5.叛逆の神殺しを討ち滅ぼしました。
異世界ガイア生活二日目 場所魔人族首都イビルフィスト
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ミュレニム=セイント=エンシェルテ 女
天職:叛逆の神殺し 職業:流転する世界の理枢機卿 サブ職業:ー
筋力:ℵ∞
耐久力:ℵ∞
魔力:ℵ∞
魔耐力:ℵ∞
敏捷:ℵ∞
体力:ℵ∞
知力:ℵ∞
幸運:ℵ∞
技能:剣技[+斬撃速度上昇][+抜刀速度上昇][+無拍子][+飛斬撃]・法則書換[+異界の神][+会得能力複製][+会得能力贈与][+会得能力保存][+接触発動]・時空切取[+異界の神]・座標貫通[+異界の神]・神殺しの闇・晶生成[+異界の神]・思考加速[+異界の神][+思考型同時予測未来閲覧]・絆繋[+異界の神][+記憶情報共有]・時空消滅[+消滅時空認識]・支配者[+覇気][+覇壊][+絶望支配]・修復[+自己修復][+他者修復][+完全修復]・魅了[+究極の美][+傾世][+美貌支配]・魂魄支配[+思念支配][+思念誘導][+生死不問][+落憶]・虚無化[+攻撃動作][+意思力][+任意発動]・瞬間移動[+転移]・神殺し・虚無・無限・無限光[+概念干渉][+過去攻撃][+現在攻撃][+未来攻撃][+並行世界攻撃][+分岐世界攻撃][+消滅確定][+攻撃必中][+結果確定]
所持品:神殺しの終焉晶剣・終焉を齎す修道服
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遂にステータスは自然数全体の集合の濃度である∞=ℵ0の領域を超え、アレフの領域へ……ってか、理論上ℵ∞よりも上は存在する訳だから……うん、少なくともステータス表記で使う概念ではないな。
まあ、説明が難しくなるので噛み砕いて説明すると無限という概念にも色々あるのではないかということだ。集合論の創始者であるゲオルグ・カントールによって定式化された。
まあ、相手が無限よりも強いということだけは分かる。Unmeasurableとℵ∞のどちらが大きいかは永遠の謎だ。というか、Unmeasurableって概念は未だによく分かっていないし。
まあ、流石にゲオルグ・カントールの考える集合理論の枠内で表現し得るものすべてを超越する無限の概念に比べたら足元にも及ばないと思うけどね……うん、数えられる数字の世界で戦って欲しい。
先制攻撃を仕掛けたのはミュレニム。神殺しの終焉晶剣と呼ばれる剣を使い座標貫通の効果で指定した座標に目標物以外を透過しながら攻撃してくる……が、超越者なので効きません。
「……やっぱり効かないわね。なら、これはどうかしら? 自分自身にやられて死になさい、神に絆された愚かな異世界人さん」
時空切取を発動したみたいだが、超越者なので切り取りに失敗したみたいです。まあ、〈全知回路〉にすら記録されないみたいだからね。世界の記録にすら載らない存在をどうやって切り取って召喚するんだ? って話。
「これで終わりにしてあげるわ!」
時空消滅と虚無化を使った……のか? いや、流石は超越者。消滅した時空を認識できるし(つまり俺には効果なし)、虚無化によって攻撃してくる相手の動作や意思の力をゼロに戻す能力を宿した斬撃も全然効かない。
「今度はこっちのターンだ。Le Théâtre du Ultime Grand-Guignol/glacer「無限」
無限大――∞の形が瞬間的に現れたと思ったら……ちっ、完全に反応が消えやがった。……ん? 反応が……これは、大気圏外か。
【法則之神】で空気の膜を作り、大気圏外に向かって飛翔。
「虚無」
0の形が現れ、内部が崩壊して爆発的なエネルギーが解き放たれる。
それは一直線に俺に向かって放たれ――。
「喰らい尽くせ! 【貪食ト銷魂之神】!!」
ふう……限界ギリギリの容量だったけどなんとか捕食できた。
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【法則ト靈氣之神】LEVEL:1
→異界の力を得た法則掌握の力だよ!
炎と雷その他プラズマ、水、氷、風、音、砂、熱と冷気、光、闇、魔力、重力、放射線を完璧に処理した核熱を掌握するよ! 霧を散布して偽りの幻影を作り出す、黄金の光をその身に纏うことでステータスを上げる、黒い災いの竜巻を発生させる、異界の炎を凍らせる焔と炎を喰らう焔を操作する、原子核の混沌世界の究極的破壊エネルギーを操作する、十秒間光を纏ってあらゆる攻撃を弾く代わりに物理攻撃ができなくなる無敵状態になることができるようになるよ! 無敵状態効果は一度使うと一時間は使えないよ! 【法則之神】の上位互換だよ!
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靈とは本来自然エネルギーを意味する文字。氣も同じくエネルギーを意味する文字で、“米”は末広がりで八方に広がることを意味している。
その二つの組み合わせが、まさか虚無●壊そのもののようなエネルギーを食らって現れるとは……というか、虚無って虚無●壊なんだね。世界を創造するのだろうか?
そして、無限――あれは、〈生死●転〉のようなこの世の空間から指定した対象の存在を消し、出現されることができる能力なのではないか?
もし、この力の実態が過去、現在、未来、並行世界、分岐世界、因果律――その全てから指定した対象を任意で消し、出現させることができるとしたら、回避不能の効果を持つメ●ヴィッチの小学生みたいな必殺技から逃れることすら可能になる。
そして、今はまだ使われていない残り一つ――無限光は、過去、現在、未来、並行世界、分岐世界、因果律――その全てに同時攻撃する技なのだろう。
うん、超越者になって無かったら確実に瞬殺されてた。
「虚無から無限が生まれ、無限から生まれ出づるは世界創造の聖なる光――過去、現在、未来、並行世界、分岐世界、因果律、あらゆる世界で爾は滅ぶ。絶対必中、故に逃れる手はなく、たた消滅するのみ。――無限光!!」
0から0が生まれ、00から新たな0が生み出され000の形を成した瞬間、京、垓、杼、穣――無数の白い糸のような光が超光速で放たれ、過去、現在、未来、平行世界、分岐世界、因果律に伸びていくのが見えた。
「で、それがなに?」
超越者に過去はなく、超越者に未来はない。
超越者とは即ち点。過去の自分を殺されようと、超越者となった今の自分が死ぬことはない。
点である超越者は未来には存在せず、ただ現在という流動する時間を点として移動しているのみ。
並行世界の自分を殺されようと、分岐世界の自分を殺されようと、超越者に至った存在とは関連性がないため意味がない。
超越者を倒すためには今この瞬間――現在の超越者に至ったソイツ自身を殺さなければならない。
しかし、現在のソイツも超越者の耐性に守られ、ダメージを与えることはできない。
「なんで、なんで生きてられるの! 私の攻撃が通用しない筈がない。私は全知全能の神すら殺せる力を持っている!! それなのに、ただの人間である貴方を殺せない筈がない」
「超越者――世界の因果の束縛を振り払った存在は時に神をも上回る。神を殺すだけの力で俺を殺せると思うな。そもそも俺は神ではない。だから、神を殺すためだけに存在する神殺しは通用しない。――神殺しとは、『神という共通属性による量子共振、その同調状態における因果律への限定干渉を可能とし、神の運命を捻じ曲げて強制的に死を確定する』技能。その会得条件は神と同等かそれ以上――つまり最低でも神になる必要があるということ。お前は神を殺したいと思い力を得たが、その代償にお前は神となった。毒をもって毒を制す――毒を憎むお前は毒と同化したんだよ」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ! ――そんなの絶対に認めない!! 認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない!! 私は神なんかじゃない! あんな身勝手な、お父さんとお母さんを、家族を奪った湖畔之杜守牙狼主なんかと私は一緒じゃない!! 認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない! 私は神殺し、神を殺すために、神を殺すために異界の神を取り込んだんだ! 私は神を支配し、神という特権階級を濫用して弱き者達を虐げてきた神をこの手で殺すんだ!! 私は神じゃない! あんなものと一緒じゃない!! それを証明してやる!!」
――その瞬間、俺は耳障りな金属が壊れるような音を――運命の鎖が引きちぎられる音を聞いた。
◆
「私は神じゃない」――そのミュレニムの強い思いが、無意識に法則書換を引き起こし、ミュレニムを神を超越した存在――神越者へと変えた。
「神に絆された愚かな異世界人を殺したい」――その強い思いが、運命の鎖を断ち切り、彼女を超越者に至らせた。
最早、神殺しは通用しない。……今の俺では勝ち目がない。
ちっ、詰んだ。今回ばかりは本当の本当に詰んだ。
あの技は因果干渉より上位に属する概念干渉――俺の【因果無効】では、今の俺の耐性では現在の俺を消滅させるという一点に絞られた無限光を防げない。
「虚無から無限が生まれ、無限から生まれ出づるは世界創造の聖なる光――現在に集約された力によって爾は滅ぶ。絶対必中、故に逃れる手はなく、たた消滅するのみ。――無限光!!」
そして、今の俺を殺すことが可能な力が放たれる。
……仕方ない。解放するか。
【――超越技の解放命令、受託しました。……文学研究者の派生効果、先行研究を乗り越えてこそ文学研究者をマニュアルで発動します】
【――発動の成功を確認しました。消滅効果を持つ攻撃の無効化スキル――【存在証明】を獲得しました】
利用にしたのは、霊子●壊――物体のみならず魂さえも消滅させてしまうという強力無比な神聖魔法だ。
俺はこれの消滅という部分だけを取り出し、抗体能力を作成した。
俺の超越技――文学研究者が反則級の力であることを俺は確信していた。
元々、この超越技は全てのテクストは過去にして研究対象と呼ばれるものだ。
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・全てのテクストは過去にして研究対象
草子の持つ超越技の派生技にして本来の使い方。
草子の読んだことのある全てのテクストの頂点に君臨する超越技。
草子の前では全てのテクストは過去であると同時に研究対象でしかなく、よって草子を害することはできないというもの。
現存する全てのラノベ・漫画・アニメ・ドラマなどなどあらゆる創作に登場する者は全知全能だろうと無敵だろうとなんだろうと全ての能力の無効化され、耐性を無視した強制消滅をさせられる……ということも可能になる。
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と、まあ二次元を瞬殺できる能力となっている。
まあ、クロスオーバーで他作品に異世界召喚されたのなら無敵になれるだろうが、所詮はそれだけだ。これは紛うことなき現実――現実は小説より奇なりだとしても、異世界があったとしても、二次元――創作の世界ではない。
そこで生み出されたのが派生効果という訳だ。
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・先行研究を乗り越えてこそ文学研究者
草子の持つ超越技の派生技。自分の知っているあらゆる能力に対抗するスキルを生み出す対抗超越技。全てのテクストは過去にして糧はテクストと完全に一致する必要があるため、インターテクスチュアリティのある世界では使用できず、基本的にこちらの超越技が使われる。オートとマニュアルが存在し、オートモードはその力によって自身が死ぬ、又は間接的に自身が死ぬ場合に敵の能力が発動される前の瞬間に遡って無効化スキルを獲得することが可能。超越技の中では最速の効果。
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・全てのテクストは糧となる
草子の持つ超越技の派生技。自分の知っているあらゆる能力を瞬時に会得する超越技。先行研究を乗り越えてこそ文学研究者と対をなす。
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・全てのテクストの虚像を掌握せよ
草子の持つ超越技の派生技。自分の知っているあらゆるテクストを切り取り、寸分違わず同じ状態で召喚する超越技。更に人数制限が存在しないという鬼畜仕様。
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勿論、この力に頼る気は更々ない。超越技は超越技を使わなければならない相手にしか使わないつもりでいた。……まあ、実際に発動したのはこれが最初だったから能力の真相を知ることはなかったが、心で確信することはできていた……うん、モブキャラが得る超越技ではないと思う。
でも、一方でこれは俺のアイデンティティそのものでもあるように感じる。
この超越技はより多くの作品を理解していればいるほど強力になっていく。
異世界では直接的には役に立たないと思われていた、俺がこれまで積み重ねてきた知識――それが敵を倒す武器となるというのは、なるほど、実に俺らしい。
さて、どうするか……神殺しは効かない。【法則ト靈氣之神】でジワジワ削るのも効果は薄そうだ。
となると二択か……即死か消滅か。
「新しい力……これなら貴方を倒せるわ!」
と考えている間に超越技を放ってきた!? ってか、どんな技だよ!! 異世界ガイアにヒビが入って中から緑色のエネルギーが溢れ出し、ミュレニムに吸収されていくッ!!
……ってあれ、可能性エネルギーだよ! 星が持つ無限の可能性――その全てを吸収することで自己強化を行う超越技ってことか。
そして、この超越技には間接的に星を殺す力がある。
可能性が奪われるということはこれから新たな生が産まれることがなくなるということだ。
既存の生きている者達が強制的に命を奪われることはないだろうが、生を捕食することで生き永らえている捕食者達も餓死という運命を迎え――結局、星そのものが滅ぶ。
「《神代時間魔法・星霜凍結》」
《時間魔法》に異世界カオスの【時間魔法】を融合し、異世界ガイアの時間を完全に停止した。
これで少しは延命させることができる筈だ。
「虚無から無限が生まれ、無限から生まれ出づるは世界創造の聖なる光――現在に集約された力によって爾は滅ぶ。絶対必中、故に逃れる手はなく、たた消滅するのみ。――無限光!!」
0から0が生まれ、00から新たな0が生み出され000の形を成した瞬間、京、垓、杼、穣――無数の緑の糸のような光が超光速で放たれ、過去、現在、未来、平行世界、分岐世界、因果律に伸びていくのが見えた。
異世界ガイアの可能性が存在否定の糸に絡み合い、更なる力を与える。
――で、それが何?
「嘘……でしょ。ここまでしても殺せないの! 神に絆された愚かな異世界人一人を!! 神を殺す、神を超えた力すら得たのに!!」
「【存在証明】――消滅無効化スキルがある以上、俺を消滅させることはできない。そして、【即死無効】がある以上、即死攻撃も通用しない。――本当にモブキャラには勿体ないスキルだと思うよ」
「認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない!! 私は、私はただ仇を討ちたいだけだったの!! お父さんとお母さんを奪ったアイツらを殺したかった、ただそれだけなのに!! 貴方が、貴方さえいなければ私の復讐は成就していた!! 貴方みたいなポッと出の、よく分からない、背景でしかない存在に邪魔されるなんて! そんな運命、絶対に認めない!!!!!!!!」
「認めたくなくてもこれが結末だ。ポッと出のモブキャラに殺される、それがお前の運命だ」
「虚無から無限が生まれ、無限から生まれ出づるは世界創造の聖なる光――現在に集約された力によって爾は滅ぶ。絶対必中、故に逃れる手はなく、たた消滅するのみ。――無限光!!」
無駄だけどね……諦めが悪いな。
でも、それがミュレニムの、神殺しに対する執念か。
「《神代空間魔法・虚無領域》」
何もない虚無の空間を作り出し、ミュレニムと俺をその空間に転送した。
無限光直撃! しかし、効果は無かった。
「無属性絶級魔法〝終末を照らす虚無の光〟」
本来、一人では絶対に発動できない【無属性魔法】――それを【無限の魔力】で無理矢理発動する。
虚無の光はミュレニム、そして俺さえも呑み込み、虚無空間を白く染めた。
◆
【ミュレニム視点】
冴えない異世界出身者の放った魔法を見て、私はあれが私を終わらせるものだと確信した。
最早、私に抗う術はない。異世界ガイアからエネルギーを奪う世界終焉を発動して放った最強の技――無限光すらも通用しない相手に、勝てる筈がなかったんだ。
私は、ただ仇を討ちたいだけだった。そのための力を得た筈だった。
なのに今、私は負けようとしている。死が迫っている。
「よっ、目が覚めたみたいだな。神恨みのお姫様」
――目を開くと見知らぬ天井があった。
……私は死んだのよね? ここは、死後の国なのかしら? ……でも、それならなんで私を倒したあの人の声が聞こえるのかしら?
幻聴……よね?
「……あれ? 上手くいかなかったかな? なんとかできたと思ったんだけど」
≪おいおい、とんでもない無茶をしたな。神界のシステムに重大なエラーが発生したらどないするんだ?≫
「いやいや、そんな簡単にエラーが発生する訳ないだろ? というか、そもそも輪廻の輪に入っていないからエラーが発生しようがないし」
…………一体どうなっているのかしら?
私はゆっくりと起き上がった。そこで目にしたのは――。