可愛いキャラと見せかけて実はゲスキャラというのは(某カードアニメで)あまりにも使い古されていてインパクトが失われてしまっているようだ。
異世界生活七十八日目 場所首都レントゥーエレ、クライヴァルト城
【リーファ視点】
「私の相手は二人……随分と舐められたものね」
フリクションはそう言っているけど、私はこのメンバーであることがベストだと思う。
多分、この人は外からの攻撃を全て無効化する力がある。斬撃も、もしかしたら雷や炎も通用しないかもしれない。
でも、私の力ならフリクションを倒すことができる。
「来て! ファンテーヌ!!」
水が集まっていき、青薔薇を彷彿とさせるミニドレスに鎧を合わせたような凛々しい騎士風の少女が姿を現わす。
「ファンテーヌさん、私に力を貸してください」
『私の力はリーファ様のもの。我が主人に水の祝福があらんことを』
私の身体を青い光が包み込む。その光が消えると、私の衣装が青いドレスに変わっていた。
「姿を変えるなんて面白いわね。趣味いいわよ。……でも、ちょっと服が変わったくらいで私を倒すことはできないわよ」
フリクションはどこからともなくククリナイフを二本を取り出した……なるほど、それが武器なのね。
「能因草子は私の能力を見抜いていたわね。そう、私の力は【摩擦操作】……摩擦係数を操作することで、自分の武器の切れ味を上げたり、あらゆる攻撃を無効化できる……まあ、私と私の持ち物に接している部分の摩擦しか操作できないんだけどね。だから、貴方の周りの空気の摩擦係数を弄って動けなくしたりはできないわよ」
……というか、もし空気の摩擦まで操作できるのなら、最初から私に勝ち目無いわよね。
『リーファ様、どうなさいますか?』
「そうだね……ファンテーヌさんは好きに動いて。私に策があるから」
『了解しました。――では、好きに動かせて頂きます。篠突く雨』
ファンテーヌが剣を掲げると同時に猛烈な雨が降り始めた。
やっぱり……フリクションの身体には水滴がつかない。まるで彼女を避けるように雨が流れていく。
『――激流の斬撃・連斬』
ファンテーヌの剣に青白い輝きが宿り、激流の如き斬撃が放たれる。それが、二撃、三撃、四撃、五撃と続けられるが、フリクションは無傷……やっぱり、厄介よね。
「……ふふ、効かないでしょう? 私の【摩擦操作】は無敵……止めようがないわ!! では、そろそろこちらからいきましょうか? 投斬」
フリクションは持っていた二本のククリナイフをこっちに投げてきた。
……てっきり突撃してくると思ったんだけど。
「〝時間巻き戻し魔法〟――〝水晶の遡行〟」
アイリスさんが魔法を唱えた瞬間、水晶玉に映ったククリナイフが巻き戻った。
巻き戻ったククリナイフは唐突に停止して、そのまま落下する。
「なるほど、時間を巻き戻す魔法ねぇ……厄介だわ。投げククリは通用しないということねぇ」
フリクションが床を滑りながらアイリスさんに迫る。足元の摩擦係数を減らして加速したってことね。
アイリスさんを狙うのは、あの魔法を恐れているからかな? 確かに、私はあえて意味のない攻撃を仕掛けているけど。
「明鏡止水の雨色同化」
神出鬼没に出現と消滅を繰り返し、そこに分身達の〈無音の長雨〉が加わる私の全力――これなら、フリクションもアイリスさんを狙うのを諦めざるを得ない筈。
「山断斬」
フリクションがククリナイフを振りかざす――だけど、残念。それは分身なんだよね。
形の崩れた分身に一瞥も与えず次の標的に狙いを定めるフリクション……さて、そろそろかな?
「――ごぼっ、がっ、げほっ、ぉ、おぉぉぉぉ…………ッ!!!」
……まあ、意味が分からないだろうね。
今、まさにフリクションは溺れている。彼女の肺は今頃水風船のようになっている筈。
「まさか、地上で溺れることになるとは思わないわよね。……実は、貴女の周りの大気に、水蒸気を混ぜていたの。最初は少しずつ、ちょっとずつ濃度を濃くしてね。そして、精霊武装を展開している今の私は水を操作することができる。私はその力を使って水蒸気を水に戻した。そして、今度は――」
肺に溜まっていた水が槍へと変化してフリクションの体内から飛び出す。
フリクション……いえ、フリクションだった肉塊は口から血の混じった水を垂れ流しながら崩れ落ちる。
「………これで、終わりね。ちょっと時間が掛かってしまったわ」
『……リーファ様、明鏡止水の雨色同化もですか、毎回とんでもないことをしますね』
ファンテーヌは私を見ながら溜息を吐く……なんで私、ファンテーヌにジト目を向けられているんだろう?
そういえば、草子君ってどうなったんだろう?
――耳障りな金属が壊れるような音を聞いたのは、戦いが終わって草子君の方を見た、その時だった。
◆
カンパネラが死亡し、四人の取り巻きも撃破。
これで、残るはグラン=ギ・ニョール、ただ一人か。
とりあえず、まずはあの人形を破壊しないといけないな。明らかにアレ、本体じゃないし。
リ●ネッタとか、赤砂の●ソリみたいな感じで中に入っているって可能性が高いな。
『驚きました。まさか、カンパネラ様を倒してしまわれるとは』
「……自分の部下にも様付けね。丁寧な言葉だけど、言葉の節々から軽薄さを感じる……お前、似ているよ。平賀とかいう道化師に」
『はは、これは手厳しい。……軽薄ですか? 確かにそうかもしれませんねぇ。だって、カンパネラ様が死んでも全く心が痛みませんからぁ。ボクは確かに軽薄な人間かもしれませんねぇ。……それでは、雑談もそろそろ終わりにして参りましょうか? 〈Faire des accessoires avec du fil/Une lance〉』
グラン=ギ・ニョールの手から放たれた糸が槍を形成し、放つ。
……流石に【殺気圏域】では破壊できないかな。
「【魔法剣・闇纏】」
レイピアに変化させたエルダーワンドに闇を纏わせる。
「Envelopper avec les ténèbres/prise de fer」
飛んできた槍を弾き、軌道が崩れたところに斬撃を浴びせて砕く。
よし、上手くいった。
『〈Une balle de fil libérée〉』
今度は糸を弾丸のようにして撃ってきた。……さて、どうしよっかな?
「Envelopper avec les ténèbres/Fente innombrable pleine lune」
複数の円を描いた後に、巨大な円を描き、大きな円の中心を突いたら大量の魔法陣と大きな魔法陣が生まれて、大量の魔法陣から巨大な切っ先が大量に飛び出した。
糸の弾丸は切っ先に刺さり、剣先に阻まれ、次々と効力を失う。
『〈Guerrier Ombre fait avec du fil〉』
今度は影分身……いや、糸分身か。
『『これならどうでしょう!! 〈Géant des décombres〉!!』』
後ろの壁を壊して巨人を作り出した……機●仕掛けの神かよ!!
しかも、二体か……厄介だな。いや、厄介というほどのこともない?
『『〈Le Théâtre du Grand-Guignol〉』』
で、瓦礫の巨人達に気を取られている間に不意打ちを仕掛けようという訳か? そうは問屋が卸さねえよ! 【殺気圏域】!!
「Envelopper avec les ténèbres/Deux croissants et rendez-vous」
【飛斬撃】を込めた斬り上げ、【飛斬撃】を込めた斬り下げ、突きの順で攻撃を仕掛ける……ちっ、まだ落ちんか。
破壊した部分もすぐさま壊れた壁の瓦礫を使って修復される……いや、本当に面倒な敵だな。
「Envelopper avec les ténèbres/Cent rendez-vous rapides」
闇を纏わせた高速突きでようやく破壊することに成功……したはいいんだけど、その瓦礫を吸収してもう一体の瓦礫の巨人が更に巨大化……いや、もうウザすぎ!!
「Envelopper avec les ténèbres/Fente innombrable pleine lune」
複数の円を描いた後に、巨大な円を描き、大きな円の中心を突いたら大量の魔法陣と大きな魔法陣が生まれて、大量の魔法陣から巨大な切っ先が大量に飛び出す。
こっち使わんと倒せんな、このゴツい巨人。最早技を選んで入れない状況か? 魔法を使えば手札は増えるけど。
『〈Le grand stade du fil〉!!』
うわ、地面を糸にして攻撃してきやがった!! フラミンゴっぽい上着着ている人かよ! そっちなのかよ!!
(〝彼岸と此岸に境あり。魔の者は魔の世界に留まりて決して越えることなかれ。一線を引き、結界を張り、あらゆる魔を通すことなかれ〟――〝護法の結界〟)
よし、糸の波諸共グラン=ギ・ニョールと糸分身を閉じ込めることに成功した!
(〝爆裂魔法〟)
赤い魔方陣がいくつも出現して、中心にバコーンと巨大な爆熱の球体が発生。
幸いなことに結界を突き破ることは無かった。いや、突き破ったらどうしよっかなって思ったよ。
糸も全部燃え尽きたようだ。ついでに執事の化けの皮も剥がれたみたいだ。
……しかし、本当に人形の中に入っていたとはな。しかも、ウサミミ……流石にここまでは予想できんよ。
まさか、絶滅したと言われている兎人族の生き残りがいたとは……。
◆
【ヨム視点】
手にヌメヌメとした気分の悪い感色が残っている。
吐き気と涙を堪えながら、それでも僕だけは彼らの生きていたことを覚えておくために、目の前に広がっている惨劇に必死に目を向ける。
「あはは!! 楽しいショーだったね。お父さんもお母さんも、みんないい声で鳴くから、僕、楽しかったよ!!」
なんで……なんで、こんなことをするんだよ!
僕の大好きなお姉ちゃんは、イヴお姉ちゃんはどこに行っちゃったんだよ!!
「……イヴ、お姉ちゃんを、返せ……化け物!!」
「ヨム、何を言っているの? お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ? ヨムのお姉ちゃんは世界でただ一人、この僕だけ。いやぁ、楽しかった? 全然楽しくないけど、素直に振舞ったら変人扱い、いや、狂人扱いされてしまうからねぇ。だから、優しくて、少しドジな女の子を演じていたって訳だよ。いくらなんでも何回も瓶を破るとかないでしょ? ずっと無害な風を装うの、本当に辛かった。だから、さぁ、もういい加減我慢の限界だったんだよね? 他の兎人族の村も全部壊しちゃったし、もういい加減この茶番劇もお終いにしちゃおうと思って。僕は、お父さんのこともお母さんのことも、ヨムのことも村のみんなのことも大好きだよ? みんなの顔を見る度に思っていたんだぁ。みんなにどんな絶望をプレゼントしよっかなって? これは、僕の誕生日の、僕からみんなへのプレゼントでもあるんだぁ。そして、同時に僕へのプレゼントでもある。十五年頑張ってきた、頑張って僕の大好きなことを隠してきた僕へのバースデープレゼント!」
認めたくない。認めたら、壊れてしまうから。
僕の大好きなイヴお姉ちゃんとの思い出が――。
「嘘だ! お前はお姉ちゃんに擬態している魔獣に違いない!!」
「ありゃりゃ……なかなか信じてもらえないねぇ。……最愛のヨムに信じてもらえないなんて、お姉ちゃん、悲しいよぉ〜」
ピンと伸びたウサミミを萎れさせ、愛嬌のある表情を見せる、その姿は僕の大好きなイヴお姉ちゃんそのもの。
「でもさぁ、ヨムだって僕を非難できないと思うんだよねぇ。だって、みんなを殺したのってヨムだよ? 僕はただ、お膳立てしただけ。〈Marionnette〉で操られていたから? 実は途中から身体の主導権をヨムに返していたんだよ? だからお父さんとお母さんを殺したのはヨムなんだよ? あはは、これでヨムも殺人鬼だ、ほら、一緒だよ……ほら、大好きなお姉ちゃんと一緒。笑いなよ? 嬉しいよね?」
笑いたくないのに、勝手に口角が上がってしまう。
なんで、なんで、こんなことをするの、お姉ちゃん。
「これからは、ずっと、ずうっと〜一緒だよぉ〜。ヨムは、お姉ちゃんの大事な大事なお人形さんにしてあげるから。一生老いることのないお人形さん、沢山の生き血を身体に浴びながら笑う、殺戮人形。デアさんに謝りに行く時も付いてきてくれたヨムなら、どこまでもついてきてくれるよね?」
なんでお姉ちゃんが僕だけを生かしてくれたのか分からない。
もしかしたら、僕がこのまま生き続けるのが一番の絶望する方法だと思っていたからかもしれない。
僕はお姉ちゃんに人形に変えられ、それから色々な人を殺した。
女の子の格好で近づき、油断させ、殺す。……そんなことを何度続けたか、分からない。
その中で僕の心は完全に壊れてしまった。
……もう、全てがどうでもいい。この世にもう、あの優しい、大好きなイヴお姉ちゃんはいないから。
◆
「まさか、中から兎人族の女の子が出てくるとは思わなかったよ。いや、別に女の子だからって差別する訳じゃないけど。というか、可愛い奴がゲスキャラだってのは、使い古されたネタだから」
「あはは、この僕の可愛さに免じて許してくれないかなぁ? なんてね?」
「情状酌量の余地はねえよ。俺は真の男女平等主義者だ。女だろうと男だろうと子供だろうと老人だろうと神だろうと関係ない。俺の道を阻むなら誰だろうと殺す。例えそれが、兎人族でもな」
「あはは、そうだよね? そうでなくっちゃ。僕は君の絶望する表情が見たいんだ。そのためには、真っ正面から戦ってもらわないとねぇ。――来なよ!」
崩れた壁の向こうから、一人の少女が入ってくる。
目からは完全に光が失われている。メイド服を身に纏った兎人族……いや、コイツ、男だね。
そういう趣味なの? このイヴ=ハウレンって女。いや、否定はしねえよ。
「この子は、ヨム=ハウレン。僕の弟で、最強の人形――この美貌で何人もの権力者を屠ってきたんだ」
「そうかい……随分と最低の扱いを受けてきたみたいだな。…………この手の敵に常識を説くことがどれほど無駄かは、オルレウスってキャラから学んでいるけどな……腐っている!!」
「あはは、涼しい顔で多くの敵を殺してきた君が、そんな顔をするなんて驚きだよ♪ さあ、楽しいショーの始まりだ。君の大切な人達もみんな人形にして、素晴らしい殺戮ショーを――」
「さ せ ね え」
(〝世界を構成する有象無象よ、元素となって、新たな世界を作る糧となれ〟――〝エレメント・スキャター〟)
この兎人族の少年には何の罪もないが、ここで消えてもらう。
――安らかに眠れ。
「……怒るんだ。やっぱり、その人達が大切なんだね」
「何を言っているんだか? 白崎さん達は大切だよ? この世界にとって、な。俺にとっては赤の他人だけど?」
「言っていることとやっていることが違うと思うけど? まあ、いいや。能因草子――君なら、僕の〈Marionnette〉――糸を相手の脳神経に侵入させることによってその名の通り操り人形にする技を無効化してしまうからね。苦手だけど、ここからは僕が戦うよ。――〈Guerrier Ombre fait avec du fil〉」
ちっ、また糸分身か。しかも、今回は三体……本体を入れて四体か。
――息を吸う。
普通の呼吸ではない。途方もなく長いと錯覚させるような摩訶不思議な深呼吸。
――息を吐く。
吸った時と同じくらいの長さで、肺にある全ての空気を押し出すのをイメージして。
不自然なロングブレスの中で、自らの魔力を洗練し、練り上げ、全く別種の力へと変貌させる。
エルダーワンドが元の杖に戻ったところで皮の袋に戻し、代わりに禁鞭を取り出す。
「ユェンから奪った超宝貝かぁ。でも、【物理無効】を持っている僕に禁鞭は効かないよ?」
「そうだな。……で、それがどうかしたか?」
禁鞭を振るい、瞬時に伸ばす。禁鞭には、【浸透気術】の効果で大量のプラーナを込めてある。
「〈Rotation d'étape〉」
ちっ、足元から蜘蛛の巣状に糸を展開させて床を破壊して、体制を崩したのを利用してギリギリ鞭を回避したか。……その技、本来は自分を中心に地面を回して敵を転倒させる技だよね! 絶対!!
「Battre avec un fouet!!」
まあ、これは普通の鞭じゃないから一回回避したくらいで安心しちゃダメなんだけどね。
意思を持ったように縦横無尽に動き回る超宝貝……これ、本当に奪えたのラッキーだった。
【接触吸魔】、【接触吸勢】、【黒雷】を発動する。
「うぁあああああああああああああああああああああぁぁぁぁ〜〜ッ!!」
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NAME:イヴ=ハウレン
LEVEL:20000(DESPERADO)
HP:9/6000000(+0)
MP:5000000/5000000(+100000)
STR:3000000(+100000)
DEX:3500000(+100000)
INT:29000(+100000)
CON:3000000(+100000)
APP:69000(+100000)
POW:4000000(+100000)
LUCK:3000000(+100000)
JOB:傀儡師、黎明結社メンバー
TITLE:【“傀儡”のグラン・ギ・ニョル】、【人形師】、【黎明結社人事部門部門長】、【超越者の領域に至りし者】
SKILL
【殺戮人形劇】LEVEL:MAX(限界突破)
→糸を自由自在に操って自分だけの人形を創り出すユニークスキルだよ! 対象になった存在のリミッターを強制解除させたり、自我を持たせたまま感情をコントロールすることもできるよ!
【物理無効】LEVEL:10000
→物理を無効にするよ! 【物理耐性】の上位互換だよ!
【衝撃無効】LEVEL:10000
→衝撃を無効にするよ! 【衝撃耐性】の上位互換だよ!
【魔法無効】LEVEL:10000
→魔法を無効にするよ! 【魔法耐性】の上位互換だよ!
【状態異常無効】LEVEL:10000
→全ての状態異常を無効にするよ! 【状態異常耐性】の上位互換だよ!
【即死無効】LEVEL:10000
→即死を無効にするよ! 【即死耐性】の上位互換だよ!
【因果無効】LEVEL:10000
→因果干渉を無効にするよ! 【因果耐性】の上位互換だよ!
【クライヴァルト語】LEVEL:200
→クライヴァルト語を習得するよ!
【ヴァパリア黎明結社共通語】LEVEL:1000
→ヴァパリア黎明結社共通語を習得するよ!
ITEM
・黎明結社のペンダント
→ヴァパリア黎明結社のシンボルである六芒星に十字架を合わせた意匠のペンダントだよ!
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これで、終わりだな。……嫌な予感がしないでもないけど。
とりあえず、じゃあなイヴ。……もう二度と帰って来んなよ。