A:喧嘩を売ります
皆様の小説を読んでいて楽しくなって、自分でも書いてみたくなったので初めて投稿します
読みにくい部分も多いと思いますが、良かったら読んでみてください
宜しくお願い致します
僕の名前は五十猛優。高校三年生の冴えない一般人です。ちょっといいかな。
世の中には不思議な事 驚くべき事はいっぱいあるよね。 まだまだ若輩でたいした年数を生きていない僕だけどそんな体験をした事が無いわけではない。
しかしながらそんな不思議体験,びっくり経験を誰かに話す時には細心の注意が必要である。自分にとっては衝撃の体験も他の人にとってはよくある事であったり、摩訶不思議な経験もありふれた普通の経験であり、夢のような遭遇もマンネリな話だったりする。そんな事をテンション上がりまくって話したりすると残念な感じで見られたり、つまんないヤツ認定されてしまったりする。要注意である。
だから今の状況もあまり驚いたり、取り乱したりしては後で恥ずかしい思いをするかもしれない。
なので内心は別として表面上はこんな事はたいした事じゃない的な振る舞いが必要だ。そう。泰然自若。動かざる事山の如し。うん?なんか違う?
「よくぞ お出でくださいました 勇者達よ」
「あぁん 人の事を勝手に拉致ったくせに 偉そうに上から話しかけてんじゃねえぞ」
ねぇ 神くん。 神尊くん。あえてフルネームで呼ばせて貰うね。
君は確かに不良だね。確か『いじめを許さない不良』とか『正義の暴力者』とか呼ばれてたね。問題事は殴って解決がモットーだったね。
でもね、時と場合は理解しているかな?
今 話しかけてきた人は明らかに最高権力者だよね。ブクブク太って醜い感じだけどきっと王様じゃないかな。立派な口髭と顎髭がイラッとするけど逆らっちゃダメな人だよね。
それに使い慣れていない感じの話し方だけど一応丁寧語だったよね。確かに王宮の謁見の間みたいな所だから向こう様は玉座らしき豪華な椅子にふんぞり返っているし 高さ的にも十段程の階段の上にいるから確かに上からだけど会っていきなり一言目に喧嘩を売るのはやめた方がいいと思うよ。本当にやめてくださいね。
「・・・・・・どうか 魔王を倒し 世界を救って頂きたいのじゃ」
「寝ぼけてんのか 誘拐犯が偉そうに要求してんじゃねぇ。人に物を頼みたかったら地面に頭メリ込ましてお願いしろ。ボケ。」
ねぇ。神くん。神尊くん。君は、君には他人の気持ちがわからないのかな。ブクブクデブデブでみっともない風貌ですが あの人はきっと王様ですよ。偉いんですよ。その人のこめかみに浮き出た血管がピクピクはち切れんばかりに高速で痙攣してますよ。形だけでも下手に出てきた偉そうな人の面目を潰して、叩き潰して、粉々に粉砕して楽しいですか。嬉しいですか。死にたいのですか。
だいたい相手を誘拐犯が呼ばわりするのなら偉そうに要求するのは普通だと思うんですが。誘拐された方が偉そうなのはこれ如何。
「・・・・・・」
「黙ってねぇで名乗れや。そして詫びろ。腹切って詫びろ」
神。 神尊。お前が詫びろ。今すぐ僕に詫びなさい。
ブクブクボヨボヨの王様の顔が不気味な程に赤黒くなっています。きっと顔中の血管が切れています。もうすぐ身体中の血管が切れまくるでしょう。怒りの波動が充満しています。だだっ広い謁見の間が激怒の感情で充満しています。
王様らしき人の横に立つ豪華で重厚で黄金に輝く鎧を着た、見るからに騎士団の団長らしき巨漢の壮年戦士も眼力で三千人くらい瞬殺できるくらいの目で睨んでますよ。あの人は高校三年で身長百九十cm越えでそれなりに筋肉質のあなたより明らかにデカくて強そうですよ。わかっていますか。見えてますか。そんなに強い人に挑むのが好きですか。
逆隣の金色の刺繍がこれでもかと豪華に飾り付けられたローブを着た明らかに神官系の老人は全身が高速振動してますね。きっと年齢からくる震えではないですよ。わかりますよね。
三人の怒りで世界が崩壊消滅しそうですよ。
神くん わかってますか。僕の精神がきっと最初の犠牲者になりますよ。あなたは僕を殺したいのですか。ならばいっそ苦しまずに殺してくれる優しさは無いのですか。僕の気持ちがあなたにはわかりますか。お願いです。気付いてください。
「儂はこの国の王 ダルマニア グリーンデレッド十三世だ」
「俺はジングニット イニシス。ダルマニア王国騎士団 総騎士団長を拝命している」
「私はバトラールカ テルマ。聖光翼賛教会 教皇 である」
「あなた達の名前なんてどうでもいいからさっさと家に帰してくんない」
はい。大森さん。大森瀬梨華さん。あなたもですか。あなたも空気読めない人なんですか。偉そうな人達が怒りを抑えて、抑え込んで血を吐くような想いで名乗ったのに。それをどうでもいいからとかバッサリ切り捨てるなんて。しかも凄く軽い感じで言ってますよね。煽ってるんですか。煽ってるんですか。煽ってるんですね
。空気読めないフリして滅茶苦茶煽ってますよね。
王様なんか怒り抑えるのに歯を食いしばりすぎて物凄い音してますよ。もうすぐ歯が砕け散りそうですよ。
ねぇ。大森さん。相手は国王ですよ。失礼し過ぎると本当に命が無いと思いますよ。もしかして自殺願望があったんですか。お願いします。巻き込まないでください。
「申し訳ない。我々には貴方方を元の世界にお返しする術がないのじゃ。しかしながら 魔王を倒せば元の世界への扉が開かれるはずじゃ」
「じゃ 開いてきて。自分でやっちゃったことの責任は自分で取らなきゃ。いい大人なんだから。ちゃんとしなきゃだね。はぁ〜。ダメだねぇ。ダメ大人だね〜」
はい。大森さん 大森瀬梨華さん。あなたは陸上部短距離走のエースで性格もさっぱりすっきりでスレンダーなボディにショートカットの髪型がよく似合っていて笑顔がキラッと輝くスポーツ少女で年上からも年下からも男女関係なく好感を持たれる学校のアイドルって言われる超優良女子高生だったはずですよね。
そのあなたが偉い人に、とってもとっても偉い人に上から目線で、大人が子供を諭すように、常識を知らない人に教えるように注意することがどれだけの侮辱かわかってますか。わかってるはずですよね。わからないはずないですよね。何でそんなに攻撃的なんですか。
見てください。デブデブボヨボヨの王様のこめかみの血管が切れましたね。血が吹き出てますね。ブチって音しましたもんね。あなたは小娘にダメだね〜ってため息つかれる大人の気持ちがわかりますか。きっとわかってますよね。ワザとですよね。空気読めないフリしているだけですよね。権力者を侮辱するメリットがあるとは全く思えません。何故にそこまで状況を悪くしていくのですか。
教皇様を見てください。この中で一番年上の敬うべきお方です。目が大きく見開かれて真っ赤に染まっています。きっと体質じゃないですね。怒りで充血してますね。もうすぐ血の涙を流すでしょう。あっ 流れました。止まりませんね。もしかしたらもうすぐ出血多量でお亡くなりになるかもしれません。その時はきっと僕もお亡くなりになるでしょう。お願いします。もう黙って貰っていいですか。
「・・・・・・」
「て言うか 人の事呼んどいてもてなしの準備してないとか失礼だよね。気が利かないよね。大人なのに」
大森。大森瀬梨華。もう黙れ。もう一言も喋るな。僕のライフはとっくにマイナスなんだよ。それ以上僕を苦しめてどうするの。
空間を支配する怒りのボルテージに上限はないのか。最初の頃の気まずい状況は今は天国だったと思える。僕の体は1mmも動かない。いや 動けない。きっと動いた瞬間に死んでしまうだろう。だって総騎士団長の手が剣の柄を握り締めてるよ。今にも抜刀しそうだよ。て言うか 抜刀して僕たちを殺さないのが不思議なくらいだよ。大人の忍耐力に感謝だよね。でももう限界っぽいです。だって柄を握る手から血が流れてきてるからね。すごく流れてるね。止まらないね。
あぁ 救世主は何処ですか。人を助ける事を生業にしている皆さん、何処にいるんですか。あなたの助けを必要としている僕がここに居ますよ。早く来てくれないと間に合わないですよ。
お願いします。誰かが喋り出す前にきてください。
「あなた達 私の体が目的だったのですねぇ」
「・・・・・・」
ねぇ 椿原。 椿原八雲。最初から呼び捨てにさせてもらうよ。もうさん付けできるレベルじゃないから。お前はワザとだろ。だってそんなキャラじゃないよね。君はオタクさんですよね。アニメもゲームもラノベも大好きな子ですよね。今いるメンバーの中でこの状況が一番わかっていますよね。異世界召喚での主人公の振る舞い方を知ってるはずですよね。そんな中で「私の体が目的だったのね」なんて言った人いましたか。いたらその話後で教えてください。ちょっと興味あります。もちろんこの場を生き残れたらですけど。
「幼くあどけなさが残るロリッ子フェイスでありながら この巨大で柔らかで美しい双丘を持つアンバランスな肉体に欲情して私を攫ったのですねぇ。この変態どもぅ!」
「・・・・・・」
おい 椿原。椿原八雲。君はエロ系のキャラじゃないよね。なかったよね。ロリ巨乳の事に触れられると顔を真っ赤にしてダッシュで逃亡する人だったよね。清純恥ずかしがり屋さんだったよね。もしかしてキャラ変ですか。
でもね 今じゃないでしょう。今しちゃダメでしょう。見てください。偉い方三人が怒り狂ってますね。怒りゲージの貯め方にはこんな方法もあるんですよとか思ってますか。なら成功です。限界と思われた更にその先をあなたは発見することに成功しました。おめでとうございます。空間が怒りでゆがんで見えます。今までとは別方向からの侮辱で王様達はもう口もきけない状態です。ある意味グッジョブ。そして消えてください。
「このような所に私を拉致監禁して清純で汚れなきこの体をあなた方の乱れた醜い欲望で汚していくつもりですねぇ。まずは非力な私を無理やり押さえつけ欲望で染まった手で衣服を乱暴の剥ぎ取り 白く美しい体を汚れた手と口で撫でまわすように陵辱し、汚し続け、更に嫌がり泣き叫ぶ私の純潔を醜く汚れた穢らわしいピーで乱暴に無理やり散らし、散らし続け さらに私の美しい双丘や白く輝く肉体を縛り上げ抵抗できない状態で順番にピーしてピー続けるのですねぇ。その後昼夜かまわず私の美しい肉体をピーなピーでピーし続け、ピーやピーでピー・・・(以下省略)。穢らわしいぃぃぃぃ」
「・・・・・・」
お前が穢らわしいわ。おい。椿原。椿原八雲。君はそんな子だったの。付き合いはかなり長いのに本当に知らなかったよ。確かにちょっと妄想入ってたけどもっと可愛い感じだったよね。急に何に目覚めちゃったの。しかも長いよ。長すぎるよ。何分 いや何十分語ってるの。しかも自分age相手sageが酷すぎじゃないかい。まさか本心!?
しかしみんなよく我慢したね。僕は途中からちょっと興奮しちゃったけどね。清純だと思ってた子の妄想エロ話 しかもハードバージョンは僕の一生のお宝です。ありがとう。
じゃねーよ。どうすんだよ。この空気。もう怒りの方向がわからないよ。しかもその後に絶望した感じで泣いてんじゃねーよ。立て直し不可能だよ。王様達もこんな妄想 最後までよく我慢して聴き続けたね。自分たちのこと汚いとか醜いとか愚劣とかかなり侮辱されてたのに。やっぱり人の上に立つ人達の忍耐力は常人を遥かに超えるものなんだろうか。それとも耐えねばならない理由があるんだろうか。
本当にどうするんだよ。どうすればいいの。帰っていいですか。消えて無くなることはできますか。
「国王様 総騎士団長様 教皇様。我々はこのような急激な状況の変化で大変混乱 狂乱 錯乱しております。我々は若輩の一般人で皆様のような高貴な方々に謁見させていただけるような身分ではなく、このような場にいること自体が恐れ多い事であります。それにより引き起こされた数々の暴言 妄言 乱心を皆様の寛大な御心で御寛恕いただきたく思います」
「・・・・・・ぐぬぅぅ。 確かに事を急ぎ過ぎて心的な負担をかけてしまったようだ」
ねぇ。佐々宮くん。佐々宮伊吹くん。
やっと発言したね。本当に遅いよ。こんな状況でちゃんとお話できるの君だけでしょ。ねぇ。イケメン生徒会長。わかってるよね。遅すぎるよ。僕のライフを返して欲しいよ。しかし君が今まで何で発言しなかったかわかっているよ。実は今まで状況を楽しんでたよね。僕は付き合いが長いから知っているけど腹黒だよね。悪い人だよね。権力者とか目上の人達が嫌いだよね。偉そうな立場の人を凹ますのとか追求するのとか馬鹿にするのとか大好きだよね。
やっと発言したと思ったら新たな方法で王様達を煽ってるよね。両足を肩幅に開いて 両手を腰に当てて しっかり胸を反らして・・・。偉そうだよね。発言の内容はへりくだっているような感じなのにその態度はどうなの。
デブブヨ王様 ぐぬぅぅとか言っちゃってたよ。でも椿原さんの錯乱っぷりを目の当たりのしちゃってるから強くは言ってこないけど思いっきりムカついてるみたいだよ。もはや怒りと言う言葉では表現できない状態だよ。ねぇ。君たちはどうやったら相手を怒らすことができるか競ってるの。満面の笑顔で、いや確かにイケメンの超爽やか笑顔だけど、その態度で謝罪しても謝ってるように聞こえないよね。って あれ。よく発言を思い返してみると謝ってなくない。何かあなた達が悪くて自分達悪かないからあなた達が許しなさいって言いてるように聞こえた気がする。やっぱり謝ってないよね。お前もか。やっぱりお前もか煽る気満々なんだな。
「つきましてはお急ぎとは思いますが しばらく心安らかに落ち着かせるお時間を頂きたく思います。あと 正常を取り戻す為に我々だけでゆったり過ごせる部屋と混乱から立ち直る為の食事と疲労から回復する為に睡眠を頂きたく思います」
「・・・・・・ぐぬぅぅ。しかしながら・・・・・・魔王の脅威が・・・・・・」
王様。えぇ王様。あなたの気持ちはわかりますよ。話も聞かずに散々愚弄して更に要求してくるなんて人としてダメですよね。怒りに任せて打ち首、八つ裂きにしたいですよね。でもあまり強く出れないみたいだし怒りを押し殺して耐えてるんですね。ちょっと同情します。同情しますから僕のことは助けてくださいね。お願いしす。
さて 。佐々宮くん。佐々宮伊吹くん。君は何を考えているのかな。どうしてこの状況で更なる要求をしているのかな。しかも満面のスマイルで自信満々な態度で当たり前のことのように要求するって状況が把握できてるのかな。王様達もう切れちゃうよ。自殺志願者なの。君はもっとちゃんと考えられる人だったよね。どうするの。この後どうするの。どうしたいの。
あぁ。お家に帰りたい。もう無理です。
「お話は途中からしっかり聞かせていただきましたわ。私はダルマニア王国 王女 ダルマニア テカテリーナでございますわ。お父様 勇者様の言われることは最もですわ。先ずは休息こそが最重要ですわ。勇者様方には魔王討伐にお力添えを頂く為にこの混乱から一刻も早く立ち直って頂く事が必要だと思われますわ」
「・・・・・・テカテリーナ。話はどこから聞いておった」
「はい。 勇者様方が急激な状況の変化で大変混乱 狂乱 錯乱しておられるとおっしゃっていらした所からですわ」
「・・・・・・」
うん。何か変な人でてきた。ファンタジーの大道では王女様ってヒロインか準ヒロイン的な美少女か美人お姉様のはずなのに、何だろう、何でこの人は丸くってテカテカ何だろう。金髪ロングで巻き毛はいいだけど体型はドラ○もん?アン○ンマンいや顔があそこまで大きくないからスノ○マン?いやいや、名は体を現すって言うしダルマからきてるのかな?王様も張りがないブヨブヨのダルマみたいだし。
いやそうじゃない。そう言う事じゃなくって、佐々宮くんが言った混乱が〜あたりからしか聞いてないって言うなら今までの侮辱や暴言、妄言聞いてないって事だよね。それじゃ王様達との温度差が半端ないよ。いいの。そんなんでこの激怒の暴風の中に入ってきていいの。大丈夫なの。
「王女様 お心遣い感謝いたします。私は青山二介と申します。以後 お見知り置きを。ニコッ」
「黒川三平だ」
「桃谷四子だよ〜」
「白田五江ですぅ」
「・・・・・・」
「あっ、彼は赤蝮一郎座衛門といいます。無口ですがいい奴ですよ」
うん。本気で言葉を失ったよ。
王女様の提案に速攻で食いついたのは佐々宮くんのグッジョブだ。もうここしかない最大のチャンスだったからね。王様達がブチ切れる前に逃げなきゃね。君のイケメンスマイルビームで王女様も頬を赤らめてるよ。王様達は怒りでそれ以上に赤い顔しているけどね。
でもね。でもね。いきなり当然のように偽名ですか。いいんですか。誠実さが欠片も感じませんが。しかも神くん、大森さん、椿原さん、あなた達も普通に偽名名乗ってますね。淀みなく名乗りましたね。何か打ち合わせしてたんですか。してたなら教えてくれないと困ります。アドリブで即答で平然と偽名を名乗るスキルなんて持っていません。全く言葉が出てこなかったですよ。愕然としてしまいました。あれですか。これは僕に対する攻撃なんですか。王様達に向けてたからかいが僕に向いたんですか。しかもなんで青に黒 桃 白 赤って戦隊物ですか。一ニ三四五って適当すぎませんか。俺の名前が赤蝮一郎座衛門って酷すぎませんか。僕は何者なんですか。みんな普通に適当すぎる名前なのに僕だけあり得ない名前なんですね。佐々宮くん。君の気持ちはよくわかったよ。ちょっと距離を置こうかな。でも無口なんだけどいい奴っていいてくれて嬉しかったよ。ありがとう。でもやっぱり赤は僕じゃないと思うよ。
みんなとは生まれた時から小学校入学までに出会っている所謂幼馴染ですよね。よくよく知っているはずなのに今日のみんなは僕の知らないみんなの見えます。いやぁ、友達の知りたくなかった一面を無理矢理体感させられたようでちょっと凹みます。
しかしこれでこの場から逃げる事が出来ます。王様達には全く名乗らなかった名前を王女様にはすぐに名乗った事で王様達の顔中の血管が破裂しそうに膨張して痙攣してたけど逃げられるならまぁいいか。
「では勇者様方。お部屋にご案内いたしますわ。どうぞこちらへ」
「ぐぬぅぅ・・・・・・」
その後僕たちは王女様に直接案内されて謁見の間を後にする事に成功しました。王様達が物凄い殺気のこもった目で睨んでたけど 取り敢えずこの場所から離れられるならいいか。
はぁ 生きてて良かった。