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A:漏らしちゃいます

なかなか更新できずにすみません

時間が欲しいです

ちょっとでも楽しんでもらえたら幸いです

 佐々宮くん、神くん、大森さん、椿原さん、筋肉ムキムキメイドリーダーさん、イケメンさん第一騎士団長さんと騎士団の方々、皆様如何お過ごしでしょうか。

  僕は元気です。

  今僕は、見渡す限り全て草原の真ん中で佇んでいます。

  皆様とお別れして、早、数時間。寂しさと心細さで気を失いそうです。

  でも、ご安心ください。僕を咥えてここまで連れてきたボス鶏さんが、とても愉快な踊りを踊りながら僕の周りをグルグル回って気を紛らわせてくれています。

  って、和んでる場合じゃないよ。

  きっとこの踊りは食事の前の儀式的な踊りだよ。昔の映画で食人族の人達が踊ってたもん。きっと、誰にも邪魔されずに僕を食べるためにこんな所まで連れてきたんだよ。いやだぁー、食べられちゃうよぉぉぉ。

  いやいやいやいや、まだだよ。まだ、諦めちゃいけないよ。きっと違う可能性だってあるはずだよ。鳥と踊りをキーワードにして脳内検索をかけるんだ。検索スタート。検索結果発表。求愛ダンスでした。いやだぁぁぁ。

  確かにテレビとかで鳥が求愛ダンスしてるの見たことあるけど、無理だから。えぇぇ、もしかして貞操の危機なの。


「コッケッケッケケケ」


  何ですか。そのいやらしい鳴き方は。嘘でしょ。鳥さん。嘘だと言って。お願いします。僕は獣属性を装着してないので鳥さんとか無理ですよ。初めては少しだけ可愛い女の子と決めてるんです。せめて普通の女の子でお願いしたいのです。雄鶏とかありえませんから。みんな早く助けてください。僕の貞操が大ピンチです。


 ギギギギギ


  あれ、なんか変な音が聞こえるね。


 ギギギ ギギギ ギギギ


  錆び付いた扉が軋むような音だね。

  ボス鶏も求愛ダンスを中止して、周りを見ているね。何だろう。


 ギギギギ ギギギ ギギギギ ギギギ


  草むらの中から聞こえてくるね。何の音だろう。何かの鳴き声かな。

  ねぇねぇ、ボス鶏さん。あなたちょっとビビってるんじゃないの。小心者だね。


 ギギギ ギギギギ ギギギ ギギギギ ギギギ ギギギギ


  虫かな。きっと虫の鳴き声だよね。びっくりさせないでほしいな。

  あれ、何か細い棒?のような物が出てきたよ。何かな?先っぽが尖ってるかな?ドリルみたいだね。何だろう?

  細いドリル棒の下側に赤い光が二つあるね。ピカーンって感じだね。


 コケッッッッェェェェェ!!!!


  ボス鶏が大きく鳴いて、後方に猛ダッシュした。さすがは高速機動巨鳥。あっという間に見えなくなっちゃった。

  ボス鶏、逃げたね。僕を置いて逃げちゃったね。酷くないかな。

  しかし神くん達に囲まれてもなかなか逃げなかったボス鶏が、速攻で逃げ出すって事は・・・・・・。ヤバくないですか。


 ギギギギ ギギギ ギギギギ ギギギ ギギギギ ギギギ ギギギギ ギギギ


  何かがゆっくり近ずいてきます。もしかして大きいですか。虫ですか。動物ですか魔物じゃないですよね。

 

 ギギ


  見えた。見えたよ。バッタだよ。バッタの顔だよって、でかいよ!デカすぎるよ!何ですかこの大きさは!原付バイクぐらいの大きさじゃないか!!

  こいつはバッタなの。目が真っ赤に光ってて、五十センチくらいのドリル角付いてて、原付バイクくらいの大きさのこいつはバッタなの!

  あっ!もしかして、このバッタがランクEの魔物の一角突撃バッタですか!

  だからボス鶏が高速逃走したんだね。ボス鶏め。逃げるなら僕も連れててよ。


 ギギギギギギ


  あ、今、目が合いましたね。こちらには攻撃の意思はないです。ここは何とか穏便に済ませられませんでしょうか。ありったけの友愛を込めてアイコンタクトを図ってみよう。・・・・・・ アイコンタクトなんてできるわけないよ!だいたい僕は、人間とも上手く意思疎通出来ないのに、魔物と分かり合うなんて出るわけないよね。ヤバいよ。これってピンチだよね。


 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ


  ねぇ、増えてるよね。完全に増えてるよね。角と赤い目が大量にあるよね。そして囲まれてるよね。包囲されてるよね。全方位を包囲されてるよ。

  プププッ。全方位を包囲だって。つまらない親父ギャグだね。プププッ。

  ダァァァ!こんな時に親父ギャグって、セルフツッコミって何してるんだ。錯乱してるよね。狂乱してるよね。


 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ


 周り全部バッタだらけだよ。十匹や二十匹じゃないよね。何匹いるの。百匹超えちゃうのかな。ありえないよ。

  おいおい、三流イケメン第一騎士団長! あなた、一角突撃バッタは滅多に出ないとか言いましたよね。何かな。物凄く出てきてるよね。どうするのかな。ちゃんとお詫びと説明して貰えるんですよね。この大量のバッタどうすればいいのかな。責任者出てこーい!


 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ


  バッタ達が徐々に近ずいて来たよ。包囲網が狭まってきてるよ。どうする。どうする。どうする。どうするのぉぉぉ。

  さて問題です。

  このバッタの名前に怖いところが一箇所あります。それは何でしょうか。

  一角ではなくバッタでもありませんね。そうです。突撃ですね。突撃するの。しちゃうのかな!してきちゃうのかな。


 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ

 ギギギ ギギギ ギギギ


 魔物に襲われて、助けて欲しいのは僕だね。

  佐々宮くん。さっきは欠席でお願いしますなんて思っちゃってごめんね。あれは嘘だからね。だから可及的速やかに助けに来てください。そしたら僕が佐々宮くんにフォーリンラブするからね。お願いします。

  ヒーローは遅れてやって来るんだよね。絶体絶命のピンチの今こそ、ヒーロー出現ポイントだよね。佐々宮くん、神くん、君達こそヒーローだよね。英雄だよね。さぁ、今すぐ僕を助けてください!た〜す〜け〜て〜〜〜!


 ギギギギギギギギギィィィィ!!シュバッッッ!


  飛んだ!角をこっちに向けて突っ込んできた!ジャンピング突撃って来たぁぁぁぁぁ!

  危ない!危ない!危ない!死んじゃうよ!

  アアアアアアアアアアアア!


『シェル』パァァァン!

 ガツン!バキッ!


 おぉぉぉ!間に合った。『シェル』凄い!

  突っ込んできた一角突撃バッタを防いだよ。しかも『シェル』に衝突事故を起こした一角突撃バッタの角が根本から折れたよ。三流イケメン第一騎士団長の話が確かなら、一角突撃バッタは角が折れると死んじゃうんだよね。よかった。自爆してくれたよ。

  まぁ、自爆させちゃうほど強力な防御魔法『シェル』を作り出した僕が凄いんだよね。天才なんじゃないかな。可愛い女の子が集団で僕を褒めまくりの尊敬しまくりの幻聴が聞こえるよ。いやぁ、照れるな。困っちゃうな。



 ギギィィ!!シュバッッッ!

 ガツン!バキッ!


  大丈夫。大丈夫。


 ギギィィ!!シュバッッッ!

 ガツン!バキッ!


  大丈夫。全然平気です。


  ギギィィ!!シュバッッッ!

 ガツン!バキッ!


  大丈夫。モーマンタイ。


 シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!

 ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!


  おぉぉぉ!怖い!怖い!怖い!

  いくら『シェル』で守っていても、目の前まで長いドリル角の生えた原付バイク大の巨大バッタが突っ込んでくる光景は怖いんだよ。だからそんな連続で突っ込んでこないでね。一匹づつ順番でお願いします。


  シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!

 ガツン!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!


  おい、おい、おい、おい、おい。今、ピシッって音したよね。ピシッって。もしかして割れてない?『シェル』にヒビ入ってませんか?


  シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!シュバッ!

 ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!


 わぁぁぁぁ!割れる!割れちゃうよ。わぁぁぁぁ!死んじゃうから!割れたら死んじゃうからぁぁぁぁ!


『シェル』パァァァン

『シェル』パァァァン

『シェル』パァァァァァァァァン!

 ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!


 わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!割れるぅぅぅぅぅぅぅぅ!死んじゃうよぉぉぉぉぉぉぉぉ!た〜〜〜〜〜す〜〜〜〜〜〜け〜〜〜〜〜て〜〜〜〜〜〜!!!!


 ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!『シェル』パァァァン ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!『シェル』パァァァン ガツン!ピシッ!バキッ!ガツン!ピシッ!バキッ!『シェル』パァァァン!!!

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 じゃばじゃばじゃばじゃば〜〜〜〜〜

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