると脱出されちゃうからね。竜巻型ならHPが多少残っていても抵抗を無視して捕食・解析が可能なんだけど。
魔法少女アルティメット=アーマーも倒して捕食したから残るは大軍の堕魔《Dux》と、大軍の堕魔の使い魔《Legatus》以下、大軍の堕魔の使い魔《Optio》までの使い魔達……ただし、数は半減……大軍の堕魔の使い魔《Hastati》がほとんどだったからね。
役職者の方が強いスキルを持っているけど、数は一般の兵士に劣る……ピラミッド構造だけど価値があるのは果たしてどちらか。……戦法にもよるかな?
「【魔法剣・光纏】」
「Enveloppez avec de la lumière/Une lame qui tire le meilleur de la lumière du soleil」
【闇纏】の時と同じ要領で光を纏わせ、斬撃を飛ばす。
「【魔法剣・闇纏】」
「Envelopper avec les ténèbres/Croissant de lune envoyé」
光と闇の斬撃の嵐が残った大軍の堕魔の使い魔達に直撃し、数を減らしていく。
といっても、その全てを同時に駆逐できる訳ではない……まあ、相当な数いるし物凄い硬い個体だと三撃から四撃くらい浴びせないといけないからね……まあ具体的に言うと大軍の堕魔の使い魔《Legatus》と大軍の堕魔の使い魔《Tribunus》なんだけど……。
一応、ある程度雑魚敵を片付けてから異世界の太古の兵法書に書かれていたとかいなかったとか言われている〝ナゴヤ・アタック〟という謎の戦法に切り替えているけど……あっ、ヤバイ……かなりクロスレンジに入って来やがった!! 慣れないことはしない方がいいものだねぇ。
「――《極斬比翼絶剣技 無限ノ型 流星嵐之煌闇-Coup de tempête d'étoile brillante et obscurité-》」
【魔力ト魔法之神】を発動して、エルダーワンドに闇と【分解のオーラ】を、焱神の宿し爀焔の刀剣に光と【分解のオーラ】を纏わせ、百を百に、千を千に、万を万に――無限の刃を重ね、〈七星流絶剣技 破ノ型 輔星〉、《流星之煌嵐》、〈堕天比翼・暗黒士無双〉を基に作り上げた、俺の剣術の集大成を放つ。
複数の円から巨大な切っ先が飛び出し、光と闇の斬撃が宙を飛び、筋肉の収縮を連続で行うことで発生した衝撃波が武器を通して放たれ、一定の力などが加わることによってのみ傷を開かせることができるという遅効性が付与された斬撃が刻み込まれる。
大軍の堕魔の使い魔は斬撃を浴びせられて生き絶え、残るは大軍の堕魔《Dux》一体となった。
「死したる者を喰らい尽くせ、侵食する餓えた暴食――【貪食ト銷魂之神】!!」
【貪食ト銷魂之神】を影のように薄く張り巡らせ、HPゲージがゼロになっている死体を飲み込ませる。
さて、戦場の処理も終わった。しかし、大軍の堕魔《Dux》は動かない……と思ったら使い魔が召喚されたんだが……あっ、【大軍の堕魔の呪法】の効果って使い魔召喚なんだ。
「Envelopper avec les ténèbres/Croissant de lune envoyé」
「Enveloppez avec de la lumière/Une lame qui tire le meilleur de la lumière du soleil」
使い魔を無視して大軍の堕魔《Dux》に【飛斬撃】を浴びせまくる……まあ、ク●クム無限召喚レベルアップみたいなことはしたくないので即刻狩らせてもらったよ。まあ、ステータスカンストしているし。
「Envelopper avec les ténèbres/Croissant de lune envoyé」
そして、新たに召喚された使い魔も撃破して、【貪食ト銷魂之神】で捕食して終了。
今回は魔法少女が先に敗北する珍しいパターンだったな、と思いつつ〝移動門〟を開いて魔王領ケムダーに戻った。
ところで、絶唱は発動していたのだろうか……表情が見えないし無口だったから結局分からなかったな。……まあ、どっちでもいいんだけどさ。
◆
異世界生活百四十七日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国、魔王領ケムダー
魔王領ケムダーに戻り、結界の解除を確認した後、俺達はフェールムの分体とランドーゼと共に門建設予定地の広場に向かった。
「Wir werden ab jetzt ein Tor einrichten.(今から門を設置し〜ます)。既に門が設置されている魔王領バチカル、魔王領エーイーリー、魔王領シェリダー、魔王領アディシェス、魔王領アクゼリュス、魔王領カイツール、魔王領ツァーカブ、に一瞬で移動が可能にな〜ります」
……というか、魔族相手でもドイツ語使うんだね。そして伝わるんだね。
敵意満載から半信半疑に、そして門が起動してブロムシュテットと侍女団が中からやって来たところでようやく納得してもらえたようだ……まあ、俺達に対する敵意は相も変わらずなんだけどさ。
「フェールムお嬢様、お迎えに上がりました」
……やっぱりお嬢様だったんたね。……魔王軍幹部に対する敬称とかではないだろうし、きっと実際お嬢様なんだろう。
「草子様、ありがとうございました。おかげで会談は無事に成功しました」
「いや、俺はただ移送させて頂いただけで……まあ、お礼を受け取らないのは礼儀としてなっていないのでありがたく受けますが。……次からは門を使ってくださいよ。もう二度と車には乗らないでください」
「……………………はい」
フェールムの分体が門を潜っていき、侍女達もそれに続いた。
「草子様、フェールムお嬢様を魔王領ケムダーまでお連れくださり、ありがとうございました。このお礼はいつか必ず」
「あっ、俺はただ自分の目的地に向かっただけなのでお礼とかいりませんよ? お気持ちだけ受け取っておきますので」
「本当に欲のないお方ですね。……では、私もこれで失礼させて頂きます」
ブロムシュテットも門の中に消えていき、ランドーゼが残った……いや、ドイツ語混じり厨二と黒歴史の塊ハイテンション野郎だけが残るとかカオスだな!!
……俺も早くお暇しよう。
「草子らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ」……家で子が泣いていないし、妻もいないけど。……あれ? 山上憶良の歌より更に信憑性がなくなった!?
ランドーゼから書状の束を受け取り、魔導式駆動四輪《Liacdlac Organum》に乗り、目指すは魔王領アィーアツブス……魔王領アィーアツブスの魔王軍幹部は少なくとも普通に会話ができる人……いや、魔族だといいな。
◆
異世界生活百四十七日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国、ピュレフォフの大森林
「草子さん、どうですか?」
後ろからメーアの心配そうな声が聞こえてくる。
俺はスマートフォンに流し込むデータマテリアルの種類を変えながら――。
「あっ、無理だね。これ」
と、あっさり返した。……いや、無理だから仕方ないでしょう? だから、ガックリと肩を落として絶望しないでくれ……俺のせいみたいじゃないか。
俺はメーアから依頼され、【乙女憑依】のスキルとメーアのスマートフォンの解析を行っていた。
そもそも事の発端は俺が魔法少女のシステムを改良したから――ならば、『FANTASY CARDs』のシステムに関しても何らかの改良を加えられないかという話になったのである。
ちなみに、魔導式駆動四輪《Liacdlac Organum》の運転はエンリに任せてある……というか、最初から頼めば良かったね、そだねー。
「…………草子君、メーアさんがここまでお願いしているんだ。一度引き受けたのならきっちり仕事をしてもらいたいな。それが君の存在価値でしょう?」
「もう、本当に一ノ瀬さん達を追い出していいかな? 二億万歩譲って白崎さん達の同行許可は出しているけど、一ノ瀬、お前とジュリアナさんに関しては『テメーはダメだ』レベルだから文句があるなら降りていっていいよ? どうぞどうぞ」
〝移動門〟を開いて、視線も向けずに指でコッチコッチと指してやる。
しかし、降りなかったようだ……ナンデ。
「とりあえず、ユーモアが欠片も分からない一ノ瀬さんに関しては置いといて……。いや、置いとくのは置いとくので面倒だしいっそ廃……おっと。で、肝心の本題なんだけど【乙女憑依】はそれ自体で完結しちゃっているから今から手を加えられないんだよね」
「……でも、なんでそれなら今もスマートフォンを返却せずに作業を続けてくるのかしら?」
やっぱりゼラニウムは聡明だな。その質問を待っていたのだよ。
両親を相次いで無くし、ずっと一人で魔獣を討伐する仕事で生計を立ててきた彼女は誰よりも早く大人になる必要があったのだろう。
生きるために磨かれた聡明さや魔法の腕は子供だと侮る大人達を驚嘆させること間違いなしである……というか、既に驚嘆させて冒険者ギルドでは大人扱いされているみたいだし……。
「いや、そもそも俺は【乙女憑依】とインストールされたスマートフォンを調査するとは言ったけど、【乙女憑依】を強化するとは一言も言っていないよ? 俺がやっているのは、『FANTASY CARDs』の履歴を遡ることだし」
おいおい、お前ら。揃いも揃って疑問符を浮かべるなよ。……いや、何人かは気づいているみたいだけどな。ロゼッタとかレーゲンとか。
「はぁ……高槻斉人のユニークスキル【幻想手札】――その復元と解析と獲得に成功しました」
みんなポカーンとしている……いや、何か変なこと言ったかな?
「あっ、なるほど……【乙女憑依】に書き換えられる前の高槻さんのスキルを復元して再構築して獲得したということね。もしかして、ヴァパリア黎明結社が使っているカードを作り出せるということかしら?」
「ああ、聖さんの予想通りだな。他にも特権はあるみたいだけど」
具体的には武器SHOP、防具SHOP、魔獣ガチャ、魔導技SHOPの四つ――全て想片と交換で購入することができる。
メーアが使えるのは魔導技ショップだけの筈だから、きっとやれることは大きく増えるだろう。
「そして、【乙女憑依】と【幻想手札】を統合することで【乙女憑依】の強化が可能になる。……まあ、【乙女憑依】そのものを強化することはできないが、同系統のシステムを足し合わせて無理矢理拡張することは可能って寸法だ。嘘は言っていないだろう?」
「……まあ、そんなことだとは思っていたけどね。草子君が何の目算もなく安請け合いする筈がないし……」
なんなんだ? その白崎の過剰なまでの信頼は……いや、俺ってただのモブキャラだからね! できないことの方が遥かに多いよ!!
「で、統合して完全するのが【幻想乙女】――って予測が出ているけど、どうする? 統合する?」
「勿論、統合で――」
ということで統合完了。ついでだし、アイリスの方のステータスがどんな感じになったか確認してみることにした。
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NAME:メーア・ゼーエン AGE:14歳
LEVEL:1000 NEXT:299000000EXP
HP:300000/300000
MP:300000/300000
STR:490000
DEX:490000
INT:490
CON:400000
APP:100
POW:400000
LUCK:480
CONNECTION:[Party of SOUSI]
・パーティメンバー内ステータスデータ共有
JOB:小国の王女、魔法師、冒険者
TITLE:【乙女に掛けられた呪いを解くもの】、【小国の王女】
SKILL
【全属性魔法】LEVEL:1000
→全属性の魔法を使えるようになるよ!
【回復魔法】LEVEL:1000
→回復魔法を使えるようになるよ!
【温度魔法】LEVEL:1000
→温度魔法を使えるようになるよ!
【生活魔法】LEVEL:80
→生活魔法を使えるようになるよ!
【複数魔法同時発動】LEVEL:1000
→複数の魔法を同時に発動できるよ!
【複合魔法】LEVEL:1000
→複数の属性の魔法を融合できるよ!
【連続魔】LEVEL:1000
→連続で魔法を使えるようになるよ!
【幻想乙女】LEVEL:1
→ 乙女を憑依させてその力を使うことができるよ! 『FANTASY CARDs』の魔獣を召喚して使役するのが上手くなるよ! 『FANTASY CARDs』のシステムが使えるよ! ブランクカードを作成して魔獣を捕らえて使役することもできるよ! アプリとリンクしているよ! 【幻想手札】と【乙女憑依】の上位互換だよ!
【物理耐性】LEVEL:1000
→物理に対する耐性を得るよ!
【衝撃耐性】LEVEL:1000
→衝撃に対する耐性を得るよ!
【魔法耐性】LEVEL:1000
→魔法に対する耐性を得るよ!
【状態異常耐性】LEVEL:1000
→状態異常に対する耐性を得るよ!
【即死耐性】LEVEL:1000
→即死に対する耐性を得るよ!
【因果耐性】LEVEL:1000
→因果干渉に対する耐性を得るよ!
【消滅耐性】LEVEL:1
→存在消滅攻撃に対する耐性を得るよ!
【言語理解】LEVEL:1000
→知らない言語を理解できるようになるよ!
【身嗜み技理】LEVEL:300
→魔法みたいなコーディネートで身だしなみを整えるよ! 本人からかけ離れたありえないコーディネートもできるよ! 元の姿から離れるほどコーディネートの時間がかかるよ! 【散髪技理】と【メイクアップ技理】の上位互換だよ!
【オールウェイズ・ワン】LEVEL:1
→どんな攻撃でも必ずHPが一残るよ!
【経験値アップ】LEVEL:1000
→獲得できる経験値量を著しく上昇させるよ!
【ステータス特大上昇】LEVEL:1000
→瞬間的に全てのステータスを特大上昇させるよ! 一度使うと六十分は再使用できないよ! 【物理攻撃力特大上昇】、【物理防御力特大上昇】、【魔法攻撃力特大上昇】、【魔法防御力特大上昇】、【精神攻撃力特大上昇】、【精神防御力特大上昇】、【特殊攻撃力特大上昇】、【特殊防御力特大上昇】、【俊敏特大上昇】、【知能特大上昇】、【運勢特大上昇】の上位互換だよ!
【究明者】LEVEL:1000
→究明するのが上手くなるよ! 対象の心理の動きを演算によって予測する擬似読心、今いる世界の隠蔽されていない事象の全てを理解することができる森羅万象、認識によって事象を理解する万象観測、万象の確率を操作する確率操作があるよ! 【解剖】と【観測者】の上位互換だよ!
【究羅魔眼】LEVEL:1000
→森羅万象を究明する魔眼を得るよ! 【看破】、【邪眼】、【魔眼】、【瞳術】、【透視】、【千里眼】、【暗視】、【視敵】の上位互換だよ!
ABILITY
『全マップ探索マスタリー』ON
『敵探知マスタリー』ON
『鑑定マスタリー』ON
『全言語翻訳マスタリー』ON
『アイテムボックス』ON
『礼儀作法マスタリー』ON
ITEM
・スマートフォン
→林檎商標のスマートフォンの第11世代目のモデルだよ!
・魔導美姫の翼晶杖
→支配者の杖、プリンセススタッフ、翼持つ獅子の銀杖にオラクルメタルの鋳塊、魔鉱金の鋳塊、精霊銀の鋳塊、異界結晶の鋳塊を混ぜて作り直した聖杖だよ! 魔力吸収と神威吸収効果があるよ!
・美しき百合姫の魔導礼装
→百合をイメージしたドレスとローブを融合したような衣装だよ! プリンセスラインドレスを解いた糸とオラクルスレッドとオレイミスリルの糸で作った布を使っているよ!
・天翔けるの靴
→ハイヒールの素材にオラクルスレッド、オレイミスリルの糸、異界結晶の鋳塊を混ぜて作り直したピンヒールだよ! 【浮遊者】が付与されているよ!
・普段着パック×10
→ 【主我主義的な創造主】で作られた普段着のセットだよ!
・皮の服
→皮の服だよ!
・皮の靴
→皮の靴だよ!
・学ラン
→高校の学ランだよ!
・学校指定の第一鞄
→学校指定の第一鞄だよ!
・金貨×120
→万国共通の金貨だよ! 価値は一枚で一万円だよ!
・ゲートミラー
→〝移動門〟がプログラミングされた鏡だよ!
・ルービック・ボックス
→ルービックキューブ型の保存アイテムだよ! 【時空間魔法】により五十四個の時空間にアイテムを保管することができるよ! 時空間に入れられるものの数は一ボックスにつき一つで、空間に入っている間は時間が停止するよ!
NOTICE
・通知二件
→未使用のポイントが後690000000あります。
→未使用の想片が後9910000ポイントあります。
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NAME:アイリス=メージュネルト(魔法少女体) AGE:18歳
LEVEL:1000 NEXT:690000000EXP
HP:330000/330000
MP:490000/4900000
STR:320000
DEX:320000
INT:200
CON:320000
APP:300
POW:320000
LUCK:59000
CONNECTION:[Party of SOUSI]
・パーティメンバー内ステータスデータ共有
JOB:魔法少女、冒険者
SKILL
【全属性魔法】LEVEL:1000
→全属性の魔法を使えるようになるよ!
【回復魔法】LEVEL:1000
→回復魔法を使えるようになるよ!
【温度魔法】LEVEL:1000
→温度魔法を使えるようになるよ!
【結界魔法】LEVEL:1000
→結界魔法を使えるようになるよ!
【生活魔法】LEVEL:1
→生活魔法を使えるようになるよ!
【複数魔法同時発動】LEVEL:1000
→複数の魔法を同時に発動できるよ!
【複合魔法】LEVEL:1000
→複数の属性の魔法を融合できるよ!
【連続魔】LEVEL:1000
→連続で魔法を使えるようになるよ!
【物理耐性】LEVEL:1000
→物理に対する耐性を得るよ!
【衝撃耐性】LEVEL:1000
→衝撃に対する耐性を得るよ!
【魔法耐性】LEVEL:1000
→魔法に対する耐性を得るよ!
【状態異常耐性】LEVEL:1000
→状態異常に対する耐性を得るよ!
【即死耐性】LEVEL:1000
→即死に対する耐性を得るよ!
【因果耐性】LEVEL:1000
→因果干渉に対する耐性を得るよ!
【消滅耐性】LEVEL:1
→存在消滅攻撃に対する耐性を得るよ!
【言語理解】LEVEL:1000
→知らない言語を理解できるようになるよ!
【身嗜み技理】LEVEL:200
→魔法みたいなコーディネートで身だしなみを整えるよ! 本人からかけ離れたありえないコーディネートもできるよ! 元の姿から離れるほどコーディネートの時間がかかるよ! 【散髪技理】と【メイクアップ技理】の上位互換だよ!
【オールウェイズ・ワン】LEVEL:1
→どんな攻撃でも必ずHPが一残るよ!
【経験値アップ】LEVEL:1000
→獲得できる経験値量を著しく上昇させるよ!
【ステータス特大上昇】LEVEL:1000
→瞬間的に全てのステータスを特大上昇させるよ! 一度使うと六十分は再使用できないよ! 【物理攻撃力特大上昇】、【物理防御力特大上昇】、【魔法攻撃力特大上昇】、【魔法防御力特大上昇】、【精神攻撃力特大上昇】、【精神防御力特大上昇】、【特殊攻撃力特大上昇】、【特殊防御力特大上昇】、【俊敏特大上昇】、【知能特大上昇】、【運勢特大上昇】の上位互換だよ!
【究羅魔眼】LEVEL:1000
→森羅万象を究明する魔眼を得るよ! 【看破】、【邪眼】、【魔眼】、【瞳術】、【透視】、【千里眼】、【暗視】、【視敵】の上位互換だよ!
【究明ノ王】LEVEL:1000
→竜の感覚を会得して強化された究明スキルだよ! 対象の心理の動きを演算によって予測する擬似読心、今いる世界の隠蔽されていない事象の全てを理解することができる森羅万象、認識によって事象を理解する万象観測、万象の確率を操作する確率操作があるよ! 【究明者】、【探査者】、【竜覚】の上位互換だよ!
【才能開花】LEVEL:1000
→あらゆる種類の才能を開花させるのが上手くなるよ! 才能を開花させる際に代償が必要なくなるよ! 【才能対価】の上位互換だよ!
【聖女ノ王】LEVEL:1000
→魔法少女の頂点に立つよ! 【炎熱聖女】、【言技聖女】、【色彩聖女】、【水晶聖女】、【槍戦聖女】、【音響聖女】、【創造聖女】、【紐銃聖女】、【無敵聖女】の力が使えるよ!
【堕魔ノ王】LEVEL:1000
→堕魔の支配者になるよ! 従えた堕魔を召喚する堕魔召喚、従えた堕魔の使い魔を召喚する使い魔召喚、従えた堕魔の結界を生み出す堕魔結界、従えた堕魔の呪法を使える堕魔呪法があるよ! 【お菓子の堕魔】、【お料理の堕魔】、【紅煉の堕魔】、【言技の堕魔】、【戯画の堕魔】、【奏音の堕魔】、【立方体の堕魔】、【お粧しの堕魔】、【大軍の堕魔】、【占い師の堕魔】、【槍使いの堕魔】を従えているよ!
ALCHEMY SONG
→能因草子が改良したBATTLE SONG。Nigredo、Albedo、Rubedoの三段階があり、黒→白→赤の出力の段階で調整が可能。
ITEM
・ゲートミラー
→〝移動門〟がプログラミングされた鏡だよ!
・ルービック・ボックス
→ルービックキューブ型の保存アイテムだよ! 【時空間魔法】により五十四個の時空間にアイテムを保管することができるよ! 時空間に入れられるものの数は一ボックスにつき一つで、空間に入っている間は時間が停止するよ!
・金貨×230
→万国共通の金貨だよ! 価値は一枚で一万円だよ!
NOTICE
・通知一件
→未使用のポイントが後900000000あります。
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アイリスの方は【占い師の堕魔の呪法】と【槍使いの堕魔の呪法】が追加されたか。アイリスの悪堕ち魔法少女はほとんど予想通りだったな……占いということでタロットとかも使ってくるのだろうか? ……やっぱり使わない?
「あっ、それと【譲渡】ってスキルを作成したから俺が持っている想片2000ポイント分も進呈しておいたよ。まあ、焼け石に水だろうけど」
ちなみに【譲渡】とは――。
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【譲渡】LEVEL:1
→譲渡が上手くなるよ! 一度自分のものにしたものは自由に操れるよ! 才能や寿命のような見えないものも操作できるよ! 他者の同意があれば他者のものも自由に操作できるよ!
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という名前詐欺のスキルだ。最早チートスキルと呼んでも過言ではないだろう。
魂の譲渡を行いTS転生した勇者の持つ技能――それを元に全てのテクストは糧となるで作成した。
といっても、この能力はCONNECTIONができている現状では然程効果的には見えない。
俺がこのスキルを作った目的は、ポイントや想片といった【貪食ト銷魂之神】で操作できないものを操作するためである……まあ、流石に経験値は譲渡できないみたいだけど。
「さて……アイリスさん、メーアさん。折角新しい力を手に入れたんだから、試してみたいよね?」
俺は一枚のカードを取り出し、不敵な笑みを浮かべた。
メーアとアイリスは高がモブキャラが分不相応な不敵な笑みを浮かべただけなのに阿鼻叫喚の声を上げた……あれ? 高がモブキャラに大それたことはできないんだから、そんなに怯えなくてもいいよね!!